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36/50(合計:491件)
尾上与一 牧
霧笛丸
ネタバレ
初恋の人を守るために特攻に行くことを決意した、航空兵、希(ゆき)の物語です。 尾上先生の1945シリーズ第1作目の舞台は唯一の日本国内で、そのためかシリーズの中でも独特の雰囲気があります。 5歳の時に助けられてから、ずっと忘れることのなかった名家の坊ちゃん、資紀(もとのり)。 資紀の身代わりになるために、成重家の養子となる、その道中を描いた冒頭は日本の童話のような趣きがあり、引き込まれていき…
尾上与一 笠井あゆみ
麗音
久しぶりに重苦しいお話を読んでしまいました。 尾上さんは評判の高い1945シリーズを知っていましたが、重くて薄暗く最後が二人の幸せな未来というのではない結末とか、哀しい出来事が多そうなので手が出せませんでしたがいつかは読んでみたいリストに記しています。 ですが、作家さんや内容に関わらず絶対に読んでしまうイラストレーターの笠井さんのカバー絵を見て、尾上作品初体験です。 とても美しい文章と写…
玲01
一気読みでした。久しぶりにページを捲る手が止まらない作品に出会えました! 尾上先生の作品は割と読んでるんですが、一番好きかもしれません。笠井あゆみ先生の挿絵もさいっっっこう…!見開きの絵が…もう。 内容もとても重厚で、弓削と鉄真の一生が描かれています。 まだ未熟な二人が交わした約束、結ばれることが叶わなくなってしまった二人には、この約束が一生を懸けた契りで、その為に奔走していた様に思えま…
みやこ
『死ネタはちょっとなぁ〜...苦手なんだよ...』と大好きな尾上与一先生の作品にも関わらず買ったわいいものの読む勇気が出なかったこの作品...。私と同じことえお思う人もいるのではないでしょうか。 だがしかし!!!!!!! 思い切って読んでみて下さい。 正直、私はシリーズで一番と言っていいほど泣きました。 死ネタではあるものの不思議とハッピーエンドではないか と思えてくるのです..…
この本を読んだのは2年くらい前ですがティッシュ箱片手にガチ泣した記憶が...( ;∀;) 読後はどうしたらいいかわからずとりあえずウロウロ....。 そしてまた開いて泣く。 2年経った今でも、青い大きな花火を見るとこの作品を思い出して泣く始末...。 いい意味でトラウマ!!!
尾上与一 黒沢要
ベニー
これから先、二月が来る度に、閏年が来るたびに、その地の名前を聞いたときに、鉄塔を見るたびに、異国の地でひっそり暮らす二人を思い出すのかと思うと、本当に不治の病みたいだ。いつまでも心の奥底に残るようなお話でした。 至って普通であったはずの二人の日常がある日崩れて、緊張の中で少しずつ千夏の気持ちがはっきりしてくる。蒼司の為にボルトを運ぶ千夏や蒼司の恋する気持ち、恐ろしい現実もどこか美しく見える。文章…
尾上与一
guranbia3000
泣ける泣ける。とにかく泣ける。いくつかのお話が入っていますが お目当てはローレライの二人です。死にたくないと想いながらも散っていった塁が一人戦後を暮らす三上 の元を訪れる一夜のお話です。ファンタジーの括りになっていますが迎える三上の心がとにかく切なく思いやりに溢れています。本編が逢えないまま死に別れとなる二人なので このお話を読んで僅かながらでも救われた気がします。
尾上与一 asaemaru
商業発表の天球儀の海よりも先に書かれているせいかこちらの方が勢いがあり、力強い感じがします。坊ちゃん視点のせいかもしれませんが 彼の真意がよくわかり、読み応えがあり一気に読んでしまいました。幼少時に見初めてからずっと一途に想い続け ある意味怖いくらいでちょっとストーキング入ってます。でもそのくらいでないとあの事件?は起こさないので、天球儀の海よりもずっとあの行為を納得できるのだと想います。両方読む…
尾上与一 コウキ。
以前から読んでみたかったこちら、私には初の尾上与一先生のご本になります。 攻めは、刑務所から出所したばかりの元ヤクザ、幸久。受けは、可愛らしい容姿なのに鬱々とした僧侶の恋慈。これだけ見ても接点ゼロの二人がどんなふうに出会うのかというと、四階建て程のビルの屋上で、心機一転やり直しを心に誓っていた幸久を自殺すると勘違いした恋慈が、どうしたことか突き飛ばしてしまい、幸久は宙吊り状態から落下。死にかける…
ポッチ
尾上さんの「1945シリーズ」の番外編集第2弾。第一弾の『郵便飛行機より愛を込めて』に続く第2弾の今作は『彩雲の城』の藤十郎×伊魚がメインです。同人誌『謹製ヘルブック』『続・謹製ヘルブック』にプラスして、書店用特典ペーパーも収録されている読み応えのある1冊でした。 同人誌を追いかけていない身としてはとてもありがたい1冊。でも同人誌のすべてが収録されているわけではないようで、そのあたりは同人誌…