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113/207(合計:2061件)
英田サキ 高階佑
ふばば
ネタバレ
さすが安定の面白さ。 レビューのタイトルとして「ここから読んでも」と書きましたが、本作は「DEADLOCK」シリーズとして10作目、しかしながら「もう手を出せない…」と思っている未読の方こそ読んでほしいと思いました。 実は「DEADLOCK」のシーズン1、元々の始まりは非常に硬質で乾いていて、陰謀、テロ、死、復讐が中心の一種怖い話、暗い話なんですよね。 だけど今のディックとユウトの間には固い…
阿部あかね
阿部あかね先生の新作表紙はオトナの和服! 期待が高まって高まって、いざ読まん! 第一印象は…オトナ、いやオヤジにシフトしてきたなぁ… 阿部あかね先生の作品て、もっと若いダメんずが多かったでしょ?そういうのとかいっくんとかから、椿さんとかcode:Gあたり。凄みを内包するオトコへ。 イイですネ〜。 内情は火の車の老舗洋食店の若旦那・朝彦はフラフラした遊び人。 経営を立て直すということ…
坂井久仁江
国枝彩香先生の、過去少女漫画/レディースコミックでの名義である「坂井久仁江」作品。 この作品の後、BL市場に本格参入となったそうです。 主人公は、イケメンでちゃらんぽらんな雅樹。 『怠け者で女好きで23にもなって就職もせずバイトすら満足に続かない…』 そんな雅樹は、夢に出てくる庭の広い家を目指して家出! そこは一度も会った事もない祖父の家。 行ってみれば夢に出る美少女そのものの女の…
国枝彩香
この表紙! 「番人」系?怖い耽美?怨念?因習? …といういかにもな絵柄なのですが、読んでみると国枝先生の高い画力や構成力に裏打ちされた技巧を凝らした作品が詰まっています。 必ずしも万人受けするかはわかりませんが。 「箱庭」 表紙の、美しく妖しくて儚げな「何か」。 「彼」は人の血によって生きる「人ならざるもの」。 前の優しい主人は亡くなり眠りについていたのに、嵐の夜に空き家だと思っ…
2002年発表の「夏時間」と2004年発表の「ため息の温度」を合わせた新装版的な一冊。 「夏時間」 母親が事故で亡くなった後、出さなかった手紙を発見した16才の智(さとし)。 その手紙の宛先の男性を訪ねていくが… …という話なのですが、これがなんともドラマで。いい意味で、です。 こういう展開か…とつくづく感嘆するというか。 男の呼ぶ女性の名前、忘れさせてほしい、忘れてやる…別れの後…
2011年発表の短編集。 ダークというよりもはやホラーとも言える怖い作品も入ってます。ただしラストは「耳たぶ」の2人のドタバタも収録。 「春に孵る」 視点は幼い女の子。名は佳苗。 両親はすでに事故で亡くなり祖父母に育てられていたけど、祖父の入院の間の2週間だけ叔父の輔(たすく)に預けられたのだった。 そして輔はアパートで世話をするということにしてある別荘に佳苗を連れてきた。 その別…
「耳たぶの理由」(2009年発表)の続編、プラス短編2編収録。 「胸の鼓動」 あれから何年経ったのかな。スッキリした涼やかなイケメンの山口は随分と締まりがなくなった…というと言い過ぎかしらん、隣に石川がいることに満足しきってるかーんじ。 で、頭の中もちょっとお花畑風で、共通の友人の結婚式に出てすっかり結婚願望が。 いや、結婚願望じゃないな、結婚「式」願望だな… …という感じでかなり軽…
ヘヴィでダークで耽美で死ネタ、プラスギャグの国枝スタイルを久々発表年順に読み直していて、この作品までくると「うわー王道だ〜!」と逆にびっくりしてしまう。 ブサイク/コワモテの攻めやら、妖しい魅力の受けやらに慣れてきていると、本作の受け・石川がもうむちゃくちゃ可愛らしくて萌える! 物語としては、長身スッキリ系のイケメン山口が、小柄で子リスちゃんぽい石川を溺愛してはうるさがられる、というお話なわけ…
2007年発表の短編集。 良く言えば耽美。地雷の人にとっては怖い死ネタの物語が多い。 「番人」 視点はなんと死人。のっけから殺人シーンで、死んだ斎原胤彦(さいばらかずひこ)のモノローグで物語が語られます。 登場人物はリアル感は薄く、人里離れた別荘に隔離されているアルビノの弟・霞、弟の世話係の屈強な使用人・加納、暴君の当主・胤彦の3人の密室劇。 胤彦は霞を憎んでいる。 自分を愛してく…
国枝スタイルのヘヴィな方。グッと重いお話が多い。 2006年発表の短編集。 「いつか雨が降るように」 雨の日に倒れていた少年を拾った。少年は自分が誰だかわからない。 タトゥーがあって小指がない匡一は、ぶっきらぼうだけど少年にどことなく優しい。 少年は「シロ」という名前をつけてもらい… だが、2人で遊びに行った水族館で匡一は昔の仲間に会ってしまう。 シロを知っているらしいその男は、…