フランクさんのレビュー一覧

まぼろし食堂のこじらせ美男 小説

小中大豆  白崎小夜 

癒されます。

人生行き詰まった苑が、猫に導かれるようにして辿り着いたのは……というなんだかファンタジーっぽい感じもありながら、バリバリの現代モノでとても良かったです。

私は、攻めにキュキューンとさせられました。

初登場時は全裸エプロンにパーティーグッズの鼻眼鏡、そしてアフロのヅラとキュンの欠片も見出せないんだけど、この人実は超美男で。(だから題名がこじらせ美男)
で、タイトル通り拗らせたものを内面…

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ミッドナイト・コンフリクト ACO コミック

犬井ナオ 

篤のお母さんが登場。

最新刊が出たので、こちらも読み直し&ついでにレビュー。

付き合って3ヶ月目、今回は、篤のお母さんが登場。
「ACO」は「アツシ、カミング、アウト」の略らしい。

「彼女」の気配を察して、彼女に会いたいと言いだす篤のお母さん。
ゲイであることを隠している篤は、どうしても恒介のことを言い出せず……。

恒介が篤とは「友達」と自己紹介をする姿を見て、「友達」という言葉に盛大な違和感&動…

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溺愛カタルシス コミック

ヒサオ 

犬猿の仲かと思いきや……

亜紀は、ガキンチョだなーとしか思えなかった。
つーか、仕事中に、オーナーなのに酔うまで飲んでどーするよ……というか自分の適量わかってないところがダサい。
相手の正体を見極められずに、ドヤ顔で噛み付いちゃって、あーあ、このおバカさん……!(そもそもアウティングだめでしょ)
で、佐々木はこの機会を逃すまじ!!とばかりに、スッポン並みに食らいつく!!

佐々木を本気にさせてしまった亜紀の負けだ…

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訳あって、新婚です コミック

上田にく 

ふふふっと笑える

再読。

上田さんの描く大真面目だけど盛大にズレてるというか、ボケてる人たちが大好き!

ゲイなので女からのモテ避けのために薬指の指輪が欲しい花房は、出会い系アプリで出会った桜輔と即結婚!
でも、どうしても桜輔には恋愛感情を抱けない花房。
というのも、チャラ系が大好きな花房からすると、桜輔は健全すぎてどうしてもセンサーが反応しない……。

このまさかの即日結婚のノリとか、桜輔の歴代…

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なつめさんは開発(ひら)かれたい コミック

マミタ 

単なる開発もんではない

デリヘル&開発もんかー…どーせエロばっかりなんだろ…と見送ってたけど、腐友さんからおすすめされて読んでみたらとても良かった!

セックス恐怖症が原因で振られてしまったなつめさんは、元彼を見返すために「日本一の床上手」を目指す……。
なつめさん、アジェンダ作っちゃったりと、超真面目ゆえに頭でっかちな人だと思うんですよね。
セックスもどうしたら正解なのか?みたいなのを考えすぎて雁字搦めになって…

3

知らえぬ恋は愛(かな)しきものぞ 小説

久我有加   

派手じゃないけど素敵!

こんなにいい話なのにレビュー2つしかないんだ……と思って良く見たら、私もレビューしていなかった……。
(前半は小説Dear+ 2020アキ号の掲載作品なので、小説Dear+のほうにレビューしてたので勘違いしていました。)

ちなみに小説Dear+のレビューでは
「ファンタジー特集だけど、ファンタジーではない。
でも良い!!発売されたら絶対に買う。
花大好きというより花馬鹿に近い植木…

2

思い込んだら命がけ! 小説

久我有加  北別府ニカ 

ほっこり。

タイトルから、思い込み激しい猪突猛進系の攻めかと思いましたが違いました。
穣太郎は純朴な童貞で、ちょいヘタレな良き年下攻めって感じです。
そしてコツコツ真面目なキャラ。
芸人になって一発当てたろか!とか、有名人になってどうこうしてやる!みたいな野心は全くなく、ただひたむきにお笑いに取り組んでいる姿には、好感しかない。

穣太郎は芸人目指しているというのに極度のあがり症で、それを克服するた…

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愛だ恋だと騒ぐなよ 小説

久我有加  七瀬 

メロメロな攻め×潔い男前受け

ヘタレ攻めが読みたくて、ちるちる詳細検索で「ヘタレ」にチェックを入れてヒットしたのがこちら。

これは発売当時に買ったものの、芸人シリーズを発売順から読んでからこの本を読もうと積んだきりだった。
(2021年に過去の芸人シリーズが電子化されたけど、2020年当時は「何でやねん」くらいしか電子化されていなかったんですよね。)

で、すっかり忘れてたこちらをとりあえずヘタレ攻め目的で読み始め…

2

三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

すっごく良き10年愛だった。

恋人になるまでに時間がかかる作品って、その年月が無駄&とっととつまらん誤解を解いてさっさと付き合えば良かったのに…と思ってしまうものと、その年月は二人にとって不可欠だったと納得できるものにわかると思うんですよね。

この作品は間違いなく後者でした。

一緒にいたのは実質3ヶ月程度。
それから岐阜と東京と離れていた二人を繋いでいたのは、1日1回の電話だけ。
例えて言うならば、細い糸のよう…

3

壁の中の嘘と秘密 小説

高遠琉加  小椋ムク 

「いつかさ、壁の外で会おうぜ」

全寮制の学生寮を「壁の中」と表現するだけあって、閉塞感がつきまといます。
陽キャでどこかチャラさを漂わせた香司と、学年トップの優等生・昴という正反対の二人が、屋根裏部屋で夜な夜なこっそりと天体観測をする仲になる。
陸の孤島にある学生寮という閉ざされたちっぽけな場所から眺める宇宙の広大さ。
その対比が印象に残りました。

外とは隔絶された学生寮という環境、そしてだいぶ大人に近づいてはいるも…

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