hepoさんのレビュー一覧

その世のどこか、地図にない国 コミック

鯛野ニッケ 

主人公の立ち位置

明らかに前半で主人公の立ち位置を見誤ってしまいました。
そのせいでしばらくモヤモヤやきもきする気持ちで読み進める羽目になってしまって、途中でこちらのページに攻受を確認しに来てしまいました。

地図にない国。国はあるのに空白になっている場所、という発想は面白くて、主人公の冒険者・シンがどのように絡んでいくのだろう、と楽しみに読んでいましたが…。

シンが攻めとして受けはムスティアルートだな…

4

愛憎モラトリアム コミック

麻倉なぎ 

トラウマからのこころの再生

ビッチが出てくる作品は少なからずこころに棘が残ることが多いので、あらすじの1行目に身構えつつ読んでみました。

【愛憎モラトリアム】
「ずっと一緒にいる」と約束していた相手に酷い振られ方をした蒼は、誘われて気に入れば誰とでも寝るけれど、誰も好きにはならないと決めていた。中野にも「楽しく遊べれば」と思って声をかけるが…。

トラウマ系ビッチは過去にそれほどまで愛したひとがいたという点で共感…

1

タイラント コミック

未散ソノオ 

捉えにくい人物像

果たして暴君はどっちなんだろう、と読み進めましたが、どっちとかいう話ではありませんでした。
死の衝動に駆られて危険な挑戦ばかりする弟と、そんな弟を見守る(監視する)兄の話。

まず大前提であるアリの衝動を理解できなくて隅から隅まで読んだものの、何かきっかけがあったような記述はなく、ただ幼い頃から危険な遊びが好きだったということのみ。
これって脳の機能の問題だよな、といろいろ調べてみました。…

3

ふしだらな花摘み男 コミック

鈴代 

わるい大人に翻弄される少年(22才)

この作品を読んで一番驚いたこと。
孝太郎くん、22才!
10才年上の歩巳が32才という情報は早めに出て来ていたのに、勝手に18才(高校出たて)と思い込んで読んでいました。パーティで九条の質問に答えるシーンで無駄に驚いてしまった。
それくらい少年という言葉が似合う22才です。

12年前に一度顔を合わせただけの母の親戚。
片親で母は多忙、3人の幼い弟の世話でいっぱいいっぱいの少年の頭を撫…

1

愛して満たして可愛がって コミック

赤佐たな 

どうして「可愛い」だったんだろう

2つの話が収録されています。
表紙のビッチ臭がすごかったので心して読みましたが、本編はだいぶイメージが違いました。

【愛して満たして可愛がって】
親の愛に飢えていた佑月は、毎夜体を売っては「可愛いよ」という言葉をもらって心の隙間を埋める日々。
携帯電話は言葉をくれる人たちとつながっていることを実感できる唯一のツールで、手放した途端にこの世界から切り離されてしまう、自分がいらない存在だと…

2

僕のかわいい童貞くん コミック

豚田もこ 

おぼっちゃまのお戯れ

天使のような顔をして鬼畜ドSなおぼっちゃま。
ひたすらキラキラして周りに花が咲き乱れているような男の子の笑顔を「怖い…」と思う日が来るなんて。

家庭教師の大学生がケーキを食べる姿に「家畜の豚みたい」キラキラ。
「先生が本当に嫌がることはしないよ」って君が言っちゃう!?
S萌えはしない方なのでいろいろ思いましたが、やってることはえげつないけど性格的には「アイツの○本命」の佐藤くんより気持…

1

アイドル/乱れすぎ/HTD コミック

大月クルミ 

HTDって何の略かと思ったら

ヘンタイだらけ、って。
笑いました。

タイトルに反してヘンタイが出てきた記憶がないのですが…。
描き下ろしでダイエット目的でパンイチ生活を送る蒼太を理久が「変態だよね」という場面があるものの、本編はふつうにふつうのお話でした。
いや、パンイチ生活も変態ってほどでは…。世の中変態だらけになってしまう。
でも変態×アイドルとか苦手ジャンルの相乗効果だったので、ふつうの子たちで安心しました…

1

五月の花はまだ咲かない コミック

佐倉リコ 

ミイラ取りがミイラになるほどの純真さ

展開が読めそうな設定だけど表紙がきれいだったので読んでみました。
ほぼ予想通りでしたが、もう少しいろいろ絡んでくるだろうと思っていたので、そんなあっさりでいいのかー、という感じ。

母親の恋人、というのでうっかり母親の寝室から抜け出して椿のもとへ、なんていう下衆なことを仕出かすのかと思いきや、母親は素性の知れない男を家に招き入れただけでさくっと退場。
大企業を継ぐであろう母親が入籍も考える…

4

最大音量で、 コミック

灰田ナナコ 

もうちょっと先まで見たかった

素晴らしい声を持った少年と音楽に絶望した青年が出会ってバンドを組むのですが…。
いろいろもっと解決すべきことって言うか、あったと思うのです。
ページ数の問題だとは思うのですが、物足りなさが胸を去来してます。

メンバーの嫉妬から前のバンドを辞めたのに、元メンバーはプロデビューするために抜けたと思ってるわけで、せっかく途中で風間(嫉妬した張本人)を登場させたなら、実はライブに来てましたー、み…

2

ハッピーエンドくそ喰らえ コミック

青藤キイ 

原ちゃんの超理論に驚き

いやあ、びっくりしました。
作者さん、よくぞ原ちゃんを描き切れたな、と。
何というか、もう完全に宇宙人。
この倫理観でよく教員採用受かったな、と驚きを隠せませんでした。適性テストで絶対アウト、もしくは受験資格がないレベル。
強力なコネで私立ならありか。

5才のときの初対面から一途に原ちゃんを想い続ける梅。
高1のときに想いが通じて体の関係も…うふ、ってなった次の日に他の女といたして…

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