雀影さんのレビュー一覧

新宿ラッキーホール コミック

雲田はるこ 

だからリバが好き

on BLUE掲載時には「唇は苦い味」と「ハートに火をつけて」しか読んだ事がなかったので、この後に、こんな二人の過去話があるとは!
ほのぼのエロい、軽いお話だと思っていたので、びっくり。

そして、感動。

苦味もサクマも、それなりの齢を重ねた男なら、それなりの山もあり、谷があるだけでなく、そこへヤクザだった過去とかもあるわけだから、とてつもない山があったり、谷に落ちたり。
サクマにし…

5

恋のつま先 コミック

青山十三 

靴って耽美

高級洋靴店を舞台にしたシリーズ物。

一つ目のカップルは、接客のポリシーを頑なに守ろうとする主任・品川と、元ホストで奔放な接客をする新人・新宿のお話。
過去の不倫の影を引きずっている美人上司(眼鏡)に、年下ワンコが夢中になって、あたり構わずさかりまくり、ついには上司の元カレと直接対決して、完全に自分の物にするまで。
この品川、クールな外見とは裏腹に、隠微なエロフェロモンをまき散らしているの…

3

課長はカッコいい コミック

七海 

倦怠期編が読みたい

表題作は、
容姿はカッコいいけど、性格はヘタレで往生際の悪い、非常にカッコ悪い課長と
チビで容姿はそれなりだけど、性格は潔く男前の部下くんのお話。
お互い、愛し合ってはいるけど、どちらも自分が攻める気満々。
受け攻めの攻防ですったもんだする二人をコミカルに描いた作品ですが、
コミカルでありながら、絵がギャグ絵に流れていないところがいいですね。
課長の榊の外見は、白目を剥いていようが、ヘ…

0

真夜中のおやつ コミック

神田猫 

大きくなる犬は

子犬のうちから足が太いっていうけど、

世界一かわいい、天使のような美少年だった8歳年下の甥っ子。
小さいクセに、手はけっこう男っぽくって・・・。

溺愛していた、かわいい年下のあの子が、4年間会わずにいたら、大人の超イケメンになって帰ってきて・・・。

吾妻を一筋の思い続けて、吾妻より大きくなって戻ってきて、6年間の思いを正面からぶつけてくる大良。
この大良の気持ちはよくわかる。…

3

カラメル コミック

奥山ぷく 

ほのぼの かわいい

家政婦代わりのルームシェアって、そもそもの出会いがちょっと無理がある感じだし、
最初の晩からいきなり庵の寝ているソファに入ってくるし、
だいたい、先ず、こんな六みたいな、傲慢な俺様男は嫌いだし、

と、
いろいろ文句はあるけれど、

それらをみんな凌駕する、庵のかわいさ。
身体こそちんまいけど、中身は立派なお兄ちゃん。
世話焼き長男体質で、手のかかる相手にこそ、うっかりはまっちゃ…

1

Dr.チェリー コミック

青山アルト(青山あると) 

中古で購入。帯なしです。

まず、なかなかインパクトのあるカバー絵です。

買ったのは通販だけど、さすがにこれは、通販じゃなきゃちょっと買えない。
まあ、下半身脱衣で開脚のポーズ、肝心なところは他の物で上手く隠れています。的な絵だけなら、それなりにない事もないけど、
エネマグラって知識としては知っていても、なかなか実物見た事ないし、
それもなんかローション的な物で光っているし、
持ってるカルテに書いてある事も具体…

1

ひみつのお花ちゃん コミック

真柄うしろ 

楽しかった

男の子達の、笑える不毛な恋愛短編集。

キャラの見た目と行動のギャップとか、
たたみかけるスピード感とか、
独特なハズシのセンスとか。
ツボに入れば大爆笑。

一応、かっこいい子やかわいい子は、それなりに見目よさげだけど、
普通の子や、不細工な子となると、かなり本気で不細工で、
夢を売るBLとしては、これはちょっとどうよ?レベルだったりするけど、
そんな、きれいすぎない絵も、こ…

1

こじかくんと鳩教授 コミック

小石川あお 

繊細なファンタジー

ストーリーは、しっとり地味めなファンタジー。
こじかくんと鳩教授の間の恋愛感情も、極控えめに、ゆっくりとしか進展しません。

しかし、

なにこれ!

激萌!

教授の背中の、この中途半端に小さな羽根!

喫茶店のお手伝い青年の瞳!

そしてちょこんと正座する、小鹿くんの肩幅!

教授の眼鏡も、久々にグサッとくる萌え眼鏡だし!
背中の羽根がむずむずして、常に手放せな…

6

男の子と恋 コミック

雲之助 

絵の見せ方がいいな

皆さんこぞってキュンキュンしちゃってるのは、
きっと、この、常に頬染めて俯きがち、控えめに微笑んだり、ポロポロ泣いたりと、女子だったらありえない、寧ろキモイ程の乙女男子・巡くんの表情や、
切なげな隼人の表情や、
そんな表情を、すごく生かしている、画面構成のうまさだなって思う。
表情をアップにするところ、
表情の部分の切り取り方、
コマの大きさ、レイアウト、
余白のバランス
トーンワ…

3

成長痛 コミック

梶ヶ谷ミチル 

距離と時間

会えない時間が、愛そだてるのさ

昔の歌にそんなフレーズがありましたね。

この作品内の二人の距離を結ぶものは手紙での文通。
ケータイのメールのように瞬時にレスポンスを強要したりしない。
手紙は、自分が書く時にも時間がかかるし、それを投函して、返事を待つのにも時間がかかる。
そんな焦れったいような時間の流れの中で、すばるの身長はぐんぐん伸びていく。
すばるの夏目への恋心とともに。

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