雀影さんのレビュー一覧

おまえでダメならもうダメだ コミック

未散ソノオ 

結婚は社会保障って

未散先生の作るお話、今回も面白かった。
何というか、この、独特なポジティブ思想や、嫌な人が出てこない平和な雰囲気がすごく好きなの。

結婚式直前で婚約者に逃げられた伊勢島の突然の求婚を、とりあえず受け入れた八雲。
人の心の機微というものが全く分かっていなかった伊勢島を、八雲はどうするつもりなの?
エロらしいエロはほとんど無いし、画面のトーンだって全体に華々しい絵でもないけど、お話の面白さ…

8

あゆむくん コミック

村上キャンプ 

関西人ならたこ焼き屋

「スクリーン」に登場していた別カプのお話。
私「スクリーン」の方、読んでたかな?
読んでなかったかな?
「スクリーン」はレビューしてないみたいだからどっちだったかちょっと不明。
この本のお話は、前作のほぼ続きの話のようなので、前作の内容をちゃんと知ってた上で楽しむタイプの本でした。
相思相愛のラブラブエッチでも、ちゃんと言葉でお互いの気持ちが通じているのといないのとじゃ全然違うよっていう…

1

25時、赤坂で 2 コミック

夏野寛子 

由岐が一番男前だな

ドラマの成功で一挙にブレイクした由岐。
麻水との付き合いも順調ですが、お互いに忙しくてゆっくり一緒にいられないのがちょっと不満。
そんな時、「昼のゆめ」が映画化されることになり、そこに新キャラが登場して絡んできて、、、っていう、芸能界物BLのスタンダードなお話。
お話の展開がわかっているので、破壊力のある麻水の美貌や、由岐の表情などに集中できたのがよかった。
どのシーンもキャラの表情の一つ…

1

25時、赤坂で コミック

夏野寛子 

表情が素敵

超人気俳優と新人俳優が同性愛ドラマで共演することになって、芝居のためにセフレ協力?
って、とーっても王道な芸能界物作品ではありますが、この作品の何がいいって、もう、顔!
まず、美貌の人気俳優の美貌に説得力があるでしょ。
相手役に抜擢された新人俳優の子にそもそも備わっている目力と、ドラマ撮影中のカメラに収められた「タクミくん」の表情のギャップ。
トレンドのトップを「タクミくん」がかっさらっち…

2

黄昏アウトフォーカス コミック

じゃのめ 

この痩せ具合がいい!

学生寮で同室の男子高校生、映画部でカメラ担当している真央と、帰宅部の寿。
部活の、文化祭に向けて作る映画の主人公が寿になったことで、、、。

映画の進行に合わせるように、それぞれの感情が徐々に変化していくさまが繊細に描かれていて、この、段々恋心を自覚していく展開がすき。
そして何より、この絵の、この痩せ具合が凄くいい。
この、いかにも高校生って感じの細くて薄べったい体で、溺れるようにエロ…

1

運命のひと コミック

はんそで 

運命のひとと出会ったら

オメガバースです。
自分はベータなのになぜかアルファにばかり好かれてしまう主人公が、オメガを隠して働いているバーの店長と出会うお話。
これって、どこまでネタバレしていいのかな?
惹かれ合う理由がタイトルのまんまなんだが。
主人公が自分をベータと自認して育ってきたために、あれやこれやとこじれるが、最終的にはハッピーエンドになってよかったです。
絵もお上手。
ただ、個人的な趣味で、ゲスな元…

0

愛とはかくも度し難い コミック

峰島なわこ 

この眼鏡が好き

ゲイのオーナーが、自分の王子様を見つけたくて集めた美形揃いのホストクラブを舞台にした、十年こじらせ片思いBL!ってとっても好ましいシチュエーション。
更にその上、オーナーに十年こじらせ片思いしている男ってのが、強面のクールサド系眼鏡っていう、これもまた実に好みのビジュアルで、
私ってホントに、友情じゃなくて恋情だって事を認めさせるお話が好きなんだなあと、しみじみ感じるようなお話で、
主人公が…

5

金魚の産声 コミック

ごんたくにど 

名物はミカン鍋?

逃避行する二人のお話。

最近の新人さんのデビューコミックスって、皆さん絵がお上手だなあって感心するのですが、こちらも、まず絵がお上手。
そして、絵だけじゃなくて、ストーリーの構成や展開もとてもうまい。
印象的な表情やセリフが上手くはまっていて、読んでいてドキドキします。

家族になりたい。
血が繋がっているというだけで、望まない関係を無理矢理結んでいる家族ではなく、自分が望んで、自…

5

つむぎくんのさきっぽ コミック

暮田マキネ 

口唇期の終わり

この作者さんのコミックスって、読み終えた後に、カバー下の、各話ごとのかなり詳細な制作中のエピソードを読むのが、色々答え合わせするようで楽しい。
登場キャラクター達や舞台世界観の設定への道筋や、ストーリー構成への目論見など、かなり事細かに語って下さるので、それによって、納得したり腑に落ちたり、同意したりね。
そんな中で、作中に登場した鼎兄さんの事が、以前出した作品のキャラクターだと紹介されていて…

7

アンチロマンス 1 コミック

日高ショーコ 

じれったいのが好き

流麗な絵で紡がれる、友達の殻を破ることの大変さを描いたお話。

結局のところ、私は、こんな風に、二人の間に確かにある感情が、恋愛であることを認めて、受け入れることに、悩んだり、逃げようとしたりと、ジタバタするお話が一番好き。
24歳というのは、一つの長い片思いに決着をつけるには、ちょうどいい年齢なのかもしれない。
学生時代にはなんとなく先送りにできていた曖昧な二人の関係も、二人それぞれの周…

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