fandesuさんのレビュー一覧

鬼神様はパフェの虜につき 小説

久我有加  麻々原絵里依 

久我さんのお話ってイメージよりもエロいですよね

美丈夫の鬼神さまが甘党で、パフェを「ぱふぇ」と発音するのがやたらツボに填ってしまった本作。肝心のお話を追うのがおろそかになるほど「ぱふぇ」という記述がある度にキュンキュンしてしまいました。

美しい顔立ちの長山慶太は、剣術を習い、顔は黒縁メガネで覆って、甘いものや綺麗なもの、可愛いものが大好きなのを必死に隠しています。バイト先のカフェで大人気のパフェを考案するのは慶太の役目で、作ったパフェに自…

5

72歳のバリスタ 小説

バーバラ片桐  奈良千春 

『老いらくの恋』のお話ではありません

タイトルが『72歳のバリスタ』で、帯には『ロマンスグレーが乱れる!?』という文字が躍っているこの本。
ついに「まだ若かりし頃から『フケ専』とか『オヤジスキー』と呼ばれ、異端視されていた私の時代到来か?」と、期待に胸を打ち振るわせて刊行を待っていたのですが……やっぱ、違いました。
いや、ぴれーねさんのレビューを読んで知ってはいたのですけれどもね。私の購入した本だけ期待していた物語が展開するかも知…

6

野蛮な恋人 小説

成宮ゆり  紺野けい子 

お約束通り「そっちかい!?」と思ったよ

電子書籍で読了。ルビー文庫なのですが、電子化が2011年と古いためか挿絵もあとがきもなし。

『その男、取扱注意!』がとても面白かったので「処女作のこちらも」と購読。
他の方も書いていらっしゃいますが、これが第1作目ですか……なかなか変化球が効いているお話だなぁ。

成宮さんはヤンキーあがりとでも言うか『ちょっと前までブイブイ言わせていたけれど今はもうヤンチャは止めてきちんと働いています…

1

俺を抱いてイケ 小説

中原一也  藤井咲耶 

主人公の恋狂いぶりが面白い

電子書籍で読了。挿絵あり。あとがきなし。

10年前の中原さんです。
それもかなりトンチキの香りが漂うタイトル。
ですが「トンチキなのか?」と問われれば、私としては「……うーん。確信犯という感じはしなかったけど、筆が走っちゃったんでしょうかね?」という感じでした。

ヤクザの家の長男に生まれた真田は、家業から離れ、女から資金を出してもらって喫茶店を営業しているのですが、基本的にはやる気…

1

猫の笑う、幸せの棲家 小説

綾ちはる  みずかねりょう 

自分の読み方は間違っているとは思うのですが

電子書籍で読了。挿絵(「あれあれ?口絵がないよ」とがっかりしていたら、カラーイラストが巻末にありました。たいそう美麗)あとがきあり。

綾さんの書く不思議な話は好きです。
どこが良いかと言えば、つじつまが合わないところが好きなんです。
説明できないけれど説得力がある。どうしてそういう現象が起きるのか全く分からないけれど、結果としてこの様な状況になってしまうことに納得がいく。そんな部分に惹か…

1

仮面の秘密 小説

秀香穂里  小山田あみ 

楽しむコツを掴めば、淫靡な世界が広がります

電子書籍で読了。挿絵、あとがきあり。

小山田画伯の美しい表紙絵を見て「おお、マスカレード!」と舞い上がり購入。表紙の他に2点もカラーイラストが付いていて眼福もの。全て溜息が出るほど美しい。

関連作は未読ですが、話の筋に影響しない(と思われます)ので充分楽しめます。
内容については今までレビューを書いてくださった方々が詳しく書いてくださっているので、感想とこれから読まれる方に向けた「私…

4

夜啼鶯は愛を紡ぐ 小説

小中大豆  yoco 

お人形

うーん……読後にこういう風に感じるのが久しぶりなので、どう書けばよいのか戸惑っています。
とても読ませるお話だと思います。面白い。暗くて重いのだけれど一気読みしちゃったので、それは間違いないと思うのです。小中さんの力は感じる。

でもね、
あたし、主人公の与那覇凜ちゃん(どうしても『ちゃん』呼びしたくなっちゃうタイプなんですよぉ、私の中で)に、どーしても共感出来なかったんです。
もう、途…

12

初恋インストール 小説

千地イチ  itz 

仕事って苦しいけれど、楽しいですよね

電子書籍で読了。挿絵、あとがきあり。

千地さんは好きな作家さんです。
『不機嫌なシンデレラ』の1作前の作品で、こちらも仕事を媒介にしたお話。『お仕事BL』というのとはちょっと違って、どちらかと言えば『師弟もの』という雰囲気かと思います。出来る人に憧れる気持ちや、その人に自分の考えが認められる嬉しさというものを書いている様な気がするのです。
えっと……その部分は面白かったんです。

フ…

2

私の愛しいお人形 小説

成瀬かの  古澤エノ 

面倒くさいことを考えるのは、ATOMを読んだ所為なのか?

電子書籍で読了、挿絵(美麗)あとがきあり。

こちらでレビューを読んで「これは読まねば」と購入していたお話。
「がっつり」っぽいので、何となく後回しになってしまっていて、やっと読み終えた結果、ロマンスよりも『生命体を弄る』という事について様々考えてしまいました。
ああ、またしても「面白いのに頭が萌から遠く離れてしまいますよぉ」ということに!

私より若い姐さん方であれば「多分、私は3人…

1

傲慢皇子と叛逆の花嫁 小説

鹿嶋アクタ  石田惠美 

「マジか……」と「おもしろーい」の間で激しく揺れました

電子書籍で読了。挿絵もあとがきもあり。

まず最初に「最後まで読んだらとても面白かったです」と書いておきます。
その割には付けた評価が低い訳なんですけれど……
お話の1/3まで、大層胸が痛かったものですから。

物語が結構進んだ所で明らかになる部分をネタバレしますので(鹿嶋さんが最初に伏せて書いてあるのは、意味があると思うので)苦手な方は回避を!


受けさんであるノアは、単なる…

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