笠井あゆみさんのレビュー一覧

淫具 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

独白の意味が最後にわかる

『淫夢』のスピンオフ作品です。

すでに祖父母や両親がなく、唯一残っていた兄が亡くなった……
というところから始まるのですが、
遺品を整理していたら大量の大人のおもちゃと「誰かとそれでプレイをしている兄の映像」がでてきてしまった。

いくつかの謎を、紐解いていく中で「おもちゃ」と「映像」がキーになって話が展開していくのがきもちよかったです。

なにより、一番最初にでてくるかなりエロ…

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気難しい王子に捧げる寓話 小説

小中大豆  笠井あゆみ 

本当に素晴らしい物語です

最近、BL小説を開拓中です。
元々漫画と中華耽美小説はよく読んでおりましたが、日本の作者さんによるものはあまり読んだことがありませんでした。

そこでこちらのサイトを絶賛活用させていただいてるわけです。
個人的に気に入ったレビュアー様のお勧めしていらっしゃるものから、少しずつ様々な作家さんを読んでみています。
本当にこちらのサイトには感謝です。そのお陰で、こちら小中大豆先生の『気難しい王…

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千年後宮 小説

宮緒葵  笠井あゆみ 

千々に煌めく物語

『千』がつく言葉に惹かれてしまう傾向があります。
まずすぐに思い出す古代ペルシアの『千夜一夜物語』、キリスト世界の終末論『千年王国』、はたまた今敏監督の映画『千年女優』や光瀬龍先生、萩尾望都先生の『百億の昼と千億の夜』などなど。

『千』は、有限の数でありつつも数え切れないような大きな数や時間を表す言葉として用いられているように思います。
百と千は違います。百はちょっと頑張れば到達できてし…

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恒久の月 小説

Tempp  笠井あゆみ 

壮大な愛の物語

まさに中華の伝説といった方がふさわしいほど壮大な愛の物語でした。武帝と呼ばれた男と、武帝から愛してほしいと乞われた宦官が紆余曲折を経て魂を交わし合う。長安城にはびこる陥穽に思いを阻まれながらも、互いを思い合う。その魂は風となり。

人によっては悲しい終わり方とも捉えられるかもしれませんが、漢の大きな大地で生まれた愛は、大地をめぐり月の輝く空を駆け抜けるさまを想像させてやみません。

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3月22日、花束を捧げよ (上) 小説

小中大豆  笠井あゆみ 

夢中になりました

うおお…なんておもしろいのか…!
開始数十ページで一気に物語の輪の中にぐいっと引き込まれ、気が付けば上巻を読み終えてしまって今に至ります。
下巻の発売日を目で追っては、今日読みたい!と駄々をこねたい気持ちでいっぱい。それくらいおもしろかった。
早く続きが読みたいもどかしさと、先の楽しみができたうれしい苦しさに悶えています。

正直、上巻はBL的にどうこうというよりもお話が最高におもしろく…

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3月22日、花束を捧げよ (上) 小説

小中大豆  笠井あゆみ 

面白くて一気読みッスよ〜

外れのない小中大豆作品、こちらの作品でも証明されました。面白くてページを捲る手が止まりませんでした。そして、早くも下巻が待ち遠しいです。
こんなにお話の先の展開が読めない作品は初めてでした。

上巻を読了してもまだまだ謎が多くて、結末の想像が全然出来ませんでした。タイムリープを繰り返す閉塞感や絶望感が、蓮や海路を通してコレでもかと伝わって来るんです。

そしてCPが誕生してないのに蓮に疎…

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3月22日、花束を捧げよ (上) 小説

小中大豆  笠井あゆみ 

BLのLが少ないが…

小中大豆先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
切ない 3
不憫 3
恋愛 1
エロ 0
な感じだと思います。

高校生三年生の海路くん。しかしその三年生をもう何度も繰り返している。同級生で片想いの相手である蓮くんが、同じく同級生である光一くんの事故死を回避する為に、何度もタイムリープをしているのだが、あることがきっかけで、その…

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恋する狐 -眷愛隷属- 小説

夜光花  笠井あゆみ 

恋も仕事も試練がいっぱい

このシリーズ、いつも読み終わる頃には有生も慶次もやっぱり憎めない!可愛い!という気持ちで読む終えるんですが、それなのに、また新しい本がでて読み始まると、ちょっと何やってるの?
という気持ちになります。
今回は慶次が初デート失敗からの、有生の提案でお伊勢参りに出かける話しです。お伊勢参りで二人は神様の声を聞くことが出来て、願いは試練を乗り越えれば叶うと。
慶次も子狸も今回とても成長するんですよ…

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3月22日、花束を捧げよ (上) 小説

小中大豆  笠井あゆみ 

何度繰り返しても掴めない希望

今回はクラスの中心的な高校生とごく普通の高校生のお話です。

攻様に恋した受様が偶然知ってしまった
攻様の秘密に巻き込まれて何度もタイムリープする物語です。

受様は顔も知性も運動神経も
芸術的なセンスもないごく普通な高校生です。

他人からすごいと呼ばれる何かが欲しいとは思っても
自分から掴むガッツはなく
大勢でワイワイやるのは苦手ながら

積極的なコミュニケーションが取…

3

狐の告白 狸の添い寝 ‐眷愛隷属- 小説

夜光花  笠井あゆみ 

ようやく、期待していた言葉を聞けました。

今回も、読み応えありました。
節分の鬼ごっこの行事で慶次が子狸以外の眷属にも働きかけて、色々画策する所は、負けず嫌いの熱血漢の慶次らしい所もあり、それだけでなく自分一人でなんとかしようと空回りしていた人間が周りを巻き込んで行動を起こす所が随分成長したなぁと。
そして、ちょっとはこの節分を期に周りも慶次を認め始めたし、慶次も自信がでてきたみたいで、子供の成長を見守る親みたいな気持ちで読んでいまし…

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