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国枝彩香
ふばば
ネタバレ
2011年発表の短編集。 ダークというよりもはやホラーとも言える怖い作品も入ってます。ただしラストは「耳たぶ」の2人のドタバタも収録。 「春に孵る」 視点は幼い女の子。名は佳苗。 両親はすでに事故で亡くなり祖父母に育てられていたけど、祖父の入院の間の2週間だけ叔父の輔(たすく)に預けられたのだった。 そして輔はアパートで世話をするということにしてある別荘に佳苗を連れてきた。 その別…
「耳たぶの理由」(2009年発表)の続編、プラス短編2編収録。 「胸の鼓動」 あれから何年経ったのかな。スッキリした涼やかなイケメンの山口は随分と締まりがなくなった…というと言い過ぎかしらん、隣に石川がいることに満足しきってるかーんじ。 で、頭の中もちょっとお花畑風で、共通の友人の結婚式に出てすっかり結婚願望が。 いや、結婚願望じゃないな、結婚「式」願望だな… …という感じでかなり軽…
ヘヴィでダークで耽美で死ネタ、プラスギャグの国枝スタイルを久々発表年順に読み直していて、この作品までくると「うわー王道だ〜!」と逆にびっくりしてしまう。 ブサイク/コワモテの攻めやら、妖しい魅力の受けやらに慣れてきていると、本作の受け・石川がもうむちゃくちゃ可愛らしくて萌える! 物語としては、長身スッキリ系のイケメン山口が、小柄で子リスちゃんぽい石川を溺愛してはうるさがられる、というお話なわけ…
2007年発表の短編集。 良く言えば耽美。地雷の人にとっては怖い死ネタの物語が多い。 「番人」 視点はなんと死人。のっけから殺人シーンで、死んだ斎原胤彦(さいばらかずひこ)のモノローグで物語が語られます。 登場人物はリアル感は薄く、人里離れた別荘に隔離されているアルビノの弟・霞、弟の世話係の屈強な使用人・加納、暴君の当主・胤彦の3人の密室劇。 胤彦は霞を憎んでいる。 自分を愛してく…
国枝スタイルのヘヴィな方。グッと重いお話が多い。 2006年発表の短編集。 「いつか雨が降るように」 雨の日に倒れていた少年を拾った。少年は自分が誰だかわからない。 タトゥーがあって小指がない匡一は、ぶっきらぼうだけど少年にどことなく優しい。 少年は「シロ」という名前をつけてもらい… だが、2人で遊びに行った水族館で匡一は昔の仲間に会ってしまう。 シロを知っているらしいその男は、…
2004年発表の短編集。 「ため息の温度」 高校生の純は成績不振。兄の亮の友人・佑也に家庭教師に来てもらうが… 佑也が亮に恋してると知った純が、黙っててやるから、と佑也と無理に関係を結ぶ。 だが佑也はそんな純に手酷いしっぺ返しを… だけどそれは哀しい佑也の本心の裏返し。 純の粗暴な子供っぽさと佑也のアンニュイなルックスの対比がいい。 「BLIND」 「DISTANCE」 …
新井サチ
「枯れ男に泉を」の2巻目。 前巻で綺麗に終わったようにも思えたけど続巻です。 やはりというかなんというか、引っ掻き回し役の当て馬登場。 それは、石倉の部下で海外赴任をしていた蝶野、です。 泉は蝶野を一目見て「害虫」だ、と断罪するのだけれど、ここからの展開がちょっと弱かったかなぁ… BLの当て馬として、蝶野は石倉に「好きでした」と告白して石倉を惑わせるわけだけど、明確に石倉を奪おう、泉…
新井サチ先生好きなんです! 本作も久々再読なんだけど、やっぱり超面白かった! 内容は、ちょっとファンタジー?というか超能力というか? ちょっと面白い設定なのです。それは… 「植物のコトバがわかる男」。グリーンフィンガーを持つ男。 主人公は、つい最近奥さんに三行半突きつけられたオレ様男の石倉義明(33)。イベント企画会社の敏腕マネージャー。 離婚直後のウェディングイベントでどっぷりや…
宮本佳野
いわゆる「桜花寮シリーズ」2冊目。 とはいえ、物語は独立している短編集です。 「彼の庭に咲く花」 前作で大きな存在感のあった諏訪。の同級生のエピソード。 諏訪の同級生・久保は、ひょんな事から弓道部の南条と知り合う。 クールで翳のある南条にときめきを感じる久保だが、とりあえず自分はホモじゃない。(でも諏訪はオマエにはホモのニオイがするぞ、とちょいちょいちょっかい出してくる。) そんな…
大好きな宮本佳野先生の2003年作品。いわゆる「桜花寮シリーズ」の1作目。 ある大学の学生寮を舞台とした連作的な短編集です。 「MOONY」 「MOONY 2」 春休み、周囲が帰省する中2人だけ寮に残ったユースケと森谷。(2人ともノンケ) 元々接点のなかった2人だけど、ある晩血だらけの森谷をユースケが発見し… 森谷は夜になると目が見えないんだ…と告白する。ユースケは森谷の部屋で過ご…