三池ろむこさんのレビュー一覧

夢で逢えたら 小説

谷崎泉  三池ろむこ 

想いは重い。

電子書籍版を購入。
挿し絵あり、あとがきあり。

「神」評価です。

久しぶりにガツーンとくるものを読ませてもらいました。
いやー、何度も泣きました。

受けの律の想いに泣き、
攻めの白瀬の想いに泣き、
コンビの相方の賢介の想いに泣き。
そして、コンビに対する想い、お笑いへの想い。

想いって、重い。
前半はひたすら重い。
八方塞がりで閉塞感漂う前半。
登場人物だけ…

2

解ける箱庭 (2) コミック

三池ろむこ 

お兄ちゃんのターン

1巻は、章生と久世の出会いから心を通わせるまで、でした。

2巻は、家の当主である総司郎と、その補佐となった章生の兄、貴成のターン。この二人の出会いと、心を通わせるまでが描かれます。

久世は家から見れば妾腹の子。正妻であった総司郎の母は久世を疎んじ、あまつさけ体の関係を強要します。それを知った総司郎は母を遠ざける。
そんな総司郎を、貴成が支えます。そして恋人としての愛情を通わせる間柄に…

2

解ける箱庭(1) コミック

三池ろむこ 

シンデレラ物語

アンダーという下町で男娼として暮らす章生。一方、アッパーの御曹司の弟、久世。そんな二人のお話。

1巻は、章生が拾われ、お屋敷に連れてこられるところから始まります。そこで、当主の弟、久世の世話を頼まれます。
当主は仕事はできそうだが辛辣で気むずかしく人当たりが厳しい人。一方の弟、久世は、庭いじりが趣味で内向的、一歩も外に出ないし家業にも全く関わっていない。

そこへ異分子である章生が入っ…

2

てのひらにひとつ 小説

夕映月子  三池ろむこ 

2人がいつまでも幸せでいて欲しいと願ってしまいます

塾バイトをする大学生の和音。その塾に医学部受験の為にやってきた日下部。
一回りも年の離れている日下部は、物腰が柔らかく優しい。
和音は、大学で実らせるつもりもない片思いをし、幼少期からやっていたピアノや、将来のことなど、あきらめる事で平凡に生きてきた。
そんな2人が、惹かれ合うお話です。

表題作は、和音目線で語られています。
大学生の和音ですが、純情で可愛い。片思いだと思っていた相手…

1

化け猫にゃんにゃん恋の船頭 小説

真崎ひかる  三池ろむこ 

猫様の存在感!

猫が主役といっていいほどの存在感+゚。*(*´∀`*)*。゚+

タイトルの「恋の船頭」は猫を指していて、
攻めと受けの恋を見守り、時には後押しする、まさに船頭さんです♪

受けの保護者のような立ち位置で
受けの態度や行動に失礼がある場面などピシャリと注意をしたかと思えば、
大好きな食べ物に釣られて尻尾フリフリしてる"ただの猫"になったり。
この塩梅が微笑まし…

1

「化け猫にゃんにゃん恋の船頭」コミコミ特典書き下ろしSSペーパー 月夜の逢引 特典

無自覚な紀里谷にヤキモキさせられて

本品は『化け猫にゃんにゃん恋の船頭』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。

本編後、2人が
勘太郎のデートを覗き見るお話です。

夜空に満月が浮かぶ夜、
庭の池の畔では並んだ2匹の猫が
月影を伸ばしてしました。

三毛猫が牧鳴き声を上げると
白猫が短く答えます。

椎名はそんな2匹を玄関扉の陰から
こっそりと覗いていたのですが
じれったくなった紀里谷は…

1

化け猫にゃんにゃん恋の船頭 小説

真崎ひかる  三池ろむこ 

雄の三毛猫は幸運の象徴

今回は造船海運業を営むオーナー社長と
化け猫憑きの青年のお話です。

親戚筋から虐げられていた受様が
攻様との出会いで居場所を得るまでと
化け猫の恋を絡めた後日談を収録。

受様は瀬戸内の小島の出身です。

古来、船乗りにとって
「雄の三毛猫」は縁起のいい存在とされ
船に乗せれば沈まないと言われていました。

江戸時代、
島に瀕死の状態で流れ着いた雄の三毛猫が
受様の…

2

化け猫にゃんにゃん恋の船頭 小説

真崎ひかる  三池ろむこ 

お猫様が格好いい

あらすじ買い。本当に水難を予知するお猫様とコミュニケーションできる男の子のお話でした。色っぽいお話は少なめで、せつなさ満点でもなく、恋愛話ばっかりでもなく、軽やかな、ファンタジー要素こみの優しいお話かと思いました。地雷は思いつかないです。「本編200Pほど+後日談26P+あとがき」でした。お気に入りは「カンタ」=お猫様です。

母親がオランダ人のため、アッシュブロンドで瞳も青みがかったグレーの…

2

甘い嘘 小説

安西リカ  三池ろむこ 

最後まで読み応えあり

両片思いのお話なのかなと軽い気持ちで手に取ったのですが、登場人物たちの様々な紆余曲折に感情がジェットコースターのようになりました。
思ったよりヘビーな部分もあり、とにかく考えさせられます。

人格的にひと癖ある佐倉(攻め)と、そんな佐倉を好きになってしまった七生(受け)の葛藤や虚勢、弱さなどにまず引き付けられました。
特に佐倉は過去のトラウマと複雑な自分の立場に自ら雁字搦めになってしまって…

4

甘い嘘 小説

安西リカ  三池ろむこ 

甘いどころか

読み始めてすぐ甘いどころかめちゃくちゃ苦い嘘じゃないか…と
切ないというより苦しさに近い感情で
好きなのに本当のことを言えない七生が可哀想でしょうがなかったです。
普段明るくて人間関係もそつなくこなせるからこそ尚更。
気の合う友人で、体を重ねる間柄になっても
いつでも穏やかな佐倉の本心が掴めないしんどさ、
傍から見ると「いや絶対佐倉も好きだってそれは!」って思えるけど
当事者ってそう…

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