高月紅葉さんのレビュー一覧

小鳥たちの巣 ―新米諜報員と寄宿舎の秘密― 小説

高月紅葉  九鳥ぽぽ 

美しくも危うい世界観にドキドキ

ギムナジウムの謎を明かす為に編入したミランは同室になったティモシーに惹かれていく‥
ティモシーとミランの危うい関係にドキドキティモシーと関係があった生徒に自分を重ね合わせたり自分の役割を考えて、自重してるのが切ない。
ストーリーが核心に迫るにつれ緊張感がすごくて、手に汗握りながら読みました。
生き方が1つしかないと思っていたミランが、ティモシーと出会い、希望を持てたのが夢があって良かった。面…

2

仁義なき嫁 横濱三美人 小説

高月紅葉  高峰顕 

横濱の港から中国へ船旅

電子版で読了、紙版は、一冊になっているけど、電子版は上下巻に別れてます。

いつものパターンで展開、
無自覚・狂暴で好奇心旺盛な佐和紀。
佐和紀が、周平をこっそり片思いする星香たちの芝居に騙されて、喫茶店に入る。
そして好奇心をくすぐられて、周平の裏稼業のイベントにチャイナ服を着て参加。
船の中で、参加者を区分する花簪をすり替えられて、男娼の花簪を髪に飾ってしまった佐和紀は、中国人の人…

1

小鳥たちの巣 ―新米諜報員と寄宿舎の秘密― 小説

高月紅葉  九鳥ぽぽ 

寄宿舎BL三部作

萌寄りです。

寄宿舎BL三部作のトリを飾るのは、作家様初めてのシャレード文庫さんから『小鳥たちの巣 -新米諜報員と寄宿舎の秘密- 』。作者ご自身が企画して自ら楽しんでいらっしゃる独自路線、大好きです。

この三部作、舞台設定の他にも裏企画として、文体七変化がそっと仕込まれているようです。確かに『戀は秘めたる情慾に -旧制高校モラトリアム- 』とは全く異なる味わい。舞台となる国がどこであっ…

4

刑事に悩める恋の色 小説

高月紅葉  小山田あみ 

大輔のデレが爆発

甘い。大輔のデレが爆発して田辺が戸惑うくらい。大輔の事を好きな田辺は本当にいじらしくて可愛い。昭和の日陰の女のよう(笑)。
自分をもっと好きになってくれたら幸せ。約束をドタキャンされても最後に自分を思い出してくれれば幸せ。
そんな田辺がもっともっと幸せになれればいいな。
仁嫁を読んでるから、この先の2人の展開もなんとなく察してはいるのだけれど.........。
こっち側から見ると佐和紀が…

2

小鳥たちの巣 ―新米諜報員と寄宿舎の秘密― 小説

高月紅葉  九鳥ぽぽ 

複雑なバックボーンが絡むストーリー

作家買い。
高月さんの新刊はパブリックスクールもの。高月さん作品×パブリックスクールものというと『春淫狩り』が思い浮かびますが、そこに九鳥さんの描かれたそこはかとなく淫靡な空気感漂う表紙が加わることで期待値も高まり、発売を心待ちにしていました。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




ミランと名乗る少年が、とあるパブリックスクールに転入してくるところから物語はスタートします。

4

夜明け前まで~仁義なき嫁番外~ 小説

高月紅葉  小山田あみ 

名前と真逆、真幸の不幸な生い立ち

あとがきに、この作品の土台部分は、デビュー前の同人誌で、
実は、仁義なき嫁より古い作品だと書いていました。
スピンオフの仁嫁が、今は逆、すべてを飲み込む仁嫁。

真幸と美園について書かれた一冊です
真幸の生い立ちが想像以上に、過酷で気の毒な内容だった。
悲惨な真幸の物語は、読んで幸せには成れない暴力の連続。趣味じゃない人は止めたほうがいいかも。

紹介文には、簡略に
「政治活動家…

2

白鶴組に、花嫁さんの恋返し。 小説

高月紅葉  小路龍流 

悶々と悩むサトの心情を楽しむ本

「白鶴組に、花嫁志願の恩返し。」の続編。
武彦と里見慎也は、まだ籍をいれていないけど、周囲が認める新婚ふうふ、夫夫。
だけど、家の中で愛し合わないルールにヒコがしている。
訳は、・・絶倫の武彦が体力が無いサトを気遣って。
絶倫の夫と、華奢で健気なサト。
夫のタケが、テキ屋の元締めを継承する話が出て、
男嫁のサトが悶々と一人で悩んで空回り。

ヒコさんの仕事は、テキ屋の元締め。
そ…

1

刑事にキケンな横恋慕 小説

高月紅葉  小山田あみ 

大輔の覚悟

ラブラブ度が増している。大輔が甘くなってる。2人の関係が変わったというか大輔の覚悟がすごく変化した作品でした。表紙の大輔の服装。読んだ後にもう一度見て、なるほどなと思いました。
田辺側視点で佐和紀を見ると暴れん坊だなと思う。それは佐和紀が田辺を嫌いだから、余計にきつい態度になるんだよね?仁義なき嫁シリーズだと、もっと優しいイメージだし。
この2人はこの先もどんどん甘くなるのかな。とても楽しみで…

2

刑事にキケンな横恋慕 小説

高月紅葉  小山田あみ 

・・・

仁嫁スピンオフの「刑事にキケン・・」シリーズ3番目。

大輔が、署内のゲイにお尻を狙われてしまう。
未然に護ることができた大輔は、田辺への気持ちを再確認することになる。
しかし、逆恨みされた大輔は、騙されて売り飛ばされ、周平に助けられる。

結婚後の佐和紀と大輔&田辺が会う場面。挿絵の佐和紀が綺麗。
酒饅頭のお土産を大輔が佐和紀に渡す。
面会目的は、周平に自分たちの仲を公認させても…

1

刑事に甘やかしの邪恋 小説

高月紅葉  小山田あみ 

・・・

あとがきを読むと、
本編の仁義なき嫁より、「刑事に」シリーズのこの作品のほうが先に公開されていて、どちらかというと、仁義なき嫁のほうがスピンオフだったそう。
・・意外にも、仁義なき嫁のほうが人気が出て、こちらが添えになってしまったらしいです。

田辺と、大輔が出会って、付き合いだすところまで。

この巻の途中で、結婚前の佐和紀が田辺にお金を無心する場面が登場する。
こおろぎ組の資金が…

1
PAGE TOP