雀影さんのレビュー一覧

蛍火 小説

栗城偲  麻生ミツ晃 

なんて斬新

40歳、同居して20年の倦怠期カップルのお話。
忙しさにかまけて、お互いに、会話も,触れ合うこともなくなっていた二人。
静かに不満をためていた洸一は、ある夜とうとう言ってしまいます。
「私って何?」
おおー!
コレってさ、家庭内別居とかさ、熟年離婚の時に妻が言う言葉じゃん。
BLでもって、いきなりこう来るか!!っと、その斬新さに感心。
でも、その洸一が家を出たあとの展開は、ちゃんとB…

8

世界は光に満ちている コミック

深井結己 

この絵だからこそ

日本の、ちょっと昔のお話ばかりを集めた短編集。
しっとりと切ない世界観。
お話の中の、雨の匂いや土の匂い、古びた家の日陰の匂いなどが五感にダイレクトに響いてきて、知らないはずの過去の世界なのに、お話の中の世界が、すごくリアルに、懐かしい記憶として、まざまざと目に浮かびます。
そもそも、この作品たちのの、懐かしくって切ない世界観と、繊細な情感を支えているのは、深井さんの、この繊細で端正な絵だか…

5

equus コミック

えすとえむ 

ケンタウロスは美しい

ケンタウロスの持つ魔力は、性的魅力。

昔そんなファンタジー小説を読んだことがあったなぁ。
エストエムさんの描くケンタウロスは、その画力と、ケンタウロスそのものが持つ魅力とで、神々しくエロティック。

さまざまな時代と、さまざまな国。
普通に人間と暮らして、普通に恋してたり、
戦場での主従関係だったり、
奴隷と主人だったり、
ケンタウロス同士の愛だったり、
全てのお話の底にあっ…

2

リバーズエンド(Cab創刊号付録) 特典

この過酷さが、このはら!

小椋ムクさんでコミックになるキャッスルマンゴーの前振りになる小説。
「キャッスルマンゴー」は、家がラブホテル・キャッスルマンゴーの男の子が主人公のお話で、この設定自体もなかなかな物ですが、主人公に対する、相手役といえる、十亀の高校生時代のお話がこの作品です。

十亀に、たたみ掛けるように、次々と襲いかかる過酷な事柄は、運命と呼ぶにもあまりにも過酷すぎて、いくら小説とはいえあんまりじゃないかと…

0

狼さん、そろそろ準備はいいですか コミック

山田2丁目 

ツンデレヤンキー

かわいいじゃないか!!

山田二丁目さんの絵、とっても好きなんですよ。
鈴木ツタさんをちょっと繊細にあっさりとさせた感じで、すごく見やすいし、表情も好きだ。
キャラのプロポーションもクセがなくて均整とれているし、無闇にチビキャラとかギャグ絵に逃げたりもしないし、拡大鏡的ガッツリなピ~がアレしたりもしないし、
とにかく、まず、絵が、とっても好き。

この表題作も、一応ヤンキー受けなんだ…

2

新装版 バス停留所 コミック

鳥人ヒロミ 

鳥人さんの長編

旧版では2冊に分かれちゃっていた安孫子・藤本のシリーズを、時系列に合わせて再編集。
コミックス1冊分の長編にまとまって、書き下ろしも付いて、久々に鳥人さんの長編らしい長編を「読んだーっ!」っていう満足感。

高校生らしい、ストーリーのせつなさは言うまでもないけど、絵もいいの☆
陸上の、それも走る系の選手で、オマケに高校生。
素敵な細マッチョ君達のユニフォーム姿。
陸上のユニフォームって…

0

男の上手な泣かせ方 コミック

深井結己 

手練れの塩梅

表題作、いきなり「犬にご奉仕させるご主人様」の図です。
眼鏡でドSなご主人様に犬としてあてがわれたリョウ。
リョウは犬として調教されるうちに…
そして、実はリョウは…

と、SM調教物としても、首輪やビーズ付きのシッポ、乳首ピアスに、倶楽部でのお披露目、忘れちゃいけないオフィスでの強制奉仕とか、なかなかいい感じに網羅。
そこへ更に、リョウの父や朝人の叔父の専務が絡んで、ちゃんとしたオフ…

4

愛こそすべて コミック

木下けい子 

ピュアなオッさん攻め

木下さんって、天然ちゃんに恋しちゃって攻めあぐむじれったさを描いた作品のイメージが強くて、それも、たいていの場合は、年上、年下は関係なく天然ちゃんが受けって気がしてたけど、この作品はちょっとパターンが違う感じ。
恋に不器用な社長・37歳。
天然など直球でアプローチするけど、思いがピュアで深い分、どこかピントがずれてすれ違っちゃう、でも、ピントが合いさえすれば、ものすごい破壊力が。
対して、恋…

2
非BL作品

青春♂ソバット(4) コミック

黒娜さかき 

とうとう完結

連載が長かったのもあって、カバーのカラー絵はそんなでもないけど、中の本編の絵は随分と変わりましたね。
元々画力のある作者さんなので、ご自身の絵が変わったということも多少あるでしょうが、これはむしろ、二人の気持ちの変化や成長に沿った変化とみえます。
高校生有田と白州も、実に高校生でよかったけど、この二人の成長後!
白州の方は、全くといって変わっていない風なのに、
最後の、おっさんになった有田…

1

座布団 小説

剛しいら  山田ユギ 

満を持して

長らく絶版だった、あの名作がついに復刊!!

絶版になって久しい作品なのに、ドラマCDだけがでて、原作本を読みたくて歯がみしていました。
その「座布団」を、続編「花扇」と同時に、同人誌の作品も含めて復刊して頂き、白泉社さんにはなんと御礼を言ってよいのやら。
実に、実に、ありがたい。

そんな期待値MAXで読んだこの本。
期待を裏切らない、
それ以上の本でした。

内容は、BLの…

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