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かんべあきら
ふばば
ネタバレ
「月に桜の咲き添ひて」のスピンオフ作です。 時間軸は、「月に〜」第2巻の後、鹿島夏竜のバディ・伊部頼人が悪に取り込まれてしまった事件が解決したのちの話のようです。 「愛しき獣の棲めるところ」 表の仕事では探偵、裏では陰陽師として悪霊払いをしている鹿島闘吾は、荒っぽく悪霊を煽り本家筋の陰陽師を怪我させ謹慎処分になってしまう。闘吾のバディである香取有矢は、頼人が休養中で今1人の夏竜と組むよう…
陰陽師一族の主人公が悪の力と戦う、という和風ファンタジーです。 ちょっとオカルト風味もあり、絵柄も綺麗で私好み。 表の顔は神社の神主、もう一つの顔はこの世ならぬ「邪気」を退治する陰陽師の賀茂陽明(はるあき)。 ある市議が関わる都市開発推進を巡って、陽明と同じ力を悪に使っている男・南方尊の影がちらついて…どうやらホテルの中に人外や邪気を送り込んで評判を落とし、その土地からそのホテルを立ち退…
桜巳亞子
「桃色」シリーズ3作目。 本作では、鷹狩x山口の物語と、もう一編の中編が収録されています。 「桃色ひみつ男子」 「不器用なPEACH」 山口はキスごっこはもうやりたくない。それは本気になってしまったから。そして本気だと知られると周りにどう見られるか、鷹狩を失うのではないか…とビクついている。 そんな時、1年生にそんな状況も、抱いている複雑な気持ちも、本気なこともバレて脅され、いつもの…
「桃色」シリーズ2作目。 半分が「桃色」の2人、鷹狩x山口のお話で、後半は別の短編が3作収録されています。 学校では、仲良すぎてキスしまくり〜という設定、実はマジに恋愛して付き合うようになった鷹狩と山口。 鷹狩はいつも言葉にして愛情を伝えてくれる。でも山口の方は今まで対等な親友だったのに今の心の中はすっかり恋する乙女になってしまったことを自覚して、いつこんな自分が嫌われるか、と不安に押し…
なんか好きなんですよね、「桃色」シリーズ。しょっ中読み返してます。 本作「桃色純情男子」→「桃色恋愛事情」→「桃色ひみつ男子」→「別れ道のふたり」と続いていきます。 本作は1作目で、2005年発行。内容は同人誌からの収録となっています。絵柄も目の描き方等、まだ荒削りな雰囲気。 さて、舞台は高校。 親友の鷹狩と山口は悪ふざけではじめた人前キスがすっかり恒例、お約束となっていた…という冒頭…
中村明日美子
黒と白の織りなす流麗な世界。 ビアズレーのように。 いざ読んでみると、中は少し白い印象。それは「正」の側にいる忍や要の白い肌とクセのないまっすぐな髪、そして色素の薄そうな眼のいろ… 対して「偽」としての血の繋がらないよそ者・竹蔵は黒い癖毛と黒い目で。 アンファン・テリブルの要を狂言回しにする意味があったのかはよくわからない。竹蔵が要という証人を必要としたわけも。 なぜなら、要がどうこうし…
剛しいら 茶屋町勝呂
これが剛しいら先生のデビュー作。 時代的なこともあると思うけど、かなり暗くシリアス。いわゆるBL的な、攻めがいて受けがいて、恋愛関係があって、ラストは何らかの決着がある、という展開ではありません。 もっと文芸的、といってもいいかもしれない。 3作品が収録されています。 「ぴすとる」 家にも学校にも居場所のない中3の秀明。今夜もどうせ母親はいないからゲーセンに行って…と考えていたら、昔…
さがの
久々の再読。さがのさんの作品の中で一番好きな作品です。 内容は、中学時代からの友人4人組の恋愛事情。 この4人、苗字に東西南北がつくのですが、東と西がまずくっつく。 男同士で一瞬エ〜⁉︎なんだけど、中学時代からニシはヒガシにベッタリだったのを思い出し妙に合点が行く。しかし南は自分だけが何も知らなかった事に腹を立てて… キタも男を抱いたことがある、なんて聞いて、男同士のセ◯クスをこれまた自分…
剛しいら 北畠あけ乃
「顔のない男」の続編。 私が「顔のない男」で好きだったところは、飛滝が奇妙な男なところなのです。 自己はあるのか、何かになりきる事でしか存在できない危ない男… 音彦と恋人になったけれど、その心の底では「音彦が求める男」「音彦に愛される男」を演じているのではないか?と思わせる曖昧な終わり方、そんなところが何とも好みでした。 さて本作。 どうやら「素」の飛滝がきちんと音彦を愛しているような……
剛しいら先生の訃報に接し、本作を手に取らせていただきました。正直購入は随分前で、ずっと積んでいたのです。 「面白かったです!」と言うファンがここに1人います、と伝えられたら良かったけど…。愛は生きているうちに。 一読して、特に前半はヤバいくらい面白い! 憑依系の俳優がさらりと部屋にやってきて、当たり前のように「兄」になる。 あまり実績もなく才能も無いような、ルックスだけが取り柄の「弟役…