ふばばさんのレビュー一覧

恋人になりたい 小説

火崎勇  六芦かえで 

誰かを好きになること

ノンケの明るい男性が、どこか翳のあるバイ男性に惹かれていく物語。

出会いは男女の合コン。
数合わせで呼ばれて、女性陣の前で大家族だとバラされて射程外になった秋山優。
わざわざフリーターだと発言し、自ら射程外になった河乃のどこか孤高な雰囲気が気になって声をかける。
古い映画が好きだ、という共通の趣味がわかり、その晩河乃の部屋で飲み直し、2人ともしたたかに酔ってひとつのベッドで寝ようとする…

1

マスカレード・ラバーズ コミック

きりみゆうや 

大人の雰囲気

意外や、霧壬ゆうや先生初読みでした。
本作は2組の恋物語で構成されています。

「マスカレード・ラバーズ」
主人公は、作家の朝倉高明。
大学の同期で人気ミステリー作家の瀬川成人にずっと口説かれているが、瀬川はプレイボーイなのでまともに取り合わなかった。だが実は…
…という展開で、瀬川が執着ストーカーかと思いきやただの残念男だったのね、朝倉も実は瀬川が好きだったのね、と一気にハッピー展開…

0

王子様はいない コミック

在智はるふみ  

受け受け攻防(二人で寝っ転がるだけ!)

短編集です。
全て「恋のはじまり」的なお話で、表題作以外はエロ無しです。

「王子様はいない」
「王子様になれない」
あらすじにてお姫様x女王様というカップリングに興味津々。
同じ日にそれぞれ彼氏と破局した満と翔平。一緒に愚痴り一緒に泣いて、翔平がいたから淋しくなかった。だから翔平にも同じように思って欲しい、俺も翔平の淋しさを支えたい、翔平の王子様になりたい…
でも翔平は『満はそのま…

0

汝の隣人を恋せよ 小説

鳩村衣杏  和鐵屋匠 

読みやすく可愛い話

シリアスすぎず、ほのかにコメディ、ちょっとハラハラ、プラス甘エロの、とても読みやすい作品でした。
主人公は、会計監査院勤務の調査官、キッチキチにスクエアな男・橘 潔水(きよみ)。
悪気はないがいつでも正論、上から目線、それが災いし、結婚前提で付き合っていた素敵女性と破局し、同棲を解消してお引越し。
その隣の部屋に住んでいる亀倉剛健はそのゴツい名前に似合わぬ可愛い系男性。
潔水の「飼い亀」が…

0

テンカウント 6 コミック

宝井理人 

完結。テンカウント6

6巻、完結巻です。

5巻にて体は奥深くまで暴かれた城谷。
最終巻の6巻にて、今度はキスの実現です。セックスよりキスが最終というのは少女漫画的な価値観のようにも思えます。
が、ともかく城谷と黒瀬はキスしまくりになって、もうすっかり恋人って感じですね。
お互いトラウマ、というか過去のこだわりも回収できたし。
そして城谷の潔癖性は緩やかに解消しはじめる気配。黒瀬も新しい生活を歩みだした。

2

テンカウント 5 コミック

宝井理人 

黒瀬の子供時代。テンカウント5

5巻。

4巻末の、停電エレベーター閉じ込めからの関係復活劇。
そして黒瀬の部屋にのこのこついて行って、遂にセックスの流れ。
ここはエロが読みたい!という読者さんにはキタ〜ッ的なシーンの連続なんですかね…
まんぐり返しにトロ顔アヘ顔、お汁…
城谷の方は性行為に今までの自我というか全生活が覆るような意味があると思うんですよ。でも黒瀬側にはそれが無いですよね。
黒瀬の言う、城谷の隠された…

0

テンカウント 4 コミック

宝井理人 

無表情男と悲劇のヒロイン。テンカウント4

4巻。

最初に言ってしまうと、なんとも後味の悪い4巻めです。
冒頭はア◯ル丸出しで、プラグでいじられイかされる城谷の姿。
これってエロいの?
私にはエロく見えない。痛々しいよ。
黒瀬の方は、城谷は本心では汚されたがっている、と解釈してるけど、本当にそうなのかなぁ…
私には汚されたがってるとは思えなくて、自分は既に汚れきっている、それを人に知られることに恐怖しているんだと思うのです。…

1

テンカウント 3 コミック

宝井理人 

原因が見えてきた。テンカウント3

3巻。

2巻で私の好みより急激な感じでエロ展開になり、あれれとなった後の3巻。
接触恐怖はどうなった?と疑問だったが、城谷の根本は「世界が汚い」「他人が汚い」ではなくて「自分が汚い」だった…という事が見えてくる。
そうなったはじめの、子供の頃の体験。それは自分の父親の「何か」を見て射精した事からきているらしいことも示唆される。
そういう背景の種明かし的な展開は、物語の構成として良いと思…

1

テンカウント 2 コミック

宝井理人 

意外な展開。テンカウント2

2巻。

1巻は非常に面白かった。
しかし、この2巻はあれよあれよとエロ巻に突入してしまった感があり、戸惑いの方が大きい。
何か子供の頃のトラウマ?が尾を引いて接触恐怖になってる城谷は、怖くて気持ち悪いことをされても硬直して何もできず。
そういうシーンはまるで性的暴力を受けている女性のようで、読む側として苦しい。
一方、黒瀬の方もどうやら心理的に何か秘密がありそうな匂わせがある。そして…

1

氷が溶けるのを待ってる コミック

上田にく 

設定が面白い

3作品収録。この表紙ステキです。

「氷が溶けるのを待ってる」
出会いは罰ゲーム、という臆病リーマンと今ドキ高校生のカップリング。
ゲイでもなんでもない高校生の三ツ谷がただの好奇心でリーマンとホテルに行っちゃうのがなんとも…
誘う方の斉藤さんもまるでナンパが似合わないど真面目リーマンで。
斉藤さんをヘンな人、と思いつつもっと知りたい、その気持ちって好きってこと?となる三ツ谷に、壊れ物を…

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