早寝電灯さんのレビュー一覧

半壊の花 コミック

早寝電灯 

素晴らしいデビューコミックス

早寝電灯先生らしい着眼点で描かれた
表題作と他3作の短編集。
デビューコミックスとは思えぬ完成度の高さで、読み返す毎に違う感動がある作品だなと思います。

表題作は切なくて優しくて、ちょっぴり不思議で温かい、色んな表情をみせてくれるお話です。
ユウの全てを悟った寂しげな笑顔にギュッと胸を締め付けられ、
ハルの複雑な胸の内を思っては切なくなり…。

これまで見分けられたことがなかった…

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化け猫かたって候 コミック

早寝電灯 

怖くて怖くて、愛おしい。

いわゆる社畜の草太は、連勤残業の日々に疲れ果て、楽になるため無意識に死を考えるほどだった。
そんな時、入り口の提灯の明かりに誘われ
講談小屋へ立ち寄る。
そこで喜八の講談を聴き、すっかり惹き込まれていたらなんと…喜八の姿が化け猫に見えてしまう!という、かなり衝撃的な始まり。

ファンタジーだけど、現実社会とのリンクもあって
非現実的なのに馴染み深いような…
そんな不思議なお話でした。…

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化け猫かたって候 コミック

早寝電灯 

素敵な作品。

今更ながら、こちらの本を読んでみました。
ただの感想文です。

正直、凄い。見せ方が素敵。

化け猫と社畜(?)リーマンの馴れ初めをバババっと流れるように綺麗に描かれています。

なんといいますか、この本は、これ以上広げてはいけない気がします。
それくらい、綺麗に纏まっている。

そして、後を引く物悲しさもいいアクセントです。この二人は種族が違うからこそ、生きる年数も違う。

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転じて恋と生き コミック

早寝電灯 

運命が引き寄せる

早寝電灯先生の作品は即物的萌えや、華やかさはあまりないのですが、二度三度と読み返すうちにじわじわと心が揺らいでくる感覚のある作風が持ち味だと思います。
私の読解力のせいなのか、一度では理解しきれないという事もあるのですが…。
本作もそんな作品でした。

出会うべくして出会った2人の転生ものというドラマチックな設定ですが、燃え上がるような感情ではなくて懐かしさやふわりとした安心感から段々と恋…

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ここからはオフレコで コミック

早寝電灯 

納得の読後感

最初、早寝先生のイメージからかけ離れているかと思いましたが、最後まで読ませていただくと、人の二面性をテーマとした、ちゃんと早寝先生の作品でした。

表と裏、それは別物ではなく、合わさって一つである。そんな事が、性格の異なる2人を通して丁寧に解き明かされていきます。

女装を暴かれた嶺人さん、可愛くてキュンとしてしまいました。塁は攻め力強く、カッコいい。酔って全てを忘れられてしまったエピソ…

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See you later,Mermaid コミック

早寝電灯 

波の音を感じながら

作者さん買いです。
ネタバレ見ずに読んでもらいたい昨日なので、重要な部分には触れずにレビューを。
というか、感想を。

一人旅をしている同士の辰実と一士が知り合う話です。
辰実には不思議な力があって、自分の言葉で相手に言うことをきかせる事ができる…というファンタジーBLです。
波の音ってリズムが緩やかで催眠にかかったような感じになる時があるよなぁ、って波の音を思い浮かべながら読みました…

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半壊の花 コミック

早寝電灯 

繊細な感情表現が心に響く短編集

初めて読んだ早寝電灯さんのコミックだったのですが、久しぶりに再読してレビューします。
BLにハマりたての頃に答姐で知った作品でした。
琴線に触れるBLか、同録が良いとかそんなトピだった気がします。

4組の短編集で、双子兄弟との三角関係、怖がりな管理人と賃借人、料理人と食べ物に無頓着な物書き、初恋救済ストーリー。
それぞれに作者さんの味が出ていて、心を揺さぶられるほどの強さはないけど、ま…

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化け猫かたって候 コミック

早寝電灯 

お疲れのアナタにも読んでいただきたい、癒されBL

答姐などで見かけて気になっていた作品なのですが異種婚姻譚とのことで、読むのがなんとなく先延ばしになっていた作品でした。
ファンタジーやケモ耳萌え属性ではなく、講談っていうのも縁のない世界なのでどうかなって思ってたんですが、いつの間にか引き込まれていました。

社畜の草太と化け猫の喜八のお話。
喜八は講談師として人間に紛れて生活しており、草太には本当の姿が見えてしまったことから喜八と結婚しな…

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ここからはオフレコで コミック

早寝電灯 

箱庭

アイドル×インタビュアーという王道をいってしまいそうなカップルなのにさらりと進ませない、終わらせないひねりの効いたお話の其処此処に早寝電灯先生らしさがあふれている作品でした。

塁との出会いのその日から彼の存在は「鬼門」で、どんなに心乱されるようなことを言われても私情は挟まず仕事の顔で接する、というのを心掛けている嶺人。
それをその言葉から苦手故にうまくいかない相手という風に捉えてしまってま…

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明日、起きたら君は コミック

早寝電灯 

帯に惑わされる事なきよう

早寝電灯さんと「睡眠姦」のワードが結び付かず、気になって読んでみました。
一つの大学を軸にしたオムニバスになっており、3つのお話で構成されています。
3つとも決してキラキラとしたお話ではないのですが、妙に心に響くものがありました。

表題作は大学の先輩後輩である2人が付き合い始め、同棲しはじめて3ヶ月たったある日、攻めの健斗が
「睡眠姦していい?」と言い出した!

睡眠姦ってワードの…

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