yocoさんのレビュー一覧

氷泥のユキ 小説

朝丘戻  yoco 

「わがね」で泣いた

坂道のソラがよかったのでこちらも購入。同じアニマルパークの世界だったので、ソラに登場したキャラクターも出てきて嬉しかったです。穏やかな攻が好きなのでソラの賢治さんの方が好みの攻ですが、こちらも本当に素晴らしいお話でした。
人の死としっかり向き合ったお話。絶対両思いなのにどうしてなかなか進まないんだというものどかしさも含めて醍醐味ですし、理由が納得できるものだったのもよかった。
お父さんとユキの…

1

愛傷コレクション 小説

葵居ゆゆ  yoco 

素晴らしすぎる


 序盤の十有の懐いてないところから、花賀屋の下心のない(ある)優しさを感じて懐いていくところが捨て猫みたい。

 「本盗んで出ていくから」って言った時に、攻めの知り合いの医者に、「なんでわざわざ言う? 迷惑かけたいなら黙って盗んで出ていけばいいのに。わざわざ言うってことは構って欲しいんだろ。出ていくなって止めて欲しいんだろ」って(意訳)言われてしどろもどろになっちゃう受けがかわいかった。

2

さよなら、運命の人〈アルファ〉 小説

小中大豆  yoco 

切なくて読みやすい

文章の書き方がとても読みやすくスラスラと読めて内容が頭の中に入ってきます。
タイトルにも書いた通り物語の半分ぐらいがすれ違いなので切ないのが好きな人にはたまらないものの、それがお好みでない方には物足りなく感じてしまいます。
なんともエレガントな雰囲気で、絵とお話がマッチしていてすごく良かったです。

4

あの夏の夜、恋をしていた。 小説

夏生タミコ  yoco 

物語に入り込もうとしたら弾き飛ばされた感じ

・地元愛が強かったり、母親を一人にできない! みたいな考え方が嫌いなので、高校時代の惣(受)の思考に少し苛立ちました。
 仁(攻)にとっても惣にとっても、赤の他人の爺ちゃん。その爺ちゃんの家に仁が顔を出さないのはそんな気に障ることなのか?
 言い合いになるときの、惣の地元愛強すぎてドン引き……。
 加納に嫉妬するくらい仁のこと好きなんだから、地元とか母親が――って言い訳してないで黙って仁と東…

1

パブリックスクール-ロンドンの蜜月- 小説

樋口美沙緒  yoco 

『愛する』という至ってシンプルで1番生きていく上で大切な事

パブリックスクール (エド×礼)4巻目にあたる最新刊。この作品は今年のBLアワード2021で第一位に輝いた作品。

お話はエドと暮らすため、日本からイギリスに渡英した礼がイギリスで就職活動をはじめるも全くうまくいかず、自分の仕事への価値観や自分にとってのアートとは、恋人のエドと一緒になる覚悟を何度も考え、苦しみながら、自分なりの答えを出していく..礼の人生の大きな大きなターニングポイントになる…

1

さよなら、運命の人〈アルファ〉 小説

小中大豆  yoco 

切なくて、何度も泣きながら読みました

とにかく切なかったです
なんかもうずっと涙しながら読んでました。
幼い日のたわいない約束…再会するまでは忘れていたくらいの。
ずっと胸に秘めてた訳じゃないけど、お互いに好き合ってるかも…という期待が無惨に踏みにじられて、その上追い討ちをかけるような事件が起こってそのまま長い別れ。
そして大人になってから思いがけず再会したけども、それからもすれ違いまくり…
これまさかのアンハピですか!?っ…

5

雪降る王妃と春のめざめ 花降る王子の婚礼2 小説

尾上与一  yoco 

末永くお幸せに。

待望のシリーズ続編。

王道と思われる王妃略奪シーンや記憶喪失ネタを尾上先生が書くとこうなるのか!という面白さがあった。

リディル王妃の魅力とグシオン王の包容力に今回も悶えました。

毎回思うのだけど、尾上与一作品はカップリングが絶妙すぎて他の誰かでは考えられない唯一無二の存在なことがとても理想的。
読むたびに幸せを分けて頂いている感じがするのだけど、この王と王妃は特に心が温かく満…

0

パブリックスクール ―ツバメと監督生たち― 小説

樋口美沙緒  yoco 

愛情深い、紆余曲折ありながらも最後は感動できる作品


【ツバメと殉教者】の続きものです
今巻もとても良かったな、んも〜泣きました。やはり樋口先生は『愛とは何なのか』を追求されるような作風の先生ですねこの【ツバメと監督生たち】も各々の家族や友情、恋人との関係性や自分自身がどうありたいかを、生温いところで有耶無耶にせず自分にも他人にも向き合う事で一歩大人になるようなこれぞ2作品目!といえるクォリティでした。
.
.
サブタイトルに監督生たちと…

1

パブリックスクール ―ツバメと殉教者― 小説

樋口美沙緒  yoco 

中盤でボロボロ泣いた...

ちるちる不朽の名作ランキングにランクインされていたので、最近小説読んでます。
大作『パブリックスクール』シリーズの4作品目で、この巻はメインカップルのエド×礼はほとんど出てこないもう一つのカップル、スタン×桂人(けいと)のお話です。

主人公の桂人もスタンも、キーマンになるアルバートも、みな想いや悩みは違えど愛に飢えていて、誰にも言えない闇や孤独を抱えているのがひしひしと伝わってきました。苦…

1

パブリックスクール-八年後の王と小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

結ばれてからも一波乱。

パブリックスクール3巻目にあたる今作は、出張で3ヶ月イギリスに訪れることになった礼とエドがプチ同棲し始めるおはなし。英国の壮大で美しい情景描写がロマンチックな気分にさせてくれました。

まとめると、

*英国に出張で行った礼がエドと期間限定のプチ同棲

*礼の仕事を無断で管理したり、裏で手を引くエドに礼が激怒→価値観の違い問題

*貴族の血を引いてない事へのグラームズ家の差別や英国…

2
PAGE TOP