chikakumaco
と、ツッコミを入れたくなるラスト周辺。
終始半目の様な、実はムッツリなのか、整い過ぎて表情が読めないだけなのか。
クールなイケメン・羽角さんの、淡々とした様子がハラハラとした緊張感を生む。
そう。羽角さんはいつ、どういう「不審さ」を見て、理央を気にしていたのか。
理央は、まずどんな風に電車内でストーカーに狙われていたのか。
だってギュウギュウの満員電車内だよ、どうして⁈ と、考えずにはい…
おまけ描き下ろしには珍しく、淡いパステルトーンカラーも優しい、4コマ漫画。
ある日の幸せなアシュの朝支度。
鳥海先生も本編の執筆中は「かわいい」が合言葉、というだけあって。
アシュの可愛さがほんの4コマにも炸裂しています。
ずっと手離せないアシュが「お友達」と呼んでいる人形も、ちょこなんとベッドに鎮座して見守っている。
「お友達」はクマなのか、猫なのか。今ひとつ判然としないなりに。
ア…
作者が「二面採光のような関係性」を描きたくて挑戦してみました、と書いてある通り。
この下巻は、ヒロセの人となり、彼の正体が描かれて行きます。
ちょっと残念だったのは。上巻で「匂わせ」程度に終わっていたヒロセの「告発」は、やはり「斑鳩自動車」に関わるものだった、ということ。
期せずして、その斑鳩の息子・はじめと出逢い、逃避行した事はヒロセの予定外の事だったとは言え、ヒロセは告発の為にはじめを誘…
ワケあり風の男との逃避行。
はじめは、大手自動車会社の子息で、なに不自由無く育った。
仕事に忙しい父に顧みられる事も無く、家政婦の加藤さんと2人暮らし同然。
学業も優秀なのに、ムッツリと大人しく、他者を寄せ付けない雰囲気を自ら出しているので、友人は居ない。
だから。猫を追って訪れた廃屋で出逢った、ミステリアスな大人の男に惹かれて、アッサリと恋に堕ちてしまう。
ヒロセと名乗る男の正体は、上…
私の心配は杞憂で、ホッと胸を撫で下ろす、下巻・結末。
意外にも。電気開通の竣工は、亮二が閉じ込められるという事故があったにせよ、悲惨な結末にもならずに大成功を治める。ホッ。
軍部に電気を使われようと、ちゃんと市井に明かりを灯す事に成功するのだ。
それよりも。中原の語る、亮二の過去の方が壮絶でビックリ。私はてっきり書生だった亮二を手篭めにしたのは中原ただ一人だと思っていたのに。没落士族の息子だ…
たつもとみお先生の作品には、ちらり社会派風味だと常々思っているのだが、
本作もそんな匂いを感じられる設定だ。
明治頃、電力発電の走りとなった当時。何か「暗闇」にトラウマを持った技師・亮二は、
地方の田舎にも安心して電気の明かりが灯される様にと、仕事に邁進している。
数年前、そんな電力工事に雇った人夫の中に、エドワードは居た。彼は、言葉が分からないのと視力が悪いせいで、周りの人夫たちから「知…
思いがけず。Renta! で配布されていました。
「秒で分かるBL」特典小冊子。名だたる先生方の作品をそれこそ「秒で」、ギュッと詰め込んだ1ページ。
テーマは「秒で〇〇する」という事らしく、
先頭の akabeko 先生の「皇帝と怪物」は、「秒で脱がせる」特殊特技を披露。
このあとラブラブエチエチは必至。なんですが〜。妄想で補わないと!
それに呼応する様に、
加藤スス先生の「いけにえも…
私は「人魚姫」というモチーフが好きだ。なので、それを下敷きにしているという本作には大いにそそられる。
ところが。主人公の暁のツンデレっぷりったらない。自己完結しては拗らせている。
これはこれで不憫っちゃ不憫なんだけど。可哀想で見ていられないのだ。
暁は育ちも不憫だったりする。旅芸人の一座の子役だった暁は妾腹の子でもあって。
家族にはぞんざいに扱われていた。
余談だが、私も子供の頃に旅芸人…
互いに愛しくて。守りたいと願い、守られて。幼ない時に、両親を亡くしたハルは、同じく両親を亡くした、まだ年若いユキに引き取られる。ふにゃっとした笑顔が可愛いユキは、Ω 。血の繋がらない幼ないハルは α 。ユキは大人になっても発情期が来ない、特殊な体質だったのだが、長く α のハルと暮らして来たからか。ハルの成長と共に、発情を誘発される。初めてのヒートに当てられて、強姦の様にユキを抱いてしまうハル。
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意識し過ぎて変な態度。
互いに自分ばかりが好きなのだと、意識しまくっては七転八倒。
相手の一挙手一投足にハラハラドギマギ。両片想いのジレモダを生温かく見守るストーリー。
お酒に酔ったらぽややんとゆる笑顔の拓海が可愛い。
そんな拓海にたまらない気持ちになりつつもムッツリというか、真面目過ぎてヘタレのアキ。
ルームシェアという名目の同棲生活も早や一年。この一年の間、逆に何も無かったんかい⁈
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