フェア・プレイ

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フェア・プレイ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神19
  • 萌×27
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

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レビュー数
4
得点
123
評価数
27
平均
4.6 / 5
神率
70.4%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
新書館
シリーズ
モノクローム・ロマンス文庫(小説・新書館)
発売日
価格
¥1,000(税抜)  
ISBN
9784403560309

あらすじ

元FBIの同僚、タッカーとの夜を過ごすエリオットの元にある晩、実家の火災の知らせが飛び込むーー人気作「フェア・ゲーム」の続篇登場!!

表題作フェア・プレイ

タッカー・ランス,FBI捜査官
エリオット・ミルズ,大学講師(元FBI捜査官)

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レビュー投稿数4

父ちゃん!!!

フェア・ゲームの続編。
タッカーとエリオットの二人はゲイカップルとして同棲していますが、そこにエリオットの父の過去にまつわる事件が絡んできて二人も巻き込まれていく…というストーリー。ベトナム戦争やヒッピームーブメントが関連する過去の謎解きがとても面白い一冊になっています。
次々に出てくる人たちはみんなどこか怪しいし、エリオットは無謀にもいろいろ突っ込んでいくし…ハラハラし通しです。
結果的にはお父さんには敵わないなー…という感じでしたが(笑)

日本のBLを読み慣れた人には、ラブ要素が少ない! ベッドシーンが少ない! と思われてしまうかもしれませんが、大人同士のカップルであること、男同士であることがしっかり描写されていて、この二人の関係性が私は大好きです。(セックスシーン含め)

しかし、この手の本は、一度はまるとしばらくは類書を読み漁りたくなりますね。原書ではもうこちらの続編も出ているようで、ついつい自分の語学力も顧みず買ってしまいそうなほどです。

英語を学び直すのが早いか? 訳書を待つのが早いか? といったところです(笑)

2

役割固定に意味がある

既にパートナーとして一緒に住んでいる二人が、一緒に暮らしているからこそ、お互いの感覚の違いやお互いに譲れないことをどうやって乗り越えていくかを、それぞれの家族と今回の事件の謎を絡めて描いた作品。
年若い読者さんには、ベトナム戦争の頃の反戦運動家達に関わる事件なんて、ほとんど歴史ミステリーでしょうね。
前作からこの続編が出るまで結構間が開いたので、私自身、前作での事件に関してはかなり記憶が薄れていましたが、今はまた別の事件?のお話なので、謎解き的なストーリーの側面に関しては前作の事件を知らなくても、まあ大丈夫。
でも、二人がどうして一緒に住むまでに至ったかは前作で描かれていて、この二人の恋愛的な側面は読みごたえがあるので、やはり前作から読むのをお勧めします。

1

雀影

セルフツッコミ
読んでいるうちに前作の事件を思い出してきたが、個人的にはサイコパス系の殺人ミステリーみたいなのはちょっと苦手なので、あらためて前作を引っ張り出して読み返す事はないと思う。

選んだ言葉の一つ一つ

翻訳モノのミステリー小説、フェア・ゲームの続編です。
事件自体は1話ごとに完結していますので、前回を読んでいないと全くわからないということはありませんが、主役2人が結ばれるまでは前回に描かれていて、こちらではすでに同棲中で周りからもある程度周知のカップルとなっています。

自分は前作が大好きで大好きで、分厚い内容にも関わらず何度読み返したことか・・・。続編を翻訳して頂けるのを今か今かと待っていました。こうして日本でも出版して頂けて本当にありがたいです。

今回のストーリーは主人公のエリオットの父親の家が放火され、おまけに狙撃されるという事件が起こるというもの。
勿論じっとしていられないエリオットは恋人でFBI捜査官のタッカーの忠告も聞かずあちこち飛び回り事件の真相を探ります。

どんなはじっこの登場人物にも一度は疑いの目がいくよう構成されている・・・ミステリ小説のセオリーを踏んでいて引き込まれます。
さらりと流せるようなお話でないので、読むのに時間はかかりますが、皮肉の効いた言い回しが本当に楽しくて読み終えるのが惜しいくらいでした。

しかし、前回のように主人公自身が狙われてどんどん人が殺されるという緊迫したドキドキ感は控えめで、今回は過去にあった出来事をたどって真相を探るという内容です。
エリオットは前回同様、無鉄砲にあちこち飛び回っていますが、緊迫感は前のほうがあったかもしれません。
しかし、恋人のタッカーとの関係はより深く掘り下げられています。
結ばれてからの恋人たちの前途多難な道を、この2人は一歩一歩踏みしめながら進んでいきます。

同じ作者さんの長編、アドリアンシリーズのカップルとどうしても比べてしまいますが、あちらに比べるとこっちの2人はだいぶ落ち着いたカップルだと思います。
タッカーは必要ならカミングアウトもあっさり出来るし、エリオットに対する愛情を隠さず必要なときはストレートに言葉にしてくれます。おまけにベッドでエリオットがどうしてほしいか熟知している。恋人としてかなり理想的でないかと思います。

