牧さんのレビュー一覧

天球儀の海 小説

尾上与一   

愛を貫く者たち

1945シリーズの復刊 第2弾。
本当にありがとうございます。

こちらの作品は旧版で拝読しておりましたが、新しく書き下ろしで『青いカップの王様』というラブいお話が入っておりましたので、旧版既読の方もぜひ。

(というか、表紙が素晴らしすぎる件について)


〜以下、唐突な(旧版読了時の)ネタバレ感想〜



幼い頃に命を助けてくれた資紀の身代わりとして、特攻に行くこ…

8

天球儀の海 小説

尾上与一   

すごい世界をみた

すごい世界だよ、これ。

なんという重い愛。
なんという深い愛。
一途とも執着とも言える狂気じみた愛。

分かりにくくて分かりやすい…そんな男に激しく愛された愛の物語は、エグさもあるけどピュアさもあって。時代が時代なんで適切な表現じゃないかも知れませんが、ものすごい純愛でした。
凶暴すぎるほどの想いの強さに驚き、戦慄き、そして相手をめちゃくちゃに傷付ける行動の意味が紐解かれていく頃に…

4

蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

とりあえず読んでくれと言いたい。

再販作品なのにマンスリーレビューランキング第1位になっていることに興味を引かれて、うっかり手を伸ばしてしまいました。戦争もの、あんまり得意じゃないのに。しかし、読み始めると物語の世界にたちまち引き込まれてしまいました。

電子書籍で読んだので文庫の物理的厚みはわかりませんが、個人的体感では、休憩なしで読んだとしたら二時間かからず読めるほどの分量だと思います。

でも、そんなに長くはない作品…

11

蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

最後の最後に見つけた幸せ

作品じたいは創作でも、本当にあった戦争。
どうしてもファンタジーとは受け止められない1945だと思います。
その中でも不幸せな人生を歩んできた塁が最後の最後に見つけた幸せ。
本当にBLとは何なのか、愛は孤独な心にどれだけ潤いを与えるのかを学ばせて頂きました。
作品は切なく、涙してしまいますが幸せを見つけた塁が本当に良かったと思いました。
素敵な作品を読ませて頂いて先生に感謝致します。

9

蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

感無量

再出版おめでとうございます。この日を心より待ち望んでおりました。

私の拙い文章ではこの壮大な愛の物語を語ることはできません。けれど間違いなく、私の中で「蒼穹のローレライ」を超えるbl小説に出会うことはないでしょう。それくらい、最初に読んでから6年の時が過ぎた今でも心に残る作品です。

8

蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

この作品を読めたことに感謝

絶版で読めなくて、でもフリマアプリで買うとなぁ…と悩んでいたところに再版!ありがとうございます!ありがとうございます!
本当にこのシリーズに触れられて幸せでした。
尾上先生は、ままならない恋心を描くのがとても素晴らしい!花降るシリーズのアイデース皇帝ご夫妻で思っていたことがここでも…
泣けたし、現実になかなか戻ってこられませんでした。
シリーズすべて再版されるということで、今からとても楽し…

8

蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

恋という表現では生ぬるい

初読みです。読み終えて10日ほど経ちましたがいまだにこの世界から抜け出せず、次読もうと買っておいた本にまだ手を付けられていません……。BL小説の枠を超えた物語だと感じました。単純な萌えとかときめく恋模様とかでは片付けられなくて、なんて言うんでしょう、恋と呼ぶのでは生ぬるい。2人が恋に落ちた、という表現では陳腐で言い表せない。もっと深く、本能的に相手を求めているというか、心の奥深くに相手を想う気持ち…

9

蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

三上と塁が愛おしい

1945シリーズの新装版おめでとうございます。
いったい何度読んだことだろう。
それでも初めて手にした時から塁への愛おしさは変わらない。
彼の6文字の言葉は三上への愛に満ちて、哀しいけれどそれでもその心情にたどり着いた塁を、三上と過ごしたラバウルでの日々を受け止めてあげたい。初版の時特典ペーパーだった「月と懐中時計」の収録と書き下ろしの「面影」が入っているのも嬉しい。
多くの方々に読み継が…

3

蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

覚悟して読み始めてすぐ

ずっと読みたいと思っていたので新装版で復活、とても嬉しいです。
ずっと1945シリーズを読みたいなぁと思っていて手に入らず、でも戦争の話だし‥とかもごもごしていたら復活!てことで覚悟して読みました。

電車の中、平日、だめです。
休みの日のどんだけ涙と鼻水出してもいい場所で読みましょう。
序盤も泣きました。
中盤くらいまで泣きませんでした。
後半から涙と鼻水で身体が見事にからっからに…

7

蒼穹のローレライ 小説

尾上与一   

究極のバディモノ

名作との噂は聞いていたコチラ、文庫版が発売されたので購入。
めちゃくちゃアホな事言いますが、歴史疎過ぎるので1945シリーズの数字に全然ピンときてなくて、「あっ、終戦の年か」ってウィキってからやっと気付きました。

作品の舞台、ラバウルって水木しげる先生のラバウル戦記で見知った地名だな。あっちは陸軍で、かなり過酷な描写だった。
こちらは、まだまだ日本がイケイケの状況から末期にかけてのパイロ…

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