鳥谷しずさんのレビュー一覧

初恋と色情のトランス 小説

鳥谷しず  みずかねりょう 

笑えて面白かった!

堅物な受けが色情霊に取り憑かれて、「脱バージンしたい!」というお願いを叶えてやる羽目になってしまった……というお話で、笑えて面白かったです。

この霊は、大好きな人との初エッチ直前で死んでしまった20歳の青年なんです。
だからこの世に未練残しまくってて成仏できない。

「大きいペニスでお尻の孔を、思いっきりがんがんにずっぽんずっぽん突かれる気持ち良さを知りたい」という霊。
叶えてくれな…

4

神の庭で恋萌ゆる 小説

鳥谷しず  宝井さき 

こういう『鳥谷節』が大好物です

「キターーーー!」っていう感じです。
これぞ鳥谷節。
2013年頃からなのでしょうかね?鳥谷さんの『登場人物が散々予想外の行動を行い、全速力であらぬ方向に突っ走って行ってしまう』という離れ業が冴えてくるのは。
今作はとことんそんな感じです。
もう読んでいて楽しいったらないの。
ウフウフしてしまうの。

あまりよく知らない、でも(ひょっとしたら)自分に好意を持ってくれるかもしれない相手…

2

恋の花ひらくとき 小説

鳥谷しず  香坂あきほ 

若い

あれ?
鳥谷さんって『すっとぼけコメディの女王』なんじゃなかったっけ?
……間違って買っちゃったかなと表紙絵を確認した今作。
読み始めの部分、コンプレックスに雁字搦めになっている所為で非常に主人公が厭世的なんですよ。
で、お話のトーンまで暗い。非常に痛い事件もありまして、ちょっと吃驚。

海棠が南雲につきあって欲しいと話すあたりから『私の知ってる鳥谷節』が始まります。
セフレに酷い扱…

0

流れ星ふる恋がふる 小説

鳥谷しず  大槻ミゥ 

「作家って凄いな」と思いました。

私が鳥谷さんを『発見』したのは2018年初頭。
攻めが極端なフェチを持っているのにも関わらず非常に紳士であることや、その性格はバラエティにあふれているのにどことなくはんなりしている受け、そして非常にすっとぼけているくせにどこか品の良さを感じてしまう語り口に夢中になりまして。現在後追いで昔のお話を読んでいる最中です。

今作にも『傍目には良い男なのに何故かセックス関係になると変な拘りを発揮する…

3

新世界恋愛革命 小説

鳥谷しず  周防佑未 

イギリス仕込みの紳士だけどストッキング愛に溢れまくった変態

義父がイギリス貴族で、母親は世界的に有名なヴァイオリニストという超おぼっちゃまで、東大出のイケメン。
だけど、ストッキング愛に溢れまくった変態というギャップが良かったです。

物腰柔らかいので変態度は突出してるようには感じないけど、ストッキングについて熱く語る姿は紛れもなくマニアックなフェチ野郎。

最初、受けは部下である攻めを毛嫌いしてるんですね。
文句つけようのない家柄や東大出とい…

0

溺愛スウィートホーム 小説

鳥谷しず  橋本あおい 

紳士だけどナチュラルに変態な攻め

仕事もできてスパダリなイイ男なのに、受けの尻の孔を「薔薇の蕾」と名付け、やたら「薔薇の蕾」を連呼して愛でるナチュラル変態な攻め。
孔から溢れた精液を「朝露」と表現したり、受けの孔に関する語彙力だけやたら高いところがツボ。
そして「蕾に一目惚れ」らしいんだけど、平たく言えば「肛門に一目惚れ」なわけで笑えました。

BLはファンタジーだってわかってるんだけど、受けの孔フェチということで、蕾の内…

2

恋の花ひらくとき 小説

鳥谷しず  香坂あきほ 

灰色の世界から


ネタバレ混ぜた感想だけ。

*

最初から75pほどまでは結構しんどい気持ちでした。
次から次へと嫌な人たちが出てくるので、息する暇もないって感じ。

事務所の従業員である糸崎は「先生、俺の話聞いて聞いて聞いて」ってなにこれ子供?みたいな人ですし、雨貝は家庭の事情で早退しまくるので完全に職場舐めてるなって思いました。事務所を引き継ぐ条件が「従業員をそのまま雇う」だったので「こいつ…

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間違いだらけの恋だとしても 小説

鳥谷しず  鈴倉温 

スッキリとはいかない恋

弟の恋人として攻めを紹介され、いけないと思いながらも好きになってしまう、というお話。
冒頭の出会いのシーンを読んで、あー、横恋慕とか略奪になるのかな、きついなーと思い、かなり身構えながら読んでいたのだが、そうではなかったのでホッとした。
ただ、その真相が終盤にならないと明らかにされないので、受けは弟を裏切ってしまうという明確な罪の意識を持って、攻めに初めて抱かれてしまう。気分は完全に浮気相手……

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お試し花嫁、片恋中 小説

鳥谷しず  左京亜也 

語彙力!

初読み作家さんです。
フェチ度の高い攻め、変態攻めを多く書かれる作家さんとのことで、ものすごいド変態だったらどうしよう……と思いながら読み始めましたが、読んでて試される感はまったくなく、むしろこんな変態さんなら大歓迎!と嬉々として読んでしまいました。

というのも、独特の表現力を持つ攻め様で、受けのおちんちんを「乙女百合」に例えたり、尿道口を「真珠の輝きを纏う美しい唇だ」と讃えたり、「楚々と…

2

捜査官は愛を知る 小説

鳥谷しず  小山田あみ 

愛は周りに溢れてるよね

鳥谷先生は大好きで今回も楽しく読ませていただきました。変態な攻めとうぶな受けでニヤニヤしちゃいました。
ただ自分が子持ちなせいか篠森の両親の事が許せません。現在の妻の子供ばかりを可愛がるのもどうかと思うし、百合永兄弟には留学等させているのに自分の子供にはノータッチなんて考えられません。
母親もまた酷すぎて、家族の話しの時は涙ぐんでしまいます。
最後辺りで家族について百合永が言い淀んでいたので…

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