chikakumacoさんのレビュー一覧

さよなら恋人、またきて友だち ~宮内ユキについて~ 3 コミック

yoha 

マグダラのマリアの献身。

新作が出ている事を知らなかったので、慌てて既刊を読み返す。巻末に「宵越」の名が出ているものだから、結局、この物語の発端である「さよなら恋人、また来て友だち」から始まる5冊を一気読みする羽目になってしまう。全てが重いトーンで進むのと、それぞれの思惑は膨大なモノローグで展開されるので、ヘトヘトだ。ただ、読み返す度に新たな発見や、初読した際の自分の気持ちを思い出して、気持ちは新たになる。
オウギとカナ…

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リバース コミック

麻生ミツ晃 

至高のクライムサスペンス × オメガバース!

アワード2021 DEEP作品ランキングで堂々1位‼︎ おめでとうございます。
何で早く読んでおかなかったな、と反省。絵が、あまり好みでは無かったからです、すみません。ついでに言うと表紙もあまり、惹かれなかったからです。ただ、発行されてからずっとランキング上位に鎮座してらっしゃるので、いつか読まなければ!という使命感には駆られてはおりまして。結論、読めて良かった。とても素晴らしい。
BLで。オ…

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神様なんか信じない僕らのエデン (下) コミック

一ノ瀬ゆま 

世界であなただけ。僕らのエデン。

うわああああ。泣きました!しとどに泣き濡れました。
これは、お久しぶりの。浄化系BLなのではっ⁈ 心の中のスタンディングオベーションが鳴り止みません‼︎
そもそも途中から。この暗い倉庫だけが舞台の、2人芝居の様な様相を呈してたと思うんですよね。西央くんの、喬の、長い長いモノローグ。何ページにも渡る長台詞。
いや、これは舞台で観たい。諸々無理めなシーンはあるけども!ソコじゃなく。
これは、…

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囀る鳥は羽ばたかない 7 コミック

ヨネダコウ 

あの、肌の熱さを。忘れられるわけがない。

ずっと。紙面から饐えた匂いが漂っている様に感じていたのに。
本編は4年後。闇カジノを経営する矢代からはその匂いはしない。パリッとしたスーツを着こなして、歳は重ねたかも知れないが、やはり美しい。美しいのだ、この男は。
三角さんに組に戻る様に言われてもいるが、矢代にその気は無い。

百目鬼は天羽さんの計らいで、小さな組に所属している。三角さんの傘下では無い。
顔に遺った傷が、凄みを足していて…

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絶望に啼け 下 コミック

紫能了 

人騒がせな彼等の行く末を見届けて。

ああ。結局ね、もの凄いハタ迷惑なバカップルなんだよなぁ、って。
呆れながらも。ジワリ涙する。壮大な「構ってちゃん」同士の恋の行く末を。
どうか見届けて。

そもそも。内海は、自分を気にして優しくしてくれた、自分を見つけてくれたと赤嶺を慕いそうな心持ちだったのに。その後、無理矢理犯されて。そんな事を直ぐに忘れて、冴木さんといる時だけ笑顔を見せている赤嶺に可愛さあまって憎さ倍増となっていた。

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8人の戦士 2 コミック

池玲文 

王蛇合戦の前日譚と甘あま後日談。恋人である前に戦士なのだ。

もうコレで完結編なんて、寂し過ぎる‼︎
本編も物凄い読み応えでは、ありますが、各カップルで、1巻ずつみっちり描いて欲しい案件でもあったりするのです。作者の想いと読者の声に比例して、割かれた様に思えるページ配分だと思います。なので、マシュー×ハートが、一番きっちり描かれているのが嬉しい!私もこのカップルが一番のお気に入り♡
彼等の出逢いから、結ばれるまで。を詳しく詳しく描いてくれています。んもー…

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錆のゆめ 下 コミック

久間よよよ 

人間とそうで無いもの、を分つものは何か。

前半はやはり胸クソで。読み手側からしてみれば、些か早急にも見えるのだが。
とにかく。進藤は、「としおさん」を引き取る決意をする。進藤は、性的にとしおさんを見ていないし、そういう「使われ方」をすべきでは無い、と主張する。
「それ」に憐憫が湧いたのか、そういう感情は良くないよ、所詮少年は「鉄と肉の塊」なのだから。と、進藤を押し留めようとする、叔父や医師、同僚たち。
この、同僚のクズ感が凄い。進藤…

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錆のゆめ 左 コミック

久間よよよ 

信じ合うということ。愛するということ。

私も、何も考えずに右、左、と読むのが順序なのだと思っていました。
中には左、右という方もいるかもしれません。私は本編を読むのが恐ろしく、右→上下巻→右→左、という順番で読み進めたのですが。結果、この読み方で良かったと思います。
時系列的にもそれが自然な気もするのです。
もちろん。それは個々人の自由な選択だと思います。

穏やかに、優しく。2人きりの世界で生きて行けたら良いのに。
生きて…

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錆のゆめ 右 コミック

久間よよよ 

緩慢に続く、それは夢か現か。

非常にキツい物語の後に長く続いていく、後日談。
優しくて、可愛いくて。その事に私は涙してしまう。
進藤は下巻の後半から、既に「としおさん」に様々なものを与えている。義手。感情や、お金や、身の回りのこと。生活をするということ。
「としおさん」は、素直に愛くるしく。小さな子供が初めて見る世界に感動して行く様に、「しんどお」を彼なりに愛し、「しんどお」の為に「出来ること」を自ら見つけて行く。
初…

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拒まない男 コミック

三月えみ 

幸せなら、それも合法。目眩く展開に酔わされて。

はぁ〜。嘆息するしか無い。何なの⁈ オシャレなの⁈ 目眩く展開に、ドギマギ。
カッコいいオシャレ映画を観せられた様な。この充足感。心の中で、私はスタンディングオベーションを高らかに贈る。何なの、もぅ。素晴らしいとしか言いようが無い。

探偵業を営む黒瀬は、比較的大手のホテルの美麗コンシェルジュ、白石律に惚れている。
隙のない優秀なホテルマンである律は、時々黒瀬の有能なアシスタントもしている…

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