許されないほど燃える、欲情――。

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表題作レッドベリルにさよなら 2

小林昭彦、孤児院育ちの青年
津田和重、不死身の吸血鬼

その他の収録作品

  • 消えない温度
  • あとがき

あらすじ

天涯孤独の青年・昭彦と不死身の吸血鬼・和重は、共に過ごす時間が増え、急速に距離を縮めていた。
そんな中、和重を吸血鬼にした張本人である将門が現れ、二人を挑発する。
動揺するも、「共に生きたい」という気持ちを再確認する昭彦。
一方和重も昭彦への想いを自覚するが、過去の経験から幸せになることを恐れ、わざと突き放し――。

作品情報

作品名
レッドベリルにさよなら 2
著者
みちのくアタミ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
シリーズ
レッドベリルにさよなら
発売日
ISBN
9784866571331
4

(134)

(47)

萌々

(57)

(18)

中立

(7)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
16
得点
524
評価数
134
平均
4 / 5
神率
35.1%

レビュー投稿数16

二人の、相手を想う愛情に萌える

待ちに待った『レッドベリルにさよなら』の2巻。発売を楽しみに待っていました。
1巻は和重のイラストが表紙に描かれていましたが、2巻は昭彦のイラスト。麗しすぎる…!

ということでレビューを。ネタバレ含んでいますので、苦手な方はご注意ください。






将門に首を切られてなお、理性を失うことなくピンチを切り抜けた和重。そんな和重にキスをしてしまう明彦だが―。

というところで終わっていた1巻。
2巻はそんな明彦を本気で叱る和重の描写から始まります。

なぜ怒られたのかわからない。
キスをしたことが原因ではないと和重は言うけれど、それならなぜ?

そんな疑問を抱いた明彦は和重の元へ戻り、彼と本音で話をすることに。
そこで和重の想いを知る。

明彦が和重のために死のうとしたことが許せない。
そして、自分が血を吸うことで、明彦を孤独に生き続けることになる吸血鬼にはしたくない。

そんな、和重の、明彦への想い。

少しずつ、少しずつ、距離を近づけていく彼らの恋心に萌えが滾りました。

吸血鬼になったことで「化け物」と言われ、そして家族に先立たれ、ずっと孤独に生きてきた和重。
「家族」というものを知らず、愛情を受けることなく一人で生きてきた明彦。

二人の孤独な男たちが出会い、そして恋を知った。

和重も明彦も、どちらも強い。
その強さのベクトルが、自分のことではなく、相手を守ることだけに向いている。

明彦に惹かれていく想い。だからこそ、別れがつらい。自分の想いを認めた和重が、明彦に別れを告げに行くシーンに思わず胸が痛くなりました。
そして、それを受け止める明彦の男気にも。

想いが通じ合った彼らの濡れ場が、最高に綺麗で、そしてエロかった…。

けれど、不死身の吸血鬼である和重と、人間である明彦の時間軸は異なる。
先に生涯を終えるであろう明彦の決断は―。

1巻もそうでしたが、和重を吸血鬼にした将門の存在感が半端ないです。
彼の真意はいったいどこにあるんだろうか。
そして、将門に寄り添う師夏という少年も実にミステリアスで良いです。

1巻の終わりも「え、ここで終わり?」というところで終わっていましたが、2巻も良いところで終わってる…。
続きを早く読みたいです。

2巻は明彦と和重が恋人同士になる、という甘さもありつつ、将門の不穏な行動もあり、シリアスと甘々のバランスがめっちゃよかった。
そして描き下ろしの「消えない温度」の甘さが非常に美味しかったです。

あとがきでみちのくさんが明彦×和重のセックスに関しての小話を書いてらっしゃいましたが、これに爆笑してしまった…。

2巻も非常に萌える、神作品でした。

4

2巻を読んでほしい!2巻がクライマックス…!

レッドベリルのクライマックスは2巻だと思います。


※このレビューは3巻まで読み終わって遡って書いていますので
 完結までのネタバレがありますのでご注意ください。


3巻読み終わった後に感じるのはこの作品のクライマックスは2巻だった…という事です。
もちろん好みの問題ですが。


2巻ではコミックス1巻分を使って二人の葛藤が描かれています。
今ならまだ間に合う、今ならお互い傷付かないで済むから離れようとする和重。
「もう大事な人を作りたくない」という和重の悲痛な気持ちが伝わってきて切ないです。
和重は大切な人を失う悲しみを知っている。
知っているからこそ一歩踏み出せない。
奥さんと娘さん、そして詳しくは描かれてはいないけれど友人たち…。
大切な人はみんな自分より先に逝ってしまう。
あの時と同じような苦しみを味わいたくないという和重の気持ちは
パートナーを失った事はないけれど分かる気がするんですよね…。

悲しみを知っているからこそ昭彦を突き放す和重。

失う事を知らないから踏み込んでいける昭彦。

二人がお互いの本音をぶつけ合って、
和重は昭彦の想いを受け入れる事、
死が二人を別つまで共に生きる覚悟を決めます。
ここの二人がクライマックスなんですよ…!!!

