小椋ムクさんのレビュー一覧

あいのはなし 小説

凪良ゆう  小椋ムク 

境界がぼける。

夏の海を核にした愛の物語……なのに、はじけるような明るさと太陽の匂いではなく、夕暮れより後の暗くなりかけた浜辺の少し滞った磯の匂いと、テトラポットの太陽の当たらない面の気配に満ちた作品でした。

ファンタジーかもしれない、でも現実かもしれない……という少しあやふやなところを残した空気感に、描かれている事実(ストーリー上の、ですけどね)の厳しさ、切なさ、痛さもぼんやりと曖昧になってきます。

2

センチメンタルガーデンラバー コミック

小椋ムク 

癒しの一冊

何度も読み返しぼろぼろですが、まだまだ手放すことのできない一冊です。

ノラ猫が人に恋をする。
乱暴な恋人から出来ることなら守りたい。
そんなどうしようもない感情を叶えた夜の魔法。
真っ裸だったり人の言葉が話せなかったり、思い描くような理想的な出来事ではないけれど、なのに比呂だけ。
なんとなくで分かってしまう不思議。
都合の良さにシラケてしまうかと思えば、そんなこともなく。
メルヘ…

4

はつ恋の義兄 小説

愁堂れな  小椋ムク 

2時間ドラマの最初の15分と終わりの15分を見たバランスの悪さ

電子書籍版を購入。
丸ごと本作が収録されています。
あとがきあり、挿し絵あり。

愁堂れな先生は、作家買いしている作家様で、その流れで本作を購入しました。
とにかく、小椋ムク先生の挿し絵がキュートでした。
さて、内容ですが……ちょっと私の好みとはあいませんでした。
なんだろう?
愁堂れな先生らしからぬ、バランスの悪さを感じました。
タイトルとあらすじからは、もっとラブ要素が高…

1

恋にいちばん近い島 小説

川琴ゆい華  小椋ムク 

受けが可愛すぎ…!

個人的に、攻めも受けも非常〜に好感がもてるキャラでした。
特に受けの翠、過去に辛い事があったにもかかわらず頑張り屋さんで純粋。
攻めのムギに向かって「大好き!」と素直に言うのなんて本当に可愛い。
そして「Hしたーい」とストレートなところも良いです(笑)
ムギも一途で優しいし、寡黙ながらちゃんと「好き」と言える良い男です。

中学の時に付き合ってたが距離の問題など諸事情により自然消滅した…

3

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

誰かに受け入れてもらえるってそれだけで幸せですよね

あまりBL小説って読まないんですが、表紙に惹かれて購入しました。
ファンタジーものも普段あまり読まなくて、どうかな?〜と思っていたんですが、現代が舞台だし割りと人間の生活に溶け込んだ妖怪たちばかりで、本格的なファンタジー!!ではなく、いい意味で緩いファンタジーなので気構えずまったり読めてよかったです。

受けの巽が眼が見えない(わずかに明暗が認識できる程度)の障害を持っているんですが、デリケ…

4

恋にいちばん近い島 小説

川琴ゆい華  小椋ムク 

再会もの

男に騙されて全財産を無くした遊里道翠(受け)は、後見人の紹介で半年間小笠原諸島にある離島に、寮監兼料理人として出稼ぎに行くことになります。
翠が行くことになった玄孫島は貴重な固有種の生態系の保護・研究・調査を行っている島で上陸するには許可がなければできないようなところです。自然以外何もなく、東京から24時間以上かかる上、携帯電話もネットも使えません。買い物も父島までボートで20分以上かかるので週…

2

リフレイン~君の心を眠らせないで~ 小説

鳩村衣杏  小椋ムク 

葛藤が描かれている

一言で言うと、非常に面白く、心揺さぶられました。
正に「ドラマ」!
本作は鳩村衣杏さんお得意の「お仕事BL」的な側面はあまりなく、一貫して2人の関係性を描く「恋愛小説」となっています。が、甘さも切なさも十分すぎるほど十分描かれながらも、決してベタベタせず、かといって硬質に突き放しもせずに、そのバランスが絶妙。
そして、何といっても2人の葛藤というものがしっかりと描かれている。
特に主人公・…

9

不謹慎で甘い残像 小説

崎谷はるひ  小椋ムク 

是非3冊まとめてどうぞ☆

不機嫌シリーズ3作目。
まとめてレビューになっちゃうかもですが、このシリーズは崎谷先生作品の中で一番好きです。

3作目ともなれば2人のラブラブっぷりは揺るぎないものがあります。
…が、またしてもメンドクサイ女達が出てきます。
1人目、謙ちゃん元カノの祥子です。
彼女は2人の仲をかきまわすタイプではないとはいえ、ちょっと非常識だな〜と思って萎え。

2人目、こちらは前作「不条理〜」…

1

毎日カノン、日日カノン 小説

砂原糖子  小椋ムク 

ただただあまい

受けが溺愛される話が好きなので、今作もかなり好みでした。

攻めの澄一は御曹司・イケメン・穏やか、とかなりのスペックの持ち主です。
受けの可音は可愛く控えめな使用人。
澄一が就職を機に家を出るんですが、それがキッカケで澄一は可音の事をお嫁さん、可音は自分はお手伝いさん、という勘違いをして…というお話。

天然と天然を掛け合わせたらこんな感じになるんですね…。
可音の天然さもたいがいで…

3

春恋 小説

朝丘戻  小椋ムク 

これが朝丘先生の作品だと認めたくないくらいです。残念…

「春恋」朝丘戻先生
正直に言って、趣味じゃないです。半分くらいまで読んでムカつくったらない。受けにも攻めにも。だからまだ読了してないけどレビューさせていただきます。すみません。「後半読んできっと感想変わるよ!あなたが上げた疑問点などはそのあとで解いてくれるよ!」という方がいましたら、コメントで教えていただければ幸いです。
(実際、レビューを書く前に念のため朝丘先生ファンの友だちに相談しま…

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