chikakumaco
オメガバースの基本設定ゆえに、パターンがある程度限定されつつも、幾らでも色んな世界観を作る事が出来て。この作品はありふれたパターンでありつつも、ギリギリ「オメガバースじゃ無くても良かったのでは⁈」と思わせてしまう、何だか惜しい、勿体ないような。何とも言えない読後感を残す。
パターンその一。恵まれた容姿と才能に長け、家柄にも恵まれた、α内海。
パターンその二。発情したΩの甘い匂いに性的に抗え…
ちるちるさんで時々特集される、怒涛の淫語の羅列に驚かされる。
それをひたすらに音読する、ちょっといけないことを想起させる艶めいた木島先生。
最初に読んだ時は、そのやるせなさと何とも言えない寂しさ、寂寥感に。しばらく再読出来なかったけれど。
どちらかというと、場面転換の無い、緊張感を伴うこのトーンの低い物語をどうしてドラマにしたいのだろうか?と、思っていたけれど。再読したら分かる。
どの場面…
表紙はもちろん、扉絵の遊馬の「はかなげ。」な美しさにはため息。
鹿乃しうこ先生には珍しい主従もの。お世話係という名の執事。というのに惹かれました。
私は鹿乃先生らしい鳶シリーズはそれ程好きでは無いので、ちょっと迷いましたが、メインは表題作の中編。エピソードを繋いだ形になっていて、遊馬を大切にお育てして来た篠田と、成長して初恋を経験したのちの遊馬が、ついに一線を越えるというお話。
心臓に病を持…
あーんまりイタリア人にも見えないディーノ。もしくは、逆に橋本先生の描くイケメンはいつもまぁまぁ白人に見えなくも無い。ディーノがバイセクシャルで、アモーレに情熱的な直情型という性格だからか。リュウが自分とは違うメンタリティだと初めから受け入れているからか。その人恋しさを、人肌の恋しさを埋めてくれる人になって行く。大人だからか、弾みで出来てしまった恋人の様なストーリーだけど、何故か落ち着いていて心地い…
いつもシュッとしたイケメンを描かれていた佳門サエコ先生が実はラグビーファンだったとは⁈
本作はそんな先生のラガーマンへの筋肉愛溢れる一作となっています。ですが、ガチムチ同士のぶつかり合い(貪りあい)では無く、あくまで攻め。抱かれる方はいつも通りの美人で華奢。ここら辺は先生のこだわりなんでしょう。
とは言っても。表題作はラガーマンながら、モデル並みに細身のスラリとしたイケメンという設定。
…
瀬良とのエチを反芻したりして、エロ可愛い先輩が通勤電車でモブおじさんに痴漢に遭っているところを爽やかに救ってくれた白井。当て馬くんの登場です。パーソナルスペースの狭い彼に初見から敵意むき出しの瀬良。そんな折も折。社員旅行というお約束なエロ展開。温泉で、裸の先輩の腰を掴んで「先輩、細っーい!」と、これ見よがしに戯れる当て馬、白井。ところが、白井の目的は…。
白井の告白を聞いてしまった先輩は、瀬…
すごく可愛いんですけど…。可愛いんですけど…。
まだ続くので、アレなんですけど。大型新人は多分一目見て先輩を可愛い♡と思ったに違いない。うん、きっとそうだ!と、思うしかない。ほどの昂りの速さ。
さらに先輩は酔って、あざと可愛いまでに無自覚フェロモンを垂れ流す。ネクタイを緩めて欲しい、シャツのボタンを外して欲しいと身を寄せる。ちょっとしたセクハラです。
ムラムラするなと言う方が無理!無理だから…
表題作よりも、冒頭の『おいしい恋人のつくりかた』が好き♡
ここ最近の橋本作品にあるように、食に「必ず」まつわるストーリーの前身な気がしていて。最近の作品の様に、美味しそうなメニューは出ては来ないけど、フードコーディネーターの吉澤さんは、確実に秋くんの胃袋を掴んでいる。人気アイドルで忙しい秋くんも「吉澤さんのご飯を食べないと元気が出ない」と言っていて。食は体と元気を作るものだから、それが合うという…
最近のイケてる40代って感じで。激しめの体育会系だったからか、きっちり胸板も厚くて引き締まった躰。割れた腹筋。そして甘いマスク。オマケに二人共に180cm越えという長身。
親友同士の気楽さで、食の好みも似ていて。一緒に居ることの心地良さに慣れ切っていて。
それでいて愛おしさもあって、その肉欲も満たしたいと言って、どちらが抱かれる方かと揉める。
楽しくリバップルは無くて。「南海はそっちの才能が…