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ふゆの仁子 奈良千春
ふばば
ネタバレ
ラスヴェガス!ルーレット!ハリーウィンストンのダイヤの時計!札束のベッド! oh! so バブリー!…… 本作が長いウェルネスシリーズの第1作目、なんですよね。 私は、上海編の「獅子」、香港編の「龍」を先に読んでいまして、「あの」キレ者の実力者、皆を顎で動かすヨシュアの恋物語、となるとそれは興味津々であります。 ただ、時系列というか、発売順が必ずしも物語の順番ではないので誰か年表お願い…
早寝電灯
短編集。どの作品もとても良かったです。 「半壊の花」 双子x同級生。 親でさえ見分けのつかない双子のとりかへばやゲームを終わらせたトヨ。 ハルとユウは「抜けがけ禁止」のルールを勝手に作ってトヨとの連絡を絶つが、ユウが事故死してしまう。 三角関係、とあるけど決して三角などではない。当時からトヨはハルに惹かれてて、トヨにとってはユウとハルはちゃんと別人だった。 2人を同一視してたのは彼…
上巻に続いての完結巻です。 高柳は一心に香港裏社会の龍、ティエンを愛している。自分には何もないけれどティエンを愛する心だけは誰にも負けない、自分もティエンを護るんだ、と1人で敵の懐に飛び込んでしまう… 敵は、ティエンの祖父青龍から孫として生まれたばかりのティエンに「龍」の力が移ることに納得できなかった黎一族の古くからの幹部、周。今ティエンからゲイリーの息子に移ろうとしている「龍」の力を奪お…
ヤマシタトモコ
期待しすぎ、だったのかも知れない。 1〜3巻までの謎や恐怖、「先生」などの伏線が一つでも回収される、進展する、のを期待していましたが、4巻ではそれらは特に進んでいません。 まずは以前と同じような、顔がおかしな人や虫が憑いている「霊障」に悩む依頼人たちを三角と迎、或いは三角と冷川が訪れて、という展開。 はっきり言って枝葉。お祓いはもういいや。 本作のメインは「三角」の過去、というか出…
水原とほる 兼守美行
自衛官の機密漏洩事件に絡んでの、自衛官x検事の出会いと恋の物語。 ジャンルとしては、いわゆる「お仕事BL」系と言えると思いますが、内容は非常に硬派で、機密保持に関する同盟国のパワーバランスとか、日本の国防とか、仮想敵国の攻撃パターンとか、かなりそういう話が中心です。 読者も聞き取り調査を続ける検事と共に、一体どんな人物が機密漏洩をしてしまったのか、その背景は何なのか、謎解きやミステリもの的な楽…
桜木知沙子 青山十三
一貫して攻め視点で、自分自身でも理解しがたい男性への恋心の芽生えや元妻への嫉妬心などが語られております。 攻めはノンケで、モテ男で、でも入籍直前で婚約破棄されて、新婚で暮らすはずだった家に一人暮らし、気分も暗くなっていた。とはいってもプライドが高くて弱味を人には見られたくない。 そんな真中が出会ったのは、近所の電器屋さんの谷地。彼は偶然にも子供の頃の知り合いだった。 谷地は優しくて、穏やかで…
晴山日々子
前作にて背の高い新人君x小柄で可愛い系の先輩、というリーマンBLに萌え、続編を待機しておりました。 さて本作。 試し読みで、Hシーンがあるぞ〜、と期待値も上がりつつ。 照れのせいかなかなか素直になれない室宮と、意外と?好意を隠そうともしない瀬良のオフィスラブ(!)に波乱が。 シチュエーション的にも「いかにも!」な社員旅行エピソードの中での、①みんなに隠れてのH(多分素股?)、②当て馬の宣戦…
せら
明るい話が読みたいなぁと積み本から発掘。 いやあ、想像をはるかに越える突き抜けたストーリーでした。 のっけからみーんな全裸で、H、H、Hの連続!でも淫靡さは全く無くて、底抜けに明るい…というか文化が変われば性や生に対しての向き合い方も変わるのだなあ、と一部納得です。 現代の日本人として、公開Hというかあけっぴろげに他人が見てる前でも平気で、というのはあり得ないシチュエーションだけど、こちらの…
木下けい子
「春」に続く完結編。 冒頭、小鳥遊の片想いの相手が自分の父親と確信したらしい結人が、思い余って?小鳥遊に告白。小鳥遊はきちんと受け止めますが勿論拒絶です。そりゃあもうスッパリと。ここで親子絡みの三角関係のセンはなくなって、少しホッとする。 続いて幸哉の囚われている過去のいきさつが明かされます。確かに重い。 でもここでも手を差し伸べてくる小鳥遊に対して、心は閉じたままでまた躰だけ投…
雰囲気あるタイトルに、美しい花に彩られた素敵な表紙。 しかし、読んでみると…… どこかゆがんで、気持ち悪い空気が漂ってくる。 ぼんやりした主夫なのか?の幸哉さん、可愛らしい中学生の息子結人君、辛辣な皮肉屋でエリート官僚の小鳥遊の3人が登場し、3人の日常生活の描写から次第に彼らの関係性が判明してくるのですが、特に幸哉と小鳥遊の間の緊張感、というより小鳥遊の方の一方的な愛憎のようなものと幸哉の捉…