みずかねりょうさんのレビュー一覧

羽化 悪食2(表題作「夢魔」) 小説

宮緒葵  みずかねりょう 

大切な人を守るために

今回はギャラリーオーナーと不思議な力を持つ画家の卵のお話です。

行方不明だった寡作な画家の殺人事件に関わる顛末と
妖精画家の偽物の出現により暴かれる誘拐事件の真相を収録。

受様は高祖母の美貌と不思議な力を引継いで生まれ
幼い頃から無念を抱える死者達が見たことから
母に疎まれ、父方の祖父の元で育ちます。

受様が描いた絵がSNSにアップされた事がきっかけで
画商である攻様に…

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羽化 悪食2(表題作「夢魔」) 小説

宮緒葵  みずかねりょう 

「あなたは独りではない」と伝える水琴

前作は、恋人との出会いと祖父との別れ。
今作は、水琴が、社会の関わりの中で、自分が持つ能力の意味と意義に気づく巻だった。
他に粗筋があるので、印象に残った場面をメモ。

★「夢魔」
聴覚を失ったゴヤのスランプ。「我が子を食らうサトゥルヌス」を食堂に描いて蟄居したゴヤが、正気を取り戻し、活動を再開した逸話をなぞる展開。
「蒼い馬」の作家・桜庭は、妻子を失った「絶望と狂気」を描く作品で財を…

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策士と奥手の攻防戦 小説

海野幸  みずかねりょう 

こんな最高の男どこにいるんだってばよ!

もう読後の幸せ感たるや…!最高でした〜!!
海野先生の御本は初めて読ませていただきましたが、こういったの正統派ラブコメが多い作家さんのようですね。
間違いなく今後作家買いさせていただくことになるでしょう!

ゲイを公言する社長×同じ職場の秘書
受けは攻めに前から片想いしていて、玉砕覚悟で攻め行きつけのバーで一夜限りの関係を迫る…というところからお話はスタートします。
受けは攻めに対して…

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結婚したいと言われても 小説

秀香穂里  みずかねりょう 

言葉攻め

絵師買い。初読みの作家の作品でした。
言葉攻めが得意な小説家と、結婚相談所スタッフの恋。
面白かった。

1,結婚したいと言われても
2.子育てしたいと言われても 
3.結婚したいと言われても【番外編】 旅立ちたいと言われても 「クロほん」

の順で、発刊されています。

外観に構わない、ほぼ毎日缶詰で執筆する人気作家の里見が、
結婚相談所に来所する。
相談員の那波に一目ぼ…

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「壊れオメガは俺のもの」電子限定特典SS「二人でだったらどこでも楽しい」 特典

年齢相応な2人

本編もスーパーアルファというより、20歳の大学生という感じで全然特別感が無かった黎でした。

こちらの電子特典SSでも苦労人でしっかり者の真冬の方が同い年でも年上みたいでした。
お金も地位も産まれた時から、黎には普通に有るからなのだと思いました。

ただ真冬という大切な存在を得た事で、黎の生活全ての彩りは鮮やかになった事は確かだと思います。

真冬が行ってみたい場所の旅行を計画したり…

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壊れオメガは俺のもの 小説

髙月まつり  みずかねりょう 

淡々とした印象

あとがきで高月先生がはじめて書いたオメガバとあったのですが、他レーベルで2019年に「幼馴染のアルファ様に求婚されています」が発刊されているようです。

高月先生の作品は前に何を読んだのか記憶に無いくらい久しぶりに読んだと思います。なので詳しく無いのです。

今作はオメガバですが、高月先生のオリジナル要素がとても強かったと思います。

「壊れオメガ」という字面が強烈であらすじに風俗とあ…

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羽化 悪食2(表題作「夢魔」) 小説

宮緒葵  みずかねりょう 

素晴らしかった!

宮緒先生の作品は「渇仰」や「華は褥に咲き狂う」シリーズなどが大好きだったのですが、新たにこの「悪食」も大好きなシリーズになりそうです。

今作は「羽化」とタイトルが付けられていますが、水琴にとってまさに転機になった回だったと思います。

怜一に突き付けられた「画家としての自分をどう扱われたいのか」という言葉に、泉里に大事にされて外界と遮断されたまま囲われて終わるのか揺れ動くのです。

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羽化 悪食2(表題作「夢魔」) 小説

宮緒葵  みずかねりょう 

圧巻!人間ドラマと決意と

夢魔
死と別れと作り手の業。
一気読みでした。すごい勢いで読みました。
水琴と泉里の元に二人組が現れて。
そのことで水琴は桜庭という画家を知ることになる。
桜庭の経歴と作品を知ると共に対照的なゴヤの話も聞いて。
水琴は死と別れと作家の業について考えているうちにどんどん深みにはまっていき…。

ある事件に関わり桜庭と容疑者の刑部の真相究明に奔走し。

無事に解決し水琴は決意をあら…

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羽化 悪食2(表題作「夢魔」) 小説

宮緒葵  みずかねりょう 

様々なバックボーンを回収しつつ進むストーリーに圧倒される

作家買い。
宮緒作品の『悪食』の続編です。前作未読でも理解できないことはないと思いますが、できれば読んでいた方がより面白く今作を読めるんじゃないかなと思います。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





主人公は画家の卵の水琴。
彼は「人ならざる者」を見ることができる。
そして、「彼ら」を絵に描くことで自分の感情を表現しているアーティストでもある。
彼はその能力ゆ…

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悪食 小説

宮緒葵  みずかねりょう 

表紙で勘違いしてた

表紙で受けの水琴くんの瞳が白っぽく描かれててキラキラもないのでまるで生気が感じられず、なんか白痴か不思議ちゃんキャラなのかなって思ってました。

全然そんな事はなく、美人で健気で素直で老若男女が彼の魅力に引き寄せられるようなタイプ。
死者が見えその絵を描き続けた事で不気味がられて学校、家族にさえ退けられて、不憫に思った祖父が田舎に引き取って2人で暮らしてる。

平和な毎日に突如都会の洗練…

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