北ミチノさんのレビュー一覧

銀嶺のヴォールク 小説

北ミチノ  二駒レイム 

丁寧さにバラツキがあるけど、面白かった

バラツキと感じるのは、多分・・著者の萌対象と私の萌対象が異なるからだと思う。

高級娼婦の母と貴族の間に生まれた美貌のアレクセイ
跡取の男子が居ない為、母元から父親に引き取られた後、弟が生まれる
父元で、身の置き所を失ったため、兵役に志願して寮生活を希望する。

寮で知り合ったイヴァンと恋人になる。
自分の命令で行かせた任務で、大事なイヴァンを事故で失って、アレクセイは魂の一部を失っ…

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星のない世界でも 小説

北ミチノ  高久尚子 

苦くて爽やかで熱い美術系の青春

初めて読む作家さんでした。
美術の予備校に通う浪人生と、同じ予備校に通う才能溢れた現役受験生

寮から予備校に通う中、よく描けたと思った絵が「光るものがない」と酷評されてしまった浪人生の陽斗。予備校の中である作品に惹きつけられて圧倒されてしまう。その作品の主は自分より歳下の現役生で、変わり者だと有名らしいが…。

陽斗は、のほほんと朗らか。現役生の準星は、作品に立ち向かう熱がすごく高くて…

2

夜学は密やかに 小説

北ミチノ 

彼にとって先生は

kindle unlimitedにて
ハッピーエンド主流のBLで、主人公二人がくっついたその後、死後や性的な繋がりが消えた時まで踏み込んだお話で興味深かったです。

初めは仏文学(好色文学)翻訳家で研究者の神園と、彼を慕う大学生実希也のフランスでの出会い、逢瀬と恋人になるまでがしっかり描かれます。文学に携わる二人がお互いを「良いな」と浮き足立ち、可愛いと思っているのが分かる文章と台詞がすごく…

1

星のない世界でも 小説

北ミチノ  高久尚子 

辿り着けないほどの遠い星に恋して

持てる者と持たざる者…

舞台は、美大入試のための予備校。
主人公は一浪してこの予備校に通う陽斗。
優しい性格の男の子で、絵を描くのが大好き、もっと上手く描きたいという意欲、絶対合格するんだという決意は本物なんだけど、講師の評価は「光るところがない」。
一方、同じ予備校の夜間部にすごい高校生が入ってきたという噂が駆け巡る。
その高校生・準星は、誰が見ても一目で圧倒される正に本物の「才能…

1

「銀嶺のヴォールク」コミコミ特典SSペーパー「ひそやかな幸せ」 特典

モフモフ好きなら一度は憧れると思います

こちらのコミコミさんの書き下ろしも甘々な内容でした。

本編ではもっぱら二人の逢瀬はアレクセイの部屋のベッドと書いてありましたが、こちらのお話もまさにアレクセイのベッドでの様子です。

人型になってもヴィールカは逞しくて良い男ですが、アレクセイには以前から心に密かに思い描いている<あること>があるらしくて、それを知った時はなるほどと思いました。恋人が人狼なら必ず思い付くと思いました。
モ…

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銀嶺のヴォールク 小説

北ミチノ  二駒レイム 

読み易くてテンポの良い作品

北ミチノ先生の作品を読むのは初めてになります。

ビーボーイ小説新人大賞の期待賞を受賞した表題作と、書き下ろしの「黄金の春の息吹き」の二篇が収録されていました。

表題作はシリアスで緊張感があって、書き下ろしは二人が恋人同士になってからの話なので幸せそうで満ち足りた二人の様子が読めました。

想像と違ったのはヴィールカの性格でした。
登場時こそは敵対心を持ち周りを威嚇してましたが、心…

6

「銀嶺のヴォールク」コミコミ特典SSペーパー「ひそやかな幸せ」 特典

アレクセイの秘やかな願み

本品は『銀嶺のヴォールク』のコミコミ特典ペーパーです。

本編後、アレクセイの秘かな望みについてお話です。

アレクセイには以前から
心秘かに思い描いている事があります。
それは裸のままで狼姿のヴィールカを
抱きしめてみたいというものです。

蕩けるような情交ののち、
ヴィールカとは照ったままの肌を寄せ合い
身体を繋げるのとはまた違った安心感に包まれながら
ふとまた狼姿を抱…

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銀嶺のヴォールク 小説

北ミチノ  二駒レイム 

真摯な言葉と一途な想い

今回は子持ちの人狼と狼部隊指揮官のお話です。 

受様と攻様が出会い互いを大切な存在とするまでと
攻様の子がヒト化する続編を収録。

セーヴィルイ帝国は大陸北東を占める軍事大国で
各地の名を冠した地方軍が各地を統括しています。

受様は貴族の名家の地を引く生まれ育ちと
端麗な美貌を裏切る勇壮で25才の若さながら
中佐を拝命します。

受様は栄転で北方軍に赴任、
軍用獣とし…

9

銀嶺のヴォールク 小説

北ミチノ  二駒レイム 

素敵な受け

美しい表紙に惹かれました。購入後、読む前に中身をパラパラめくりまた満足。挿し絵も綺麗で色っぽい。こりゃー楽しみだー、となりました。北ミチノさん3作目ですがストーリーが丁寧で読み応えがあり今までハズレがない。これからの作品も楽しみです。

物語は人狼×軍人。受けの名前はロシア風で金髪碧眼のクール美人。しかし軍人なのでストイックで凛々しい所が素敵。攻めも受けの見た目の美しさだけじゃなく、その性格の…

8

銀嶺のヴォールク 小説

北ミチノ  二駒レイム 

狼ちゃん

表紙が白っぽくて、どうにも気になったので購入。狼ちゃんが可愛かったのと、きりっとした受けが結構好きなので萌2より萌にしました。軍人好きなんだよな。雑誌掲載されたお話160Pほど+その続き80Pほど+あとがき。モフモフが好きな方でしたら良いのではと思います。

セーヴィルイ帝国の北方軍、狼部隊の指揮官として赴任したアレクセイ。ある日副官から「人狼を捕まえました」と報告があがり、牢で会ってみると「…

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