栗城偲さんのレビュー一覧

もういいかい、まだだよ 小説

栗城偲  小椋ムク 

楽しいだけの恋ではなく

前作「てのなるほうへ」での攻め様のっぺらぼうの草枕の友人として出てきたろくろ首の春宵のお話です。
時系列的にはメインの話は前作の20年前にあたります。前作でのエピソードを春宵側から読めるところもあるので前作を読んでいると楽しいですが、読んでいなくても大丈夫だと思います。

「一日千秋」「もういいかい、まだだよ」「もういいかい、もういいよ」の3部構成です。

「一日千秋」
時は江戸時代。…

3

もういいかい、まだだよ 小説

栗城偲  小椋ムク 

優しい妖怪のお話、スピンオフ編

ろくろ首の春宵は人間社会に溶け込んで暮らしています。
平成の日本(おそらく平成一桁代)、春宵は自分の正体を知る大学教授のもとで、大学生・樋野学と出会います。
樋野は、江戸の昔に春宵に初めてできた人間の友人・弥一郎と同じ顔をしており、春宵は樋野のことが気になって仕方ありません。
もしや弥一郎の子孫では?と考えた春宵は樋野のことを知りたいと近づくのですが・・・というお話です。

草枕と違い、…

1

もういいかい、まだだよ コミコミスタジオ特典書き下ろし小冊子 特典

「お付き合い」のさらに先

本品は『もういいかい、まだだよ』の
コミコミスタジオ特典小冊子になります。

樋野視点でまだ恋人になりたての頃の
妖怪との交流を描いたお話です。

樋野は大学生の頃
山で遭難しかけたところを
鼫鼠の妖怪夫婦に助けられます。

雌鼫鼠の楓はとても母性が強く
妖怪的には「脆い人間」である
樋野をとても心配してくれて
樋野を訊ねるようになっていました。

しかしながら春宵…

3

もういいかい、まだだよ 発売記念ペーパー 特典

願うのは彼の幸せ

本品は『もういいかい、まだだよ』の
フェア書店限定特典ペーパーです。

安藤視点で
春宵と関りが語られるお話です。

安藤荘助の家には
不思議な同居人がいます。

彼は荘助が生まれる前から
居候しているのに
荘助の父より若く
祖父の友人だというのです。

妖怪だから年を取らないし
もう何百年も生きていると
祖父と写った写真を見せられますが
信じられません。

2

続きはおとなになってから 小説

栗城偲  Den(den) 

エッチシーンのみならもう「神」(*´∀`)♪

最初は受けのキャラクターにかなりイラつきましたが、後半では180度ひっくり返り、そのキャラクターに萌えるという不思議な作品でした。萌が加速度的に大きくなり、終盤のエッチではもう「神か!!」と言うくらい萌えたのですが、やっぱり受けに引っかかる部分もあるので『萌2』です。エッチのみなら『神』と言うほど好みにぴったり合致していて、本当に最高でした。

内容ですが、保育士をしている椎名。4才年下の幼馴…

11

玉の輿謹んで返上します 玉の輿ご用意しました(2) 小説

栗城偲  高緒拾 

確固たる二人の仲

『玉の輿ご用意しました』続編、楽しみにしてました!
酒匂視点の『そこには愛が詰まってる』と、青依視点の表題作がありました。
以下あらすじ無視な感想を…。

あの印南が青依にメロメロで、非常〜に萌えました!
青依から作って貰う弁当を喜んで食べるだけでも萌えるのに、その弁当を写メるんです。
仏頂面なくせに、可愛すぎるよ社長…(//∇//)
対して青依も印南が大好きで、自身が仕事で凹んだ時…

10

玉の輿ご用意しました 小説

栗城偲  高緒拾 

水と油の関係からの変化に萌えた!

発売当初は『玉の輿』という言葉に受けが女性化してるのかな?と連想し、
あらすじの『当たり屋』にツンツンな荒くれ者受けなのかなーと斜めに見てしまい。

どちらの予想も私の見当違いで、面白かったです!

セレブで頑固、庶民の依怙地。
生まれも育ちも正反対で水と油のような攻めと受け。
セレブと庶民では常識も全く異なり、それぞれの領域で理解に苦しむ場面も多々。
それがうまく撹拌されて、水と…

6

玉の輿謹んで返上します 玉の輿ご用意しました(2) 小説

栗城偲  高緒拾 

good

前作『玉の輿ご用意しました』がすごく好みだったので購入しました。

いや~、良かったです! 年下の恋人が愛しくて仕方ない攻め、最高ですよ。印南さんは口数多くはないですがそれがちゃんと伝わってきます。青依くんも疑うことなく純粋に愛情を受け止めていてすごく良いカップルだなと感じました。そういった意味では前作の、あのツンツンしていた印南さんが好きな人には少し物足りないかもしれませんね。本当に甘々です…

8

玉の輿謹んで返上します 玉の輿ご用意しました(2) 小説

栗城偲  高緒拾 

社長と元当たり屋、続編

当たり屋の青年受けと、会社社長の攻めのカップリングの『玉の輿ご用意しました』の続編になります。
前作がかなり好みだったので、今回続編が出るということで楽しみにしておりました。

期待通り、なかなか楽しめた続編でした。前作で好きだった、受けの鼻っ柱の強いところや攻めの愛想なしでムッツリなところ、そんな2人の丁々発止のやり取りが健在で嬉しかった。なのに糖度は増し増しで、続編としては過不足ない感じ…

3

玉の輿謹んで返上します 玉の輿ご用意しました(2) 小説

栗城偲  高緒拾 

盤石な結びつきを感じる続編

前半は糖度の高さが堪らずニヤニヤ
後半に向かうにつれ涙ダパダパで読了+゚。*(;ω;)*。゚+

2人の強い結びつきを感じられてすごく良かったです!

続編は前作より2年後のお話です。
目の前に立ちはだかる壁を乗り越えようと頑張る受けと、
受けの懸命さを優しく見守りながら精神的な支えになる攻めという盤石な関係。
些細な痴話喧嘩はあれど、互いを認め合って尊重しあって。
とても良い…

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