樋口美沙緒さんのレビュー一覧

パブリックスクール-八年後の王と小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

印象のダブルミーニング

題名通り、8年後、恋人になった後の2人。

「八年目のクリスマス」
今年のクリスマスは恋人になった礼がイギリスにやってくる。その為に8ヶ月の間ずっと頑張り続けたエド。
そんなエド視点での礼への愛と執着が語られます。
出会いの頃の愛に怯えるエド。今年のクリスマスにもうすぐ会えると浮かれるエド。礼に仕事が入り感情が制御できないエド。別れた8年間の発狂するほどの礼への想い。コマドリに優しい心を…

6

パブリックスクール-群れを出た小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

BL界のビルデュングスロマン的な

「パブリックスクール」第2作。

冒頭、1作から続く誰もいない学校内での連日の強姦から。
相変わらずエドの心がわからない礼と、言葉では何も言わないエド。
何も言わなければ何も通じないのに、何を言ってもそれでも通じない。
読者にはエドの本心はいつでも透けて見えているのに、礼のフィルターがかかると途端に解釈がずれていく。
怖いところは、礼の解釈もまた成り立つところ。
作者様が一つ一つのセ…

5

パブリックスクール-群れを出た小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

エド、頑張ったよね!

まずは、前作からの続きなので、未読の方は前作から順番に読むことをお勧めします。

前作から礼もエドも、色々な自分なりの理由から、自分の一番素直な気持ちを相手に伝えられずにもだもだしっぱなしで、礼くん、もういい加減エドの気持ちに気付いてやれよ!とおばちゃんは萌えきれずにいたのですが、クリスマスエピソードで少しいじいじを脱したのかと思えた礼くんの明るさと、卒業間際のエドの切なさが垣間見れて、ようや…

2

パブリックスクール-檻の中の王- 小説

樋口美沙緒  yoco 

壮大なプロローグ。忍耐!

今はこういうの(私的)当たりの時期なのか?!
また主人公卑屈シリーズに当たってしまった!
やはりこういう主人公は読んでいて辛いし、非常にイライラするのですが、今回の礼くんは、まぁ、こんなに卑屈になっても仕方ないよね……と思える境遇で、100%感情移入できないわけでもありませんでしたが、それでもやっぱり、辛い!……というか、うじうじが長い!長すぎる!
それは、うじうじに拍車をかけるエドのせいで…

6

パブリックスクール-檻の中の王- 小説

樋口美沙緒  yoco 

青き血のプライド

遂に読みました。「パブリックスクール」…
覚悟はしていたけれど、これはまた凄絶な不憫受け。
痛い、痛い、痛すぎる。悲しすぎる。可哀想すぎる。
主人公の礼は、元々母子家庭なのにお母さんが亡くなって、いきなりイギリスの貴族の家に引き取られて、アジア人だの混血児だの汚れた血だの言われて、学校では孤立し。
胃も心もキリキリしますね…
これが本の中だけの「可哀想な話」ならまだしも、今現実に溢れてい…

3

ヴァンパイアは我慢できない 3 コミック

樋口美沙緒  夏乃あゆみ 

愛を求める吸血鬼たち

湊は強い人ですね。
自分を殺すという人を、心の奥深くで信じ許している。
アンリの事だって「吸血鬼」である事を受け入れて恋をしている。
そして勿論弟たちに惜しみない愛情。
だからアンリもヒナもエルも、そしてユージンも。湊に惹かれるんですね。
3巻では、アンリへの復讐心で一杯になっているユージンの、航を巻き込んでの策略と、アンリと航のどちらを選ぶかの板挾みで苦しむ湊を救おうとするアンリの愛の…

1

ヴァンパイアは我慢できない 2 コミック

樋口美沙緒  夏乃あゆみ 

アノ人の正体は!

第2巻です。
湊と口論した後、実家に戻ると言って消えてしまうアンリ。
アンリの本心がわからず落ち込む湊に優しい湯澤。
やっと帰ってきたアンリは、今までと別人のように優しくて、湊はまたアンリがわからなくなってグルグルと。
この気持ちすれ違いループが延々です。
読者的には、アンリがいよいよ本契約を決意した事や、その裏に薔薇の宿命のようなものがある事、黒羽や湯澤が何か知っているという事がわかる…

2

ヴァンパイアは我慢できない 1 コミック

樋口美沙緒  夏乃あゆみ 

気の長い話になりそう

「ヴァンパイアは食わず嫌い」の続編。
「〜食わず嫌い」の方では夏休み設定でしたが、「〜我慢できない」の方は湊の高校生活が軸になっています。
吸血鬼界で湊が「福音の薔薇」という事がバレたらしく、アンリは気が気でない。学校に通う湊が心配で本契約を焦る気持ちもあるけど、湊の気持ちも尊重したくて、俺様アンリがグルグルしてます。
優しくて困っている人を見過ごせない湊は、生徒会の仕事も色々抱え込んで…

2

ヴァンパイアは食わず嫌い 下 コミック

樋口美沙緒  夏乃あゆみ 

萌えの宝石箱や〜

上下巻合わせてのレビューです。

ヴァンパイアもの、イコール耽美!人外!
そして俺様ツンデレ、執着、すれ違い、両片想い、
その上ネトラレの危機!
身分差、年の差、花嫁の要素も?

絵柄は非常に綺麗で、子供は可愛らしく、背景も良く書き込まれて素晴らしい。
Hシーンは無く、キスも下巻になってから2回と少ない。でもアンリが湊の血を吸うシーンなどはちょうど良いエロさで物足りなさは感じません…

4

パブリックスクール-群れを出た小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

ギルの成長っぷりに惚れた


2巻から唐突に主人公総受け度と姫度が上がってびっくり。
ジョナスが登場したのもあってか同時にレイが自分を卑下するのが多くなった気がしたけど、
「ギルやオーランドがレイを構ってエドが怒って来る」ってのが出来上がってたからあまり感じなかったのかも。

ジョナスはいいやつだったしね!エドとジョナスは恋とか愛とか友情とかまだ自分の中で確立できてない時期に一緒にいたからこんなことになっちゃったの…

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