たうみまゆさんのレビュー一覧

このよのはじまりこのよのおわり コミック

たうみまゆ 

じわじわくる時代物短編集

江戸〜昭和戦後までの時代もの短編6本。
萌えが少し増えた気がします。

表題作。
十年間片思いしていた相手が実はそれを知っていて、相手も好きだったけど黙っていた理由が粋ですね。
善介の懐が深い。
一見にこにこした優男だけれど、男前だな〜と思いました。

硝子哀歌。
大正時代の華族?の2人が、姉のはからいで家族を捨てる話。
2人が愛し合っているさまを第三者が語るシーンがよかった。…

0

恋と罪悪 コミック

たうみまゆ 

じわじわ味のある短編集

短編5本。
じわりいいお話多いですね。
やはり萌えは薄いですが。
でも確実にあります!

「恋と罪悪」
さすが、たうみ先生、見せどころを押さえた話。
静かにじわじわ突いてきますね。
好き。
中国マフィアが出てくるのは「傘を持て」のアイデアにつながるのでしょうか。


「あいのいろ」
私、浮世絵の空の藍色が好きでその絵師と摺師のお話だったので楽しかった。
欲を言えば、藍色…

0

隅田川心中 コミック

たうみまゆ 

キラキラ エロ萌えないけど、好き

たうみ先生の「傘を持て」がすばらしくおもしろかったので、今回先生作品4作読みました。

うち、本作と「指先の染み」がおもしろかった。

短編4本。
特に表題作が好き。

細かいネタで笑いながら、萌え少なめでどうかな〜と思っていたら、ぐいっと刺さる場面がくるのがさすがうまいなと。

BL的なのとそうでない、ぐいっと、があり、根底でぐぐっとやられる感じが、もうたゆみ節と言っていいので…

1

傘を持て コミック

たうみまゆ 

最高!!上下巻で見たかった〜

いやぁ参った!
おもしろかった!

ハッキリ言ってL的要素や萌えは薄いんだけど…根底にがっっっつりあるのがたまらん。

極道の息子・城田と同級生だった畑中。
畑中が頭良すぎで超嫌な奴で、完全な悪人と言われるけど(城田への)堕ち方が半端なくて。そこが物語の肝ね。

敵対する金本に「くたばれ 狂人が」と畑中が言うの狂人が狂人に言ってる…と笑ったw
後に金本も畑中に同じセリフを…

1

指先の染み コミック

たうみまゆ 

腹の底のさぐり合い!

爽やか議員の兄(門明)、汚れ仕事担当の義弟(明菜)、頭がキレる冷徹な秘書(九重)、歪な3人の執着に兄の特別な友人(カル)も関わって、政治会の思惑もドロドロ!守っているはずだったのに、汚れてる指先は…本心を知った時のあーと堕ちる気持ちとスッキリした気持ちと不思議な感覚。

全体的に重めなのに日本人のせー液はソイソース味だとか、挟まれるユーモア、駆け引きや相手を思う気持ちに吸い寄せられた。兄を守…

3

傘を持て コミック

たうみまゆ 

あの雨の日から恋に堕ちている

初めて読んだ たうみまゆ先生の作品です。

私は、ヤクザ系(極道)は地雷ですが、たうみまゆ先生の描く作品には不思議な魅力があり、ストーリーに惹き込まれました。

こちらは、表題作の他に3作品が同時収録されています。
『-逃避行編-』『-陽炎編-』は、表題作の番外編
『真面目長屋』は、同時収録作品

『傘を持て』
高校生→大学生→城田組 畑中 誠と高校生→城田組 城田 景のお話。

1

傘を持て コミック

たうみまゆ 

畑中くんハンパないわぁ

攻めが受けに執着してる話はよくあるけど、これは執着の仕方が違うところが押せる。
一目惚れした時から今までの自分の役をそのまま城田のために生きることに転換させた感じね。
いやぁ。すごいわぁ。

そんで頭が良いのがツボすぎる。
やってることヤバいのにすごい安心感。
何度かピンチがあったけど、畑中くんなら大丈夫でしょってある意味安心して読める(安心感とは別にハラハラはするけど)

本当に…

5

このよのはじまりこのよのおわり コミック

たうみまゆ 

江戸〜昭和

時代背景が江戸〜昭和のお話をまとめた短編集です。

どれもストーリーは大変面白いのですが、惜しむらくは絵でして。たうみまゆ先生の絵柄は決して嫌いではなく、むしろ好きなぐらいです!表紙も好き!
ただ、お話が艶っぽいものが多いので、これでストーリーにあった華のある絵柄だったら、おそらくもっと読まれることになったであろうと思うのが口惜しい。演出次第ではストーリーの深さが更に伝わってきたと思う。

1

ココロニイツモ コミック

たうみまゆ 

味わい深いサブカル作品

ちるちる内でちょっとやりとりをさせていただいた方が、たうみまゆ先生がお好きと仰ってまして、それきっかけで読みました。

BL漫画というよりも、もっと広いエンタメないしサブカルの文法を使ってる印象を受けました。深夜ドラマとか、そんな感じ。音楽にまつわる周囲の話で展開させつつエッセンスを置いていって、ラスト付近で主役の謎に迫る、時間の枠がちょっと短い深夜ドラマでみる手法。商店街が舞台というのもそれ…

2

指先の染み コミック

たうみまゆ 

平行だった3つの線が、最後にぐっと角度を変えるのが面白い

 亡き父の後を継いで若手議員となり国民に注目され、裏では有力者とベッドを共にすることで着実に足場を固めていく門明。一般的なBLなら、登場人物の中で彼が一番可哀想で、同情すべき受けになるんでしょうけれど、この作品においてはそうではない。門明には不思議なほど悲愴感がなくて、そこが面白い要素なんですよね。本当に心身を削っているのは、弟の明菜の方で。門明の指先の染みに徹する彼の自分の身を一切顧みない尽くし…

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