愛情表現がへたなのはエリオットのほうで、なかなか面倒な主人公だと思う。それをエリオットも途中で気づきますが、う~ん、なんというか、ゲイ小説の主人公としてみれば面白いキャラクターかも。
エリオットのほうは簡単に好きだと口には出せず、弱みを見せることも嫌うし強がりで意地っ張りですが、ベッドでは徹底的に支配されるのを望みます。
しかもそれを望んでいると相手にはっきり知られている顔をされるのも気まずいんです。

そんなわけで、ベッドでのエリオットは徹底的に蹂躙されたい「根っからの抱かれ役」で、タッカーは「根っからの支配者」になります。
このレーベルの翻訳作品で多く見られるリバはありませんので、リバが苦手な方はご安心を。


二人は半分ぐらいは甘々で、半分くらいは喧嘩をしています。
というか、ずっと反発して言い争っているように見えなくもないですが、二人の根本に「別れる気はない」という気持ちが見えますので、そこは二人で乗り越えていくものだと理解し、気持ちが違ったときは距離を置いてみるなど大人な対応をしているように思えます。少なくとも世のカップルが陥りそうな、なりふり構わないドロドロの爆発的な言い争いはしていなくて、どんなに激昂しても言葉を選んでいる
ように思えました。
なんというか、私はこの2人の言い争いが好きでした。
意地と愛情で言葉を選んでいるのがわかるからです。
言葉は難しく、上手く伝えられないと伝えることを放棄してしまいそうになるけれど、この二人は「言葉で伝えられない」ことを伝える努力を頭をフルにつかって最大限にトライしているように見えます。それが面白いし、感動し、感心します。

ニュアンス一つで意味が変わってしまうようなことを、もちろん日本語と英語では違うかもしれませんが、その選んだ言葉の端々にいちいち心を揺さぶられました。
愛情だとか信頼だとか支配だとか、互いが互いにとってどういう位置にいるのか、そんな簡単には伝えられないフィーリングを、時に喧嘩して、仲直りして、抱き合いながら伝え合っていきます。

恋人って、なかなかこうは上手くいかないんじゃないでしょうか。
二人はもしかしたら自分たちは喧嘩ばっかりの難儀なカップルだと思っているかもしれませんが、少なくとも隠し事や嘘を嫌い、そのせいでおこるいざこざに目をそらさず傷つき合っても話し合いを怠らない、自分から見ると大分進化した(?)理想的な恋人関係に思えました。

でもまだまだ事件を孕んだ未来が見えるような終わり方です。
このシリーズが大好きですので、可能ならまだまだ続編を生み出し続けてくれたら嬉しいです。

14

初邦訳作品の続編

2013年に邦訳が出た『フェア・ゲーム』の続編。
大学講師(元FBI捜査官)のエリオットと、彼のFBI時代の同僚・タッカーの物語です。

最近までアドリアン・イングリッシュシリーズの邦訳が続いていたこともあり、ラニヨン作品と言えばそちらの印象が強いですが、
同作家さんの初邦訳作品の続編がこうして日本語で読めるようになったのは感慨深いです。

あらすじ:
前作で再会し、再び恋人として付き合い始めたエリオット(受け)とタッカー(攻め)。
ある夜、エリオットの父(元活動家)の住む家が、何者かに放火されるという事件が。
その後も父を狙った事件が相次ぎ、父はエリオットに書き置きを残して失踪。
エリオットは、父の回想録の出版を止めようとする者の仕業と見て、父の過去をを調べることに…

前作でも登場したエリオットの父親。
元活動家であった彼のエピソードは、ベトナム戦争時代という社会風景も含めて非常に印象的でしたが、本作は彼とその仲間の生き様がより深く掘り下げられる内容。
それが息子のエリオット視点で客観的に描かれているため、当時の彼らの理想と現実とが、より切ないドラマとして伝わってきます。

父の命を狙う者を突き止めようとするエリオットと、彼に協力するタッカー。
前作よりラブ度が増した二人ですが、エリオットを危険な目に遭わせたくないタッカーが情報を隠していたことから、やや険悪になることも。
ベッドでは相手に支配されたい願望のあるエリオットですが、平常時は自身が主導権を握っていたいタイプで、保護欲の強いタッカーとは時に対立してしまいます。

しかし、お互い相手への愛情は揺るぎないため、喧嘩しても二人の関係はもう揺るぎない感じ。
諍いを経て絆を深めていく姿に萌萌でした。
ベッドシーンは2回ほどしかないですが、タッカーの愛し方がいかにも外国人という感じで素敵。
普段クールなエリオットが乱れる瞬間も破壊力大で、甘々な二人を堪能できました。

全体として、既に出来上がった二人の話なのでラブストーリーとしては大きなエピソードは少なく、それぞれの人物像や家族との関わり方について掘り下げていくような内容。
エリオットの性格と性的嗜好の差や、タッカーの恋人をとことん大事にする一面など、この二人を益々好きになれるようなエピソードが多かったです。

タッカーが自分を捨てた母親と再会するエピソードも印象的。
エリオットの父との関係もそうですが、血が繋がっていても必ずしも意見やイデオロギーが一致する訳ではない、
そんな一対一の人間関係として描かれる親子関係には考えさせられるものがありました。

前作同様、安定した面白さのある一冊。
翻訳BLを初めて読むという方にも、こちらのシリーズは(内容的にも巻数的にも)読みやすいのではないかと思います☆

8

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