ふばばさんのレビュー一覧

黄昏に花が舞う 小説

樹生かなめ  槇えびし 

怪作その2

「黄昏に花」の続編。
こちらも大変シュールな笑いに満ちた作品ですが、1作目の免疫があったせいか衝撃度は低く感じました。
とはいえ、業務課の女性社員パワーは相当凄まじく、真砂の失恋譚はもう全くもって理解不可能。
樹生かなめ先生の女性を見る目が、冷たいんだかあったかいんだかわかんない。
一方BL小説としての柱(のはず)の、小田原と岩井課長の仲はどうやらモダモダとして、岩井のEDも治るのか治らな…

2

Powder Snow Melancholy 2 コミック

束原さき 

イケメンどうし

スノボの有望選手がなぜかチャラ男に執着し、お試し期間とか言ってカラダから近づきます。
ノンケで女の子にモテたいという思考回路の梁井だけど、イケメンの成川が自分だけを見ている、と自覚すると、どんどん自分でも惹かれていく…
身も蓋もなく言ってしまうと、好き好き言われてソノ気になる絆されBL、なのかな。
もちろん、受けの梁井の描き方としては「流されて」という側面よりも、ちゃんと自分も主体的に恋して…

3

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

純愛

ちるちるの記事の「不朽の名作2017」小説部門15作の中から未読の作品を選びました。
朝丘戻。さんは初読みです。

はじめ、新規開拓みたいな気分で読み始めましたが、前半の「先生へ」で挫折しそう…
私、この能登先生ダメかも。自分は30代で高校生にちゅうちゅうしたいとか。…コワい。
あめちゃんの方も「ぴゅあ」すぎて。
その上後半の先生視点の「きみの中、飴がなく」では。
…キタ!記○喪失展…

6

ボーイズラブ! 2 コミック

松本ミーコハウス 

苦しい…。

苦しい。

「1」のレビューで2を読むのが怖いと書きましたが、えいっと読みました。
身構えていたせいか怖いという感情は湧いてこず、それよりも可哀想で。
この「可哀想」という気持ちは厄介で、自分はこんな世界と関係なくて、安全な場所から悲惨な子供を憐れんでるだけみたいな気持ちになって、それがまた心を落ち込ませる。
凪君だけはどうやら真っ当な子供で、3人でのHも2人とも大好きだからっていう理由…

0

恋で花実は咲くのです 小説

久我有加  草間さかえ 

芸人シリーズ、裏方編

いわゆる「芸人シリーズ」の1作。
でも他の作品を読んでなくても大丈夫。私自身もこの「芸人シリーズ」は読み順バラバラに読んでます。

「恋で花実は咲くのです」
時間軸は、「芸人」1作目の「何でやねん!」のCPコンビ『バンデージ』が40代の大物になっていてる頃。
主人公・芝山隼斗は漫才コンビ『スパークファルコン』のツッコミ、29才。
しかし、いまひとつ芽が出ないまま、父親が倒れたのを機に実…

0

「FILES」協力書店特典ペーパー 特典

ペーパーネタバレ

A6の白い紙、右半分に腕組みする吉野とにゃんこを肩に乗せてる菊池の絵と「ご購入ありがとうございます」という文字が載ってます。
左半分が4コママンガ。

①南「クリスマスに向けてポインセチアを飾りましょー♡」と鉢植えを手に。
(多分菊池の声で「気ぃ早っ‼︎」)

②吉野「ダメだ 家に持って帰れ」冷たい感じで。
「えーー」

③菊池「おい吉野 南ちゃんがせっかく事務所のために買ってく…

2

FILES コミック

里つばめ 

にゃんこが可愛い

んーと。読みやすいです。
でも、この1冊で終わってるのかまだ続くのか、かなり曖昧な感じ。
もし完結なら随分と薄口というか、2人の関係は恋愛の入口段階程度だし、出てくる人物は普通人だし。って普通人で一向に構わないんですが、異常人の出てくる「GAPS」とは随分と違いますので、あの感じを求めてると物足りないかも。
まだ続くとなると、お兄さん編になるのかな。または菊池は実は、みたいな話になる?

0

誘惑センチメント コミック

直野儚羅 

オヤジ、ロン毛、イケメン、渋オジ、色々。

色々な設定、でも直野儚羅ワールド色の短編が詰まった作品集。

「誘惑センチメント」
綺麗な顔をした鬼畜生徒にいいようにされる副校長。
オジサン・月原先生は、生徒・星野昴に嫌われて犯されてると思ってるんだけど、昴は本当に先生が好きで、告白しても真面目にとってもらえないからいきなり犯してた、というお話。

「誘惑センチメントー星と花ー」
お次は、同じ高校が舞台で、昴の双子の兄弟・軫(しん…

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ストロベリー・コンバット コミック

直野儚羅 

シリアスとコメディの絡み合い

直野儚羅さんとくれば。
ファンタジー系で。
オヤジ受けで。
本作はその通り展開の「生まれ変わり」ファンタジー物語。ではオヤジ受けはどうかな?
表紙の右側のブロンドで緑の目の男性、彼も日本人で、名前は流音(るね)。前世では「妻」。
左側は、42才、海外で傭兵をしていた京介さん。前世で「夫」でした。
流音は、大コンツェルンの御曹司。初めから前世の記憶を持ち、京介を手元に置くために自分のボデ…

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何でやねん!(1) 小説

久我有加  山田ユギ 

『バンデージ』誕生編

久我有加さんお得意の、関西弁BL。
それが「漫才コンビ」が題材となればその関西弁が必然だから、より久我さんの関西弁遣いとしての自在さが生きてくる。
そして本作は高校生同士の、進路とも関わる恋物語です。
主人公は、土屋来と相川仁。
土屋は幼稚園の頃から将来は漫才師志望。
対して相川は、転校時のトラウマで「笑い」が大嫌い。
実は土屋は土屋で、自分の辛い思い出から人に笑顔になってほしいという…

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