ふばばさんのレビュー一覧

ハダカよりも奥深く コミック

薄井いろは 

Hシーンの描き方が大変好みです

電子で所々読んでいて、紙になるの待ってました。
まとまっていっぺんに読んでみると…
思ったより進行はスムースじゃないな、と。
ゲイでちょっとビッチな萩原は、学生なんかとどうこうなりたくない。
一方萩原につきまとっているともいえる行動を取る高木だけれど、彼の表情が動かなすぎなんですよね…
だから2人の対比というかアクセントが小さくまとまってしまったような気がする。
高木の萩原への恋心が分…

2

夜を閉じ込めた館 小説

夜光花  小山宗祐 

BL版「レベッカ」

すっごく面白かった〜!
…というのは元々ミステリ好きである私個人の意見です。
2時間ドラマばりに、雪に閉ざされた密室のような洋館で相次いで殺人事件が!というお話ですので、ミステリはあんまり…という方には向かないかもしれません。
私の第一印象は、これは「レベッカ」(デュ・モーリア作)だな…と。
メロドラマとスリラーの融合、かすかに耽美の風味。
特に私がゾクッときたのは、主人公の智洋が山奥の…

3

天狗の恋初め 小説

高尾理一  南月ゆう 

子育て、ラブラブ、事件のてんこ盛り

「天狗」シリーズ第3作。1作目から完全に続き物として展開しています。

さて、本作はいよいよ2人に子供が生まれます。
名前は「六花(りつか)」。
大天狗・剛籟坊の子として、生まれながらに大きな神通力を持っています。
成長も早く、2ヶ月で人間の8才となり、修行に出る、と宣言。
修行先は、前作の披露宴の際に傷をたちどころに治す薬を贈ってくれた凛海坊の御山・聞越山。
そこで事件が起きます。…

1

續・ポルノグラファー プレイバック コミック

丸木戸マキ 

理生、タフになる

いや〜すっごく良かったです…
…ってね、実際は話の内容よりも、もう名言がグサグサ刺さっちゃって。
何しろ春子さんの口にする言葉がもう、いちいち響くんだわ。
若い時からいろいろあって。
若いからヤリマンと言われる生活を突っ走って。
今病を抱えて、体の声を聞いたり、来し方を振り返ったり。
そこに考えすぎ卑屈すぎの理生がいて。
言葉を生業としながらひねくれてる理生に、いろんなまっすぐな言葉…

6

野良犬を追う男 小説

中原一也  水名瀬雅良 

男x男の愛は固茹で

この作品、めっちゃカッコいいんですよね…
近頃女っぽい受けが多い、とお嘆きの貴兄に。(←某日本酒のCMパクリ…)
片や警察キャリアの父を持つ優等生。
片や父がヤクザの不良。
そんなクラスメートだった2人。
お前なら負の連鎖から抜け出せる。その励ましで努力を重ね大学に入ったが、アルバイト先のクラブにドラッグ売買の容疑がかかり、父がヤクザという偏見と先入観で証拠を捏造され無実の罪に陥れられた…

3

夜の薗田 コミック

梶本潤 

夜は愛の時間

キタ〜〜‼︎
電子での展開を横目に見て、はよ紙!と待っていたのですが何と「18禁」で堂々登場とは!
「野良猫は愛を知らない」のラスト描き下ろしで「夜の薗田」を読んだ時、ムフフ〜となってたんですけど、1冊にまで広げてくれてありがとう!
薗田x博人はやはり「大人組」。迫力が違いますね…
2人は高校の同級生。
博人は幼い頃から義父の「教育虐待」で、ひたすら勉強勉強。大学合格、そして官僚へ、とい…

3

革命のα コミック

鹿島こたる 

きれいだわ〜、眼福。

イヤ〜美しい〜!
特に私は長髪好きなので、もうウキウキ。
美しく誇り高いモーリスはα。貴族という家柄も良く、階級社会の頂点たる存在。
ところが彼は地位と血統で決まっている世界に嫌悪を抱いていた…
…という設定。
モーリスに見初められようと次々やってくるΩ達を睨みつける目つきも美しく。
そんなモーリスが自分の意思で愛しているのは、側仕えのβ・シモン。
世界は彼らの愛を許すか⁉︎
中盤…

3

初恋、カタルシス。 コミック

鳩川ぬこ 

恋、してもしなくてもいい。セ、してもしなくてもいい。それでも人は。

ノンセクシャルとBL?というのに興味を持っての購入。
いざ読んでみると、テーマもそうだけど構成もユニークというか。
時系列が混ざってるし、4コママンガ形式が入ってたり、絵柄も流動している、急にホラーなページもある。
読みづらいと思う人もいそうです。
また、ノンセクシャル。
これも当事者の中でも色々な人がいると思う。例えば。
「性的欲求を持たない」は「性的接触が怖い」とは違うよね。
1…

4

どうしても触れたくない コミック

ヨネダコウ 

ドラマチックが過剰なんだと思う

初めて読んだのは2014年頃。
すでに大変な名作として有名で、だけど私は「それでも、やさしい恋をする」の方が好きだな、と思ってた。
今、久々に再読して…
多分ドラマチックすぎるんだと思う。
当時は、嶋の暗い性格がウジウジしてるように思えてイマイチだなぁって思ってたんだけど、今読んでみると嶋みたいな人ってごく普通にその辺にいるリアルなのよね。
元恋人とこじれて会社辞めて人間不信っぽくなる人…

6

それでも、やさしい恋をする コミック

ヨネダコウ 

そばにいて笑ってほしい

「NightS」再読して、急にヨネダ熱再燃。my永久保存本棚より引っ張り出して読んでます。
初読時も「どうしても触れたくない」より先に本作を読んだので、今回も同様に。
そしてやっぱりこっちの方が好きなんです。
何がいいって…もう全て良いんだけど…
まず受けの出口がいい。
生粋ゲイ。ノンケなんか好きになりたくなかった。自衛していたはずなのに、それでも好きになってしまう…
そして3年。想い…

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