一ノ瀬ゆまさんのレビュー一覧

gift (下) 薄紅めく空の、潤びる螺旋の、光る岸辺の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

このラストのために読む価値あり

頸が人間らしく生きていく様がまざまざと描かれた下巻

ゆっくり宥のために、その一心で行動する頸は、その自分の行動の意味がわからないままただコマンドを選んで実行するだけ
ただ、その選び方がどんどん変わってきてるところが展開を加速させてるように思いました

宥に会いたい、それ以外を持たない頸が恐くもあり悲しくもあり愛しくもありました

ジムに戻ってからの頸が、本当に可愛くて好き
宥のた…

4

gift (中) 赤い桎梏の、約束の場所の、望んだ十字架の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

読む度に重みが増す中巻

一読した後の感想は、ちょっと回り道かしらというのが率直なもの

私は、上中下巻と一気読みしたのですが下巻まで読むとこのお話の感じ方が変わりました
とにかく重たい

新興宗教なんて、勝手なイメージ先行しすぎるのでとっつきにくいはずなのに人の気持ちをえぐってきます

頸のお兄ちゃんも幸せになりたい、居場所が欲しいだけなんだと思うと、描かれてはいない先を想像すると辛い

宥が劇的に変化…

2

gift (上) 白い獣の、聞こえぬ声の、見えない温度の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

すごく好き

一ノ瀬先生の作品を読み直し中
この作品は、上中下巻だったので後回しにしてました

試し読みで、すごく惹かれて気になっていた作品です

とにかくキャラクターが魅力的
宥が保守的過ぎるくらい常識人であろうとする姿と、頸の生きていくことはゲームと同じと言いきり実際コマンドを選びながら生きていく姿は対照的なのにお互いに惹かれ合う
読んでいてそれがピッタリとくるのが心地良いのに、どこか不安にな…

1

JITTER BUG コミック

一ノ瀬ゆま 

1人をきっかけに過去から解放された人々

 一ノ瀬先生の脚本力の高さに唸らされました。絵もこんなに美麗な上に、ストーリーにもすごく惹き付けられて、もはや言うことありませんね。芝居に本気になれない渋川が、直向きなショータに感化されて変わっていく話かと思いきや、ページを捲るごとに渋川と彼の周りが囚われている過去が見えてきて、彼らの苦しみが胸の中に迫り来るんです。誰も悪くなかった、けれど誰かを責めずには、恨まずにはいられなかった、不毛だと分かっ…

1

週末迷図 コミック

一ノ瀬ゆま 

これぞ前編

短いんですけど、詰まってました
ほんとに、胸をえぐられるような描写
表情がほんとに切なくて、結城と柳澤の二人が対称的で良かった

前半では結城が自分は柳澤に釣り合わないことにとらわれる
一方で柳澤は自分の気持ちにただ素直に生きる道を選ぶ
この対称的な二人が、こんな短い中に凝縮されていることが本当にすごい

お互いの気持ちが痛いくらい伝わってきてほんとに繊細でかつ攻撃的なストーリーだ…

2

嫌いな先輩 コミック

一ノ瀬ゆま 

面白かった

面白かったです
キャラクターも設定も世界観もリアルで良かった
攻めも受けもスペック高い
けど、攻めは天然で受けは人工
僻みとか妬みとかいろいろごちゃごちゃさせながらも惹かれていく受け
攻めは感情に名前をつけずに可愛がっていく過程がすごくリアルでした

途中でたきた、キャラが衝撃なのにその後の描写がないので、それもまだ楽しく読めそうな気がします
この先生の世界観が絶妙で、ほんとに痛い…

1

gift (上) 白い獣の、聞こえぬ声の、見えない温度の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

不穏な予感が残る

初読みの作家さんです。すごく評価が高くて神率も高いですね。

いきなり攻めが受けを脅してレイプ?が受け付けなくて、一旦読むのを止めてしまいました。
しかし評価が高いのはきっとこの先に深いお話があるに違いないと思ってなんとか読了。

刺さりますね。受けがボクサーとして親から期待されてないと傷ついてるところ、ゲイだと親にだけはバレたくないところ。
攻めも生まれと育ちのせいで感情が育ってない…

0

gift (下) 薄紅めく空の、潤びる螺旋の、光る岸辺の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

そして二人は末永く幸せ

堂々の完結編、大ハッピーエンディングです。
この結末については良かったねって思います。

勁がちゃんと人として幸せになるためには、一度死んで生まれ直すことが必要であったことは理解できます。
マンガとして、こんな風に血みどろのアレがあった方が華々しくって面白いだろうっていうことも理解できます。
設定や構造が理解できるって事と、個人的な好悪は全く別物なわけで、まあ、ようするに、残念なことに、…

0

gift (中) 赤い桎梏の、約束の場所の、望んだ十字架の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

確かに組織はかっこいい

順調にボクサーとしてステップアップしていく勁でしたが、勁は愛の受け取り方がわからなくて、宥に認めてもらうにはプロボクサーとして勝つことだけがすべてと思い込み、結果として大事な試合でまけてしまいます。
と、ここからが超展開。
今までフラッシュバック的に登場してきた勁の幼少期の亡霊、勁の兄が登場してきて、、、。
作者さん的にはノリノリですっごく楽しそうに展開してますが、なかなかハードな飛道具をぶ…

1

gift (上) 白い獣の、聞こえぬ声の、見えない温度の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

宥がエロ可愛い。さすがに絵が美麗。

昨年末にようやく完結したので、全巻まとめ買いして積んでいたのをやっと読んだ。


なんか、すっごい、既視感。
もしかして、
もしかして、
前に買って読んでたかも、、、、。

お話は、ボクシングのトレーナーの宥が、偶然出会った勁に、ボクシングの才能を見出します。
体から始まった関係に、ゲイを隠したかった宥の葛藤、そして、虚ろだった勁の心は、、、
みたいな、
既視感の原因はこの設…

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