ふばばさんのレビュー一覧

ポジ(表題作 「メシアシリーズ」) コミック

はらだ 

まぶしい暗がりの世界

先に「ネガ」を購入、遅れる事10日余り、やっと「ポジ」を読みました。
ネガに対してのポジって事だし、「アホエロぶっとばし」って裏表紙に書いてあったからどんだけ笑える話かなと思ってたら…
意外と昏い話で始まるじゃないですか。
メシアシリーズ、私の感想。アホエロでもポジティブでもないなあ…
いや、執着親友と鬼畜変態のどっちを選ぶかで結局(多分)鬼畜とラブくなるところがアホエロなのだろうか?

4

後ろのケダモノ コミック

新井サチ 

攻めの裸エプロンだよ!

超売れっ子スタイリスト袴田宗和。忙しすぎてお部屋の片付けを便利屋さんに頼みます。
そこにやってきた便利屋さんが井上薫。殺し屋の面構え。ビビる宗和。
実は宗和は仕事に自信がなくいつも一杯一杯。すぐに周りと馴染み的確に仕事をすすめる薫に眩しさを感じる。
飲んで荒れる宗和をカラダで鎮める薫!『いつでもオマエだけの便利屋になってやるから』オトコマエ!
その言葉通り、薫は溢れる包容力で揺れる宗和をリ…

4

おとなりにノラ猫 コミック

新井サチ 

ワンコ攻めx自由なネコの鉄板

沖縄から上京してきた獣医さん、山城隆。26才。
アパートのお隣りは黒髪ロングヘアの美人さん、永瀬莉緒。27才。
動物とすぐ仲良くなれる隆は、ノラ猫と同じ淋しい眼をしている莉緒に懐く。
莉緒はトリマーというまともな職がありつつも、訳ありの借金のため「売り」をして、ビッチぶっている。
淋しさを隠している莉緒に惹かれて、天然男隆はグイグイ莉緒の内面に攻め込んで行きます。でも、口説き文句が『男同士…

3

牛泥棒 小説

木原音瀬  依田沙江美 

いじらしく、愛する男を守る。徳馬という男

「牛泥棒」というタイトル。これは何だろう?
そう思って皆さんのレビューを読み、妖怪モノと知って手に取りました。
プロローグから佐竹家の使用人の息子徳馬が、人の死期がわかる事、見えざるものが見える事が語られます。
そして危篤の佐竹家の一人息子亮一郎の命と引き換えに、亮一郎の母親が沼の神大ガマガエルに喰われる所を見てしまった徳馬もまた、ガマガエルとある契約をする、という冒頭。
そして本編は、亮…

6

メテオライト コミック

松崎司 

こんな事あるかい!のゲイドリーム

松崎司さんは初読みで、先入観なく読ませていただきました。
BLというよりゲイ寄りの内容でした。私はリアルゲイもOKの人ですが、苦手な方は注意です。

「メテオライト」
アラフォーでしがない清掃員の恩田都と、今をときめく超人気俳優香嶋彗25才との秘密愛!あ、都が受けです。
出会いはコンビニの雑誌コーナー。彗が都に一目惚れ!の設定。
まあ、ありえないシンデレラ・ラブです。そのありえなさをメ…

3

ネガ(表題作 「後悔の海」「スイメンカ」) コミック

はらだ 

昏い光の世界

イヤイヤ、凄い。
ネガ…陰画。光と影の反転。翳りに照らされ、眩しさの中につまずく…

「後悔の海」
「スイメンカ」
中学の友達3人組。恋情の3角形、いや直線?B→A→Cの叶わぬ恋。
そして高2。実はBの画策があってAのCへの想いが潰されたことが読者に示される。
19才。Cはからくりがあった事を感じ取ってAに『あん時はゴメン 俺も、好きや』。
でも、Aは断る。『すまん……もう…無理や…

4

オネエさんは好きですか? コミック

成瀬一草 

オネエだけど王子!

私、これとっても好きでした!
表紙からも分かる通り、建築家の響さんはとっても美形で、普段はスカートなんかは穿いてはいないけどロングヘアにネイルでキメてる「キレイなおネエさん」。そのメンタリティは、女性になりたいわけではなく、綺麗にしていると気分がいいし建物のイメージが湧く、というもの。
仕事で関わるノンケの遼太郎と恋仲になるというお話です。
響はグイグイ遼太郎に攻め込んで行きますが、遼太郎は…

5

編集長の犬 小説

鳩村衣杏  佐々木久美子 

大丈夫。犬じゃなくてちゃんと恋人。

「部長の男」の関連作ですが、前作未読でも全く問題ないです。
今作は、東都印刷出版営業部3年目の大和が主人公です。お相手は社外、担当することになった出版社「天清堂書店」の月刊誌編集部長、佐治。
内容はかなりしっかりしたお仕事BLで、野球の道に挫折した大和の少しくすぶった気持ちや、佐治の妥協のない仕事への取り組み方、そんなものがひねらず、飾らず、綴られていきます。
雑誌の発売に関しての様々なトラ…

3

Zwei ツヴァイ 小説

かわい有美子  やまがたさとみ 

すれ違う想いから未来へ

かわい有美子さんの書くラブシーンが好きです。
よくあるいやらしい単語などは使わず、どちらかというと淡々とした描写が続くのに、この生々しい交情の感覚。

高校生の時、友達以上恋人未満だった2人が、30過ぎて再会する。
あの日超えられなかった一線は今はこんなにも脆く、山下は須和が今でも自分のことが好きだと確信して欲情し、須和はずっと心で想っていた山下と一度でも抱き合えてうれしいと寂しく笑う。

6

よるとあさの歌 コミック

はらだ 

この才能を見よ。

一番最初に読んだ時、「これは神作品だわ………」と感じました。何日か経って再読し、ヨルにちょっとリアリティが感じられないように思いはじめ、レビューとしては萌x2といたします。
対して朝一の方は「いるいるこんなヤツ感」がすごい。もてたくてバンドやってる男で、才能あるんだかないんだかのくせにイキがってて、顔はまあまあだけどチビで、みたいな。そんでファン喰い散らかして。ハタから見るとアホな奴。
ヨルは…

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