高遠琉加さんのレビュー一覧

観賞用愛人 小説

高遠琉加  北畠あけ乃 

欲情を知らぬ男のゲーム

高遠琉加先生の2006年発表作品。
タイトルの「観賞用愛人」から見目麗しい系が登場するお話かと思いきや…
実は「監禁もの」なのです…!

女にも馬鹿騒ぎにも飽き飽きしている今どきの大学生・瑛(えい)。
ある晩行きつけのバーで場違いな大人の男性と出会う。
彼・音無悠一は大学の植物学の助教授だが同時に老舗宝飾ブランドの跡取り。
いつも冷静で何事にも心を動かさない悠一に興味を持ち、何かと挑…

1

さよならのない国で 小説

高遠琉加  葛西リカコ 

情景や音楽が浮かぶ繊細な作品

物語を想像させるタイトルに惹きつけられ、挿画と装丁の美しさに見惚れ、物語の儚い美しさにため息が出る。
それは、どこか高い山の上にあると言う。
都市伝説のように語られる「天国ホテル」
そのホテルでは死者と再会し、共に暮らす事が出来る。

高遠先生の余情的な文章と繊細な表現で、哀愁や儚さ、物語全体を包む幻想的で夢を見ているような雰囲気に次第に飲み込まれていく。
読みながら、あまりの情景や心…

6

さよならのない国で 小説

高遠琉加  葛西リカコ 

終始ホラーチック

怖い話、不思議な話を好きな方にはお勧めです。生と死の間のような世界の「天国ホテル」。あらすじではどこかロマンチックな話かと思ってましたが、ほぼホラーです。ホテルにいる人とか雰囲気がとにかく不気味で素敵。「シャイニング」みたいなホテルて…恐怖しかないでしょ。

主人公の受け攻めだけじゃなくエリート風サラリーマン、訳ありそうな母娘連れなど他の登場人物の運命も気になって気になって…BLというより一般…

4

さよならのない国で 小説

高遠琉加  葛西リカコ 

生きる

2015年単行本で出されたものの文庫化。単行本の方を読んでいないので詳細わかりませんが、加筆されたそうです。ハラハラ引き込まれて、いい話だなと思いますが、話の筋として驚きはなかったので萌2にしました。本編380P弱+あとがき。ラブなお話は少ないですが、ダークよりなファンタジーお好きな方でしたら是非。

共に暮らしていた月彦を失って5年。彼の住んでいた家に、月彦の甥である康(こう)と暮らし、ピア…

4

さよならのない国で 小説

高遠琉加  葛西リカコ 

さよならのない国は天国か?それとも……

めちゃくちゃ泣いた(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
死者に会える『天国ホテル』を舞台にしたファンタジー作品です。


ピアノ講師の春希は、慕っていた先生・冬彦を病気で亡くしています。
冬彦の甥・康と同居している春希は、康といる事で心を動かされる自分に戸惑うように。
そんなある日、死者に会えるという都市伝説のような『天国ホテル』の噂を耳にしーー…

冬彦に恋をしていた春…

16

さよならのない国で 小説

高遠琉加  葛西リカコ 

新装版です

2015年に刊行された作品の文庫版。旧版も持っていますが、書き下ろしとか加筆があるかなー、と思って購入してみました。

はじめに書いてしまうと、若干の修正はあるものの書き下ろしはありません。それ目当てで文庫版を買われようか悩んでいる腐姐さまは注意が必要かなと思います。

内容は旧版の方でも書いていますがざっくりと。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






自宅でピア…

22

君は僕の初恋の人 小説

高遠琉加  小椋ムク 

初恋という名の狂気


終始、どうにも攻めが自分本位なサイコパスに感じてしまって話に入り込めませんでした……。

途中で受けが盗難事件の犯人扱いされてしまうんだけど、それを利用して受けを囲い込んでいくんですね。

「男子校の学生寮という閉ざされた狭い世界で、盗人扱いされながら過ごす羽目になった受け」「攻めのせいで高校生活の思い出が黒歴史そのものになってしまった受け」というのを想像してみると、もうなんか受けが気…

2

ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

ラスト部分は平日に読まない方が賢明です

巻を進めるごとに惹きこまれていった「神様も知らない」シリーズの最終巻。長編シリーズのフィナーレを飾るのにふさわしく、非常に読み応えがありました。事件の背景や真相に深い人間ドラマがあり、胸がえぐられました。登場人物を通して、魔が刺したり、迷ったり、人間の脆さや業の深さを存分に感じさせられる作品でした。
タイトルも反則ですよ!くれぐれも平日は読まないで下さい。翌日目がひどい事にww



 …

2

楽園の蛇 神様も知らない(2) 小説

高遠琉加  高階佑 

最終巻読むのが怖すぎる…

ちるちるユーザーさんからよくプッシュされている「神様も知らない」シリーズを手に取りました。予想以上の名作でした。不朽のBL小説100選に入らなかったのが残念です。BL小説界ではこういう作品が知る人ぞ知る…で普通に埋もれてしまっているのですね…。勿体なさすぎる。

 ドラマになりそうな伏線が張りめぐらされた実に魅力的なストーリーでした。
引き込まれまくりで、ページをめくる手を止められませんでし…

6

唇にキス 舌の上に愛 ~愛と混乱のレストラン 3~ 小説

高遠琉加  麻生海 

食べるということ

ただただ、フレンチのフルコースを前菜から食べて行く様子が丁寧に描写されているのを読んで、こんなに泣く日が来るとは思いませんでした。

食べることは生きることで、生きることは誰かの命をいただくこと。
ジビエが苦手な受けに、その肉や血を飲みこませて、それがお前の血や肉になるんだと言った攻めの食との向き合い方もすごく良かったし、最初はその攻めに「俺の前で食事を残すな」と言われて怒られるから無理やり…

3
PAGE TOP