オオタコマメさんのレビュー一覧

フリップ・フリップ・スローリー コミック

オオタコマメ 

優しいお話

図書館の司書である萩原が利用者の八月一日と出会うところから始まります。

司書と利用者という関係から少しずつお互いを知り、休日にドライブに行くまでになります。
萩原からの好意に気付き先手を打つズルい八月一日でしたが、萩原は八月一日を諦めず、徐々に八月一日が萩原に絆されていくところにじんわりと萌えていく優しいお話でした。

描き下ろしは初夜でしたが、修正が入る描写はありません。
初めての…

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プレイアフターコール コミック

オオタコマメ 

もうひと山あってもよかった

高校3年生。保健体育で第二次性(ここではDom/Sub)について習う。
Domの倉科は、いつも背筋をピンとして生徒会長をやっている一色も同じDomだとばかり思っていたが、実際にはSubだったことを知る。
薬が効きづらく階段でへたれているところを助けた倉科は、一色にコマンドを出すことで力になろうとするものの、コマンドを受け入れられるDomとしての快びに目覚める。
というお話。Dom/Subユニ…

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フリップ・フリップ・スローリー コミック

オオタコマメ 

映画を見ているようでした

穏やかで静謐な、独特の空気感を感じます。映画を見ているみたいでした。

図書館に勤務する萩原は、最近図書館を利用するようになったばかりの八月一日(やぶみ)と親しくなる。
最初は図書館のカウンター越しに話すだけだったのが、休みの日に会ってドライブするようになる。
東京で大学の非常勤講師を務める八月一日は、セクシャリティが原因で折り合いの悪かった父を亡くしてから一年、どこにも行けず、戻れず進め…

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プレイアフターコール コミック

オオタコマメ 

ヘタレDomもいいじゃない

 まだまだDomSubの読了作品は多くないのですが、攻めの倉科がイケイケな見た目に反してとっても繊細な思考の持ち主だったのがギャップ萌えでした。最初のコマンドは大体「Kneel」なのかなと思っていましたが、倉科はまず「Come」から始め、かなり時間をかけてようやく「Kneel」に辿り着き、体の関係はさらに後から。パートナーへの思いやりが非常に感じられて、彼に愛される一色は幸せだなと心地良い安堵感に…

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フリップ・フリップ・スローリー コミック

オオタコマメ 

ドライブは人を雄弁にさせる

 萌えたかどうかでいうと、攻め受け2人の組み合わせが好みから外れていてあまりハマれなかったというのが正直なところなのですが、ストーリー展開や台詞についてはとても良質な作品でした。萩原の働く図書館と、彼の運転する車の中でほとんど完結していて閉じられた雰囲気があるのですが、憂鬱な閉塞感というよりは、最初からどこか明るい光も感じるような、落ち着いた明るい空気感が漂っていて心地良かったです。

 相手…

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フリップ・フリップ・スローリー コミック

オオタコマメ 

文芸系雰囲気系

おだやかでちょっとセンチメンタルな大人ラブでした。
司書さんと大学の先生、そこはかとなく文芸のかほり…。
どこが舞台なんだろ~~?ってモデルになっている場所があったら巡礼してみたくなるくらい情景描写が素晴らしかったです。
んでもって、デジタルツールがほとんど登場しなくて、対話を重ねてじわじわと距離をつめていく司書さんと先生の間に、ゆったりと静かで濃密な時間が流れるのです。

初デート?、…

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フリップ・フリップ・スローリー コミック

オオタコマメ 

大人に染みる

田舎の図書館に現れた、田舎に不似合いな大人の男に目を奪われる年下司書くんが攻めの萩原くん。
八月一日と書いて「やぶみ」と読むその人目を惹く大人の男が受けです。

じっくりゆっくり関係を縮めていく系のストーリーで、距離が近付くにつれてやぶみさんの地元もこの辺であることや、実家の事情で東京から戻ったことや「ゲイと自認した少年期の過去」「家族との確執」を知っていきます。
そして、やぶみさんに惹か…

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フリップ・フリップ・スローリー コミック

オオタコマメ 

今後も気になる作家さん

デビュー作でかなり好感をもったオオタコマメ先生の二作目。
絵柄は、一般的なとっつきやすさは増していましたが、セクシーさは話の内容の影響もありデビュー作に軍配。どちらかというと以前の方が好みだったけど、沢山の方に読んでもらえる絵柄は断然こちら。それにしても車内を描くのはなかなか難しいのに、構図で工夫してるところもあり、お上手です。
デビュー作で気になっていた二人の箱庭感は変わらず。どちらも話の軸…

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フリップ・フリップ・スローリー コミック

オオタコマメ 

ゆっくり進む物語

ゆったりとした心地よいテンポで物語が進みます。
素敵ななお話だなと思いました。

この中でも描き下ろしがとても好みで感動しました。
何度も読み返したくなる作品です!

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フリップ・フリップ・スローリー コミック

オオタコマメ 

繊細な画づくり

透明感を感じつつもどこかに湿度もあるアンニュイな作風がとても魅力的でした!
出会い方がとても自然で、ゆっくり穏やかに歩んでいく二人の関係。

大人の傷をそっと救済していく展開が見ていて心地よかったです。
セリフ回しも個人的にとてもツボでした。
次回作も楽しみにしています!

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