電子限定かきおろしマンガ付
俺がオメガのはずがない―――
とりあえず、今まで読んだオメガバース作品の中で、確実に一番重いです。読み応えたっぷり。ものっすっごく先が気になるところで終わってるのですが、次巻、1年以上先とは……。そんなに、待てませんがな(泣)。
あらすじは、先行レビュアー様にお任せして、省略いたします。考えさせられたことを、以下つらつらと。
オメガバースにおけるα、β、Ω性は第二の性別、ということを、これまで深く考えず、何となく当たり前に受け入れてきました。これまでに読んだほとんどのオメガバース作品は、主人公がすでに成人していたり、思春期の少年たちだったとしても、物語が始まる時点で性別がすでに判明しているとか、αとΩがヒートによってそれぞれの性別を自覚する展開だったりしたため、そこは前提として受け入れていて、あんまり疑問をもたなかったんです。
ところがこの作品では、一定の年齢になった少年少女が、学校で性別検査を受けることでそれが判明する。必ずしもフィジカルな自覚を得られるわけではないまま、自分の性別を、知識として第三者から知らされることになる。その結果、生まれてこのかた十数年間抱いてきた性自認が、実際の性別と異なることだって、あり得る。そう、つまり。
オメガバースって、一種のトランスセクシュアルものなのか。これは個人的には、目から鱗が落ちたレベルの発見でした(今さらか)。タイトルにある「境界」は、年齢的なものもそうだけど、性別的な問題も、多分に含まれているような気がします。思春期におけるメンタルとフィジカルの複雑な関係を、上手くあらわした秀逸なタイトルですね。
そのことに気づかせられるくらい、作中、主人公のゆかの、自らのΩ性に対する戸惑いが丁寧に描かれています。いや、これはキツいですね。作品によってΩの社会的地位は結構違いますが、この作品では、妊娠特化の性別とされているので、余計に。自分が産む性だなんて思ったこともないのに、いきなりそれが判明する。知って、考えてしまうと、その影響がフィジカルにも現れる。自分を孕ませることのできる、αが怖くなる。ついさっきまで普通につるんでいたはずの、友達さえも。そこへ自分が少数者=弱者であることへの絶望や焦燥が上乗せされ、思春期特有の孤独感や過剰なまでの自意識で、読んでるこっちまで胸の底がヒリヒリする。
テーマ自体は、本能と精神的な愛情の狭間という、オメガバース作品の王道を行くものです。1巻までの展開では、それは暗示されるだけに留まっていますが、この先、「運命の番」という例のアレが、どこまで前面に出てきて、物語に影響を与えてくるのか。気になって気になって、仕方ない……。1年待つの、ほんと辛いです……。
Ωとは、運命の番とは....初心になりオメガバースを考えさせられる作品でした。
他の方のレビューにもあるように重い内容です。
男性でも女性でもない自分に戸惑い、孤独を感じるゆか。友達も離れ、同じΩだと思っていた薫に犯される。望んでなくても本能には抗えない。
2巻では、1巻で番になり一見幸せになったあとにお互い運命の番が現れますよ的な内容らしいです...。
正直、かなり面白い作品だと思います。
こんなの、1年先までまちきれるわけがない...!!
一年後にワープしたいです。
受けは最初やんちゃでツンだったけど、バース診断後からはショックや周りの同級生の急な対応変化で(彼らは受けが変わったと言う)、悲しさ苦しさのどん底に。行き成りあんなことがあったら無理も無い。あんなに元気な子だったのに・・・。読んでて辛かった。
攻めの子は健気で受けの一歩後ろを着いて行く子だったけど、この診断がきっかけで受けを守ろうと、苦渋の選択で番に。意外と度胸があって強い子だった。受けは、オメガとしての自分を受け入れようと、半ば諦めた様に、攻めはせっかくアルファなんだから子供欲しいと思うから、自分はオメガとして生むよ、見たいな事を言うけども、攻めは受けが望まないなら生まなくたって良いと、選択肢をくれて、ああいった状況で番になってしまったけど、受けの事を考えてくれる攻めが優しかった。
続きが楽しみ。2人にはまだ色々な試練があると思うけど、頑張っていって欲しいし、どんな形になったとしても、幸せになってほしい。
オメガバースは受が女みたいで苦手なのですが、こちらの作品は男の自分がΩだとまだ受け入れられない主人公の心の葛藤が良かったです!
暗い幼馴染を見下したり、イケイケグループに属していた主人公
しかし一瞬にして捕食される側に立ってしまい、友達に怯え、自分の身体の変化に戸惑う心理描写にゾクゾクします
まだ運命の番と出会っていない薫(α)と番になってしまったゆか(Ω)
そしてお互い気づいていないがゆか(Ω)のすぐ近くに運命の番である大我(α)がいる
ゆかはヒート状態で薫もラットを起こしていたので最初は2人が運命の番だと思ってました
ゆかが大我に強姦されそうになった時も薫が必死に庇い首を噛んだので
これで両想いになって終わりかな?めでたしめでたし
と思ってたのにーー!
書き下ろしで大我がゆかの運命の番であることが発覚!
運命の番と結ばれる王道の設定かと思いきや、このどんでん返し
びっくりしました!!
じつは、読んでる時
大我くんのが好みだなーゆかと大我くんのが相性良さげじゃない?
でもストーリー的に薫くんが番っぽいなー
大我くんただの当て馬かー
残念だな〜
と思ってからのこの展開
すっごくゾクゾクした\(^o^)/
Ωを性処理道具としか思ってなさそうなクズい大我くんが動揺してる〜
ゆかを意識し始めたらあの冷めた顔がどうなるのかな〜
楽しみすぎるー!!
運命に抗えるかがテーマの作品っぽいので、
薫とゆかの恋愛がメインだとは思うけど、大我くんには頑張ってもらいたい
ゆかは最後にどちらとくっつくのか
そして薫の運命のΩが現れた時にどうなるのか……!
続きめちゃめちゃ気になります!
akabekoさん 外しません
素晴らしいです
既刊3冊も面白かったけど大好きなオメガバースでakabekoさん
どんな話を持ってきてくれるかとワクワクしていましたが期待を裏切りませんね
運命には逆らえないのか?がテーマならかしこまりましたディスティニーと同じなのかな?
あちらも良かったですが、こちらは不安な空気に胸がザワザワします
あと1年待つんですね
辛い