今までアタミ先生の作品は1巻で終わる作品ばかりで(非BL除く)
想いが通じ合うまでが急展開だったり心より先に体から始まる作品が多かったので
あの美しい絵柄と表現力で心理描写をじっくり見てみたいと思っていたので
その願いが叶ってとても嬉しかったです。

知らないことが昭彦の強さだったけれど、
その強さ、信念が揺らぐ出来事が起こります。
喫茶店の常連さんが奥さんを亡くして来店するのですが
その姿を見て自分の決心が揺らいでいくんですよね。

昭彦は、自分が死んで悲しむ和重を見る事はない。
先に死ぬ昭彦は、大切な人を失う悲しみを知らないまま逝ける。

だから強くいられたけど、
大切な人を失うということがどういう事なのか。
昭彦はここで初めてちゃんと考えて想像したのではないかと思うんです。
失う悲しみを知っていて、それでも昭彦を受け入れた和重の方が強い人だと私は思います。

この2巻での二人の時間があったからこそ、3巻の和重の決断に感動するんです…!
3巻で昭彦の「死」に直面した和重が「必死に言い聞かせてきた願い」より
「もっと一緒にいたい。そばにいて欲しい」という心の底に封じ込めていた本心を優先した時
すごく嬉しかったんです。
二人には「別れ」しかないと思っていたので。

これは1巻冒頭のミスリードによるものです。
先生…思いっきり翻弄してくれましたね…!!そんな先生が大好きです!

1巻だけ読んで続編は買っていなかった方、
レッドベリルを読んだことのない方、
みちのく作品にしてはラブ要素が少なくて続刊を買っていない方、

ぜひとも2巻を読んでいただきたい!!
二人が結ばれるのに1巻以上かかったからこそ
初めて二人が抱き合うシーンは感動も一入です…!
年下攻めの昭彦の余裕のなさも良いですし、
抱かれている和重さんの表情は美しいです。
いつもとちょっと違うレトロな絵柄を意識した先生の
お布団Hは最高に素敵です♡

2巻買って下さい!読んで見て下さい!

3

続きが気になる2巻!

1巻から続けて読んでいます。2巻では、将門にあれやこれやちょっかい出されて、二人の関係に変化が…和重と昭彦のエッチは、和重が入れられるほう、という状況を受け入れるシーンが、とても面白くてエロかった(笑)みちのく先生の絡みの描き方は、構図のせい?とても色気があって大好きです。

永遠に生きることの孤独と辛さを知っている和重が、昭彦を吸血鬼にしないと選択するのですが…二人の日常が平穏で優しさに溢れているので、これからどうなるのか、大変に気になります。

描き下ろしの、コロッケを楽しみにしている和重さんも可愛いです。

0

人間×吸血鬼の恋。ストーリーも恋も進む第2巻

こちらの吸血鬼シリーズ、攻め(人間)も受け(吸血鬼)も美しくて、眼福以外の何物でもありません✨

ストーリーもラブの方も一段階進んだ、2巻。

昭彦と一緒にいることがだんだんと心地よくなってきて、それを怖いと感じる和重。
このまま一緒にいたら、ずっと一緒にいたくなってしまう。でも、昭彦の血を飲んで吸血鬼にさせたくはないし、かといって妻・娘のように看取ることもしたくない。それならば傷の浅いうちに離れるしかないー

そんな和重の想いが切ない巻でした( ; ; )
異種同士の恋に立ちはだかる寿命の壁を、二人でどう乗り越えていくのか。
和重が一人取り残されることなく、二人ができるだけ長い間一緒に生きていくという夢は、果たして叶うのか…

そして、将門の住処に招かれた昭彦の危機…!! えええ気になる!というところで終わり、3巻へ続いています。

BがLする展開も、この巻でグッと進んでます◎
童貞の昭彦が必死に和重を求める様子、我慢できない感じがたまらなかった…
隣で目覚めて和重を見つめ、ニコッとする大型年下わんこ、可愛いなあ〜〜〜

0

美しい

相変わらず誰も彼も美しいですね。
わりとサラサラっと読み終わってしまいました。

和重が昭彦を化け物にしたくない、誰かを失う辛さにさらしたくない強い気持ちが愛情故なんだなあ。
そして昭彦の喪失を恐れ今のうちにと別れを告げに行くも…。

昭彦も強いですね。幸せになることから逃げないで!何十年先のことに恐れて今別れるなんて。
そして二人は。

いやー昭彦が初めてなのにしっかりリードして萌えます。エッチシーンも美しい。和重もすっかりされる一方で感じまくって。

将門が昭彦に和重を残していく覚悟があるのか問います。将門は彼なりに和重に一人でいてほしくない、大切な人と共にいて欲しいと思ってるのかな?
和重を吸血鬼にしたのはそもそも偶然だったのか?その後の和重の様子をずっと見ていたようですが。

和重の昔のお話もありましたね。確かに化け物と言われ姿も若いままで妻を看とり慟哭して。
また和重に同じ目に会わせるのか?

実は3巻のレビューを見ちゃって最初の一行に思いっきりネタバレしてあって…。いや読んだ自分が悪いんですけど。それでも3巻を楽しみに読みます。

2

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