沙野風結子さんのレビュー一覧

疵物の戀 小説

沙野風結子  みずかねりょう 

面白かった〜!これに尽きる!!

とっても面白かったです!
実は、私は沙野先生の作品に苦手意識があったのですが、あらすじに惹かれて久しぶりに読んでみました。
あれ?私、何が苦手だったんだろう?と、あっさり苦手意識が覆ってしまうほど面白かった!!

ーーネタバレしますーー

13年前の因縁の相手・玖島は、かつて真智の先輩であり、「犬」でもありました。
玖島の高校卒業以来疎遠になっていた二人は、真智が海外から狙われる研究…

11

疵物の戀 小説

沙野風結子  みずかねりょう 

切ない悲恋で幸せの始まり

沙野先生の本領発揮
切なくて物悲しいのに希望と始まりを感じさせるとても秀逸なラスト

再会物ですが、それまでの複雑な事情から憎まれて蔑まれて離れたと思っていた真智

研究者である真智のSPとして13年ぶりに再会した玖島

お互いの想いは胸に秘したまま離れ離れになった高校時代
再会後も中々本心を明かす事ができず 警備対象として冷静な姿勢で接する玖島が秘めた欲望をぶつけるような身体検査…

7

チェンジリング~妖精は禁断の実を冥王に捧げる~ 小説

沙野風結子  奈良千春 

続刊を期待

妖精の取り替え子とか、国外追放され海賊になった攻めとか、ワクワクする設定でストーリーも壮大で、それ自体は面白かったのですが……読むのにとても時間がかかりました。
両片思いとかもめっちゃ好物なのに、それを補って余りある、受けの過去がキツすぎる! 九歳から大司教のオッサンにエロいことを仕込まれて、萎えたまま体内でしか達せない体にされたとか、さすがよくそんなこと考えつくな沙野先生、とは思うんだけど、う…

3

疵物の戀 小説

沙野風結子  みずかねりょう 

私的にやるせないハッピーエンド

なんかもう…余韻がハンパない。
満たされるような、すごく悲しいような、いろんな感情がグワッと刺さります。

発売前にタイトルで検索したところ、ちるちるじゃない感想サイトでこの作品が掲載された雑誌の感想を目にしたんですね。感想を斜め読みした印象は、割と普通の話なのかな…?でした。実際読んでみて雑誌掲載分の前半は、なるほど、こういうことね、と。

けれど!書き下ろしの後半です!
前半に散ら…

17

疵物の戀 小説

沙野風結子  みずかねりょう 

ストーリー、キャラ設定、そのバランスの良さが秀逸。

作家買い。
どこかで読んだことがあるなあ、と思いつつ読み進めましたが、雑誌「小説Chara vol.35」に収録されていた『疵物の戀』に加筆修正したものでした。

前半は受け視点の『疵物の戀』、後半は攻め視点の描き下ろしにあたる『疵物の愛』で構成されています。攻め・受けの視点の両方が描かれているので登場人物たちの感情の機微が手に取りやすく、読みやすかった。

ということでレビューを。ネタ…

21

月を食べて恋をする 小説

沙野風結子  小山田あみ 

読み終えた後に萌えが襲ってくる…。

幻想的な表紙に不思議なタイトル。
日常の風景から絶妙に顔を出してくる謎。
ドキドキしながら一気に読みました。

地雷がなければネタバレなしをオススメします。
初読と2週目、倍の萌えが得られますよー!!!


途中胸クソ悪くて、私は胸を掻きむしっちゃいました;
人の悪意が気持ち悪かった…。
が。それを上回る勢いで胸が熱くなります。
終始受け視点で、初読は受けのお話として読んだん…

7

赫蜥蜴の閨 小説

沙野風結子  奈良千春 

超弩級極道

極道BLのハードコアな4部作のラストを飾る超弩級作品。
1作目「蛇淫の血」、2作目スピンオフの「蜘蛛の褥」、3作目は「蛇淫の血」の続編の「蛇恋の禊」、4作目の本作はその「蛇恋の禊」に登場する非道すぎる極道・熾津臣が中心となる物語です。
破滅型の武闘派極道・熾津臣が標的にしているのが高柳商事の大阪支社長・高柳光己。
妻の浮気動画を餌に呼び出し、そのまま光己本人をレイプしてそれも録画して、関係を…

2

くるおしく君を想う 小説

沙野風結子  朝南かつみ 

最後までモヤモヤ…

元から受けが好きで身代わりはフェイクって展開を期待したのだけど、結局は兄が好きだったけどでも勘違いでした、やっぱり君が好き!…はあまり納得がいきませんでした。狂おしく君を想うって攻めのことかと思ったけどこれは受けのこと?確かに受けは盲信的に攻めのことが好きですね、あんなにひどい事されて…。でも理屈で片づけられない恋もたくさんあるはずだからそこは否定しません。しかし今回は受けが酷い目に合いすぎている…

4

獣の妻乞い 小説

沙野風結子  実相寺紫子 

不思議な世界設定

電子版は挿絵なし、サブCP月貴×睦月のSS「いつか来る約束の日」、メインカプの「水色影絵」「ダブルベッド」収録。

ストーリーは面白かったしキャラも嫌いではないのだけど、世界観がちょっと??な感じで、うまく入り込めなかった気がします。
「猟獣」という存在が不可思議で非現実的。攻めの正体も早い段階で察しがつくため、受けに冷たくあしらわれている前半部分はちょっと可哀想になってくる。
受けの立場…

0

青ひげ公の婚礼 小説

沙野風結子  乃一ミクロ 

不思議な感覚に酔いしれる

タイトルを見て、まずはじめに青ひげ公の童話を思い浮かべました。
童話には残酷さやあまり救いのないイメージがありましたので、青ひげというモチーフに沙野先生は一体どんな味付けをするのだろう?と、読む前から期待大。
沙野先生らしい一癖も二癖もある読み応えのあるお話でした。
以下、ネタバレを含む感想となります。


読んでいて物凄く不思議な感覚に陥る作品。
わけの分からなさに頭が混乱しつつ、…

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