ポッチさんのレビュー一覧

Psychedelics014 コミック

彩景でりこ 

本誌のイメージは皆無なセルフパロです

でりこ作品の『蟷螂の檻』の同人誌。『蟷螂の檻』の同人誌としては『Psychedelics011』
に続く2冊目になります。『Psychedelics011』は蟷螂の檻の番外編でしたが、今作品はセルフパロです。

でりこさん自身、『Psychedelics014』の作中で「キャラ崩壊中」と書かれていますが、本誌のシリアスでダークな雰囲気は一切なし。完全にギャグに振り切った内容になっています。…

3

きっと、幸せな結末 コミック

麻生ミツ晃 

優しい涙が止まらない

表紙の幸せそうな二人の表情や、タイトルから、甘くて優しいお話かなと思いつつ読み始めましたが、

めっちゃ切なかった…。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公はバーテンダーのすみれ。
彼は自分の人生の全てをあきらめて生きている。

「これから先の自分の人生に、良いことは何もない」

そう思っている。
投げやり、というのとはちょっと違い、彼が抱…

8

夜の落下 コミック

麻生ミツ晃 

二つのお話が収録されています

麻生さんの描かれる、繊細な絵柄とシリアスで緻密に紡がれていくストーリーがとても好きなのですが、今作品もそのイメージを覆すことのない麻生さんらしい作品だったように思います。

2つのお話が収録されています。

ネタバレ含んでいます。ご注意を。






表題作『夜の落下』

主人公は大学生の氷室。
イケメンで優秀な彼は大学生でありながら企業のインターンとして働いている。…

16

ところで今は何番目でしょうか。 コミック

田中森よこた 

健気受けさんが大好物な方に。

作家買い。

個人的に電子書籍ってあまり好きではないので購入することは少ないのですが、田中森さんはそんな私が電子で単話買いしてしまう作家さま。

今回も電子で読んでいましたが、コミックス化されるとのことで発売を楽しみに待っていました。





主人公は大学生の「れんげ」。
れんげには好きな人がいる。同じ大学に通う史郎だ。史郎は性別問わず誰彼構わず喰いつくす、いわゆる遊び人。…

11

アルファの恋人 小説

栗城偲  コウキ。 

スパダリ×薄幸受けさんがお好きな方に。

作家買い。

栗城作品の「きみはぼくのつがい」のスピンオフ。「きみは~」の受けの遥の弟くん・都が、今作品の攻めさんになります。「きみは~」を読んでいなくてもこの作品単体で読めますが、作品で描かれているバックボーンは「きみと~」と同じなので、前作を読んでいた方がより話が分かりやすいかもです。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公は19歳の幸人。
両親は…

11

騎士の涙 小説

夜光花  奈良千春 

樹里が選ぶ道は

『少年は神』シリーズのスピンオフ、『騎士』シリーズの2作目。続き物であることと、スピンオフというよりもアナザーストーリーといった内容なので『少年は神』シリーズから読まないと理解できません。前作未読の方はそちらから読まれることをお勧めします。


『騎士』シリーズの1作目である『騎士の誓い』で、樹里を抱いたランスロット。
アーサーへの想いと、ランスロットの間で揺れ動く樹里。

2作目にあ…

15

いじめられっこクラブ コミック

吉田ゆうこ 

エロと切なさと萌えのミックスが素晴らしい

吉田さんて、可愛い絵柄に相反するようなシリアスな作品を描かれるイメージがありますが、今作品もややシリアス寄り。ですが、シリアスなだけではなく、愛情に満ち溢れた作品でした。

収録されている作品は全部で4CP。
短編集ですが、すべてデルヘリ「いじめられっこクラブ」で働く(1話だけ「かつて働いていた」男の子の話が含まれます)男娼くんたちのお話です。







「ハッピーエンド…

4

gift (下) 薄紅めく空の、潤びる螺旋の、光る岸辺の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

深い愛情に、涙が止まらない

3冊目にして完結編。

「gift」は副題が秀逸だと思うんですよね。それぞれの巻の内容を端的に表しているように思えてなりません。そして、今作品のこの綺麗な表紙。優しくて、温かくて。

完結編という事と、この綺麗な副題と表紙。大団円を迎えるのだろう、という希望を持ちつつ手に取りましたが、でも、2巻目が終わった時点では問題はまだたくさんありました。

宗教団体ヴェイクラからの迫害。
そし…

14

我慢なんておよしなさい コミック

くれの又秋 

「大人の分別」に萌える

雑誌『リンクス』で読んでいて、コミックス化されたら絶対買う!と思っていた作品。

内容はすでに書いてくださっているので感想を。



個人的に「大人の分別」を持つ攻めさん、というのがめっちゃツボなんです。この作品の攻めさん・征二郎もそんな大人の一人。まだ高校生の良を想い、悶々と耐える征二郎に、萌え禿げるかと思いました。

くれのさんて、ちょっと独特な色気を持つ男性、を描くのが非常に…

9

気高き愚王と野卑なる賢王 小説

野原滋  白崎小夜 

登場人物たちがカッコよすぎて悶絶しました

作家買い。最近、野原さんは薄幸・健気受けを描かれるイメージがありましたが、今作品の受けさんも薄幸受けさんです。薄幸受けさんですが、はかなげではない。

めっちゃ男前です!

内容はすでに書いてくださっているので感想を。






主人公は秀瑛。壬乃国の若き王です。
壬乃国は兎乃国に攻め込まれ陥落寸前。一人で城に残り、敵を迎えるところからスタート。

彼自身が首を差し出…

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