あさだ2枚
河飯先生はこういう雰囲気の攻めを描くのが本当に上手いですね。掴みどころのない、ふらふらとして少し軽薄そうな態度や話し方のくせに、色恋においてはけっして相手をとっかえひっかえしているわけではなく、本人なりに悩んだりして意外と真面目に向き合うタイプ、みたいな。まんまと絆されてしまった鮫原ですが、表紙やこのページの攻受紹介に使われている1カットから想像できるような、いつも困り顔で押されたらすぐ流される…
いや〜、めちゃくちゃ萌えました。それに加えて、元彼をそれぞれに引きずっている大学生で同性の後輩×先輩の解像度がとても高いなと。2人の間に流れる空気だったり、ちょっとした仕草やぼそっと零れる言葉だったり、未熟さを包み隠した大人のふりした駆け引きだったり。1つひとつの描写がとても自然でした(大変お節介ながら、表紙の雰囲気が中身と全然合っていない気がします。もう少し仄暗さを醸し出した方が、リーチしたい…