花陰のライオン

花陰のライオン
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
2
得点
10
評価数
3件
平均
3.3 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
シリーズ
キャラ文庫(小説・徳間書店)
発売日
価格
¥514(税抜)  ¥555(税込)
ISBN
9784199003929

あらすじ

俺を描くなら、お前の体をもらおう。画学生の尚也(なおや)に、バイト先の画廊オーナー・狩野(かのう)がつきつけたモデルの条件は、セックス! 一流のギャラリーを持つ狩野は優秀なやり手だが、あくどく冷酷と悪評も高い男。けれど身近で働くうち、尚也は彼が芸術を愛し、作家を優しく気遣うことを知る。この人の本当の顔を描きたい…。彼を描くたび、獰猛な愛撫に狂わされる尚也だが!?

表題作花陰のライオン

狩野昌孝・画廊オーナー 
三杉尚也・美大3回生

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数2

短髪デコ

表紙の受青年の短髪デコ加減が大変よろしかったので(←そこかよ!)魅かれて読んでみましたですよ。

美大生尚也[受]は叔母経営の花屋でバイトしてます。
いつもフリージア一輪だけを買っていく客、狩野[攻]。
そんな狩野に好感を持っていた尚也でしたが、病院に友人をお見舞いに行った時にその花が憎しみの象徴として使われていた事を知り、彼に対して暴言を吐いてしまいます。
しかしその後、教授の紹介で彼が画廊オーナーとして紹介されなし崩しにその画廊でバイトをする事になってしまう。
冷血で傲慢との噂も耳に入るも、彼と接していく内に新たな一面を見て尚也は狩野に魅かれていく。
尚也は花を描くのは凄く上手いんですが、人物画が不得意。
けれど狩野だけは描きたくて仕方なくなり、駄目元で彼に頼んでみるとこれがOK。
彼の指定通りに自宅へと行き描かせてもらいますが、モデル料と称して身体を要求。
物語が小さく軽くですが二転三転して行くので読み手を飽きさせません。
脇キャラが何人か出てくるんですが全員なかなかいい味出してて、ゲイの大学教授は尚也をお気に入りなんですが嫌な感じではなくてむしろちょっと粋続きな位で何気に良かったり。

ただ狩野がそんなに執念深く憎しみをぶつけるタイプには思えなかったのが微妙に違和感。
挿絵は出来れば尚也の髪をベタは無理でもトーンにして欲しかったなー、と、これは単純に趣味ですが!!(黒髪短髪スキーなので)

0

冷血が解けるとき

自分の恋人と信じていた女性が、自分の親友と密かに肉体関係を結んでいたとしたら。
そして逢引の途中、親友の運転する車で恋人が死んでしまったら…。

このストーリーは、そんな経験をして心が凍り付いてしまった画廊の若きオーナー・狩野昌孝の心を、ゆっくり溶かしていく、心のきれいな画学生・三杉尚也のストーリーです。

きっかけはお花屋さん。
この唐突な始まりもとっても好みです。

そのフラワーショップに週一回、必ず訪れてフリージアの花を一輪だけ購入していく、素敵な男性のことを尚也は心待ちにしています。
無表情でいながら、たたずまいの美しいこの男性に、花を贈られる女性を心底うらやましいと感じてしまっています。

ところが、これは尚也の勘違いでした。
友人を見舞った病院で、たまたまその男性を見かけた尚也が、思わず彼の後を付いて行くと、病室から「この花を見てお前の罪を思い出せ」という言葉が聞こえてきます。
復讐のために美しい花を利用することが許せなかった尚也は、翌週、再び男性が訪れた際にそのことを言ってしまいます。

このことで一度は縁が切れてしまう二人ですが、再会は以外続きのところ、尚也の大学の教授・加賀美の個展ででした。そこで加賀美からの推薦を受けて、尚也は昌孝の画廊でアルバイトをすることになってしまいます。

冷血で容赦がないと、同業者から酷評されている昌孝が、意外なことに芸術を深く愛し、作者を尊敬しているということを、尚也はアルバイトをする中で感じ取っていきます。急速に昌孝に傾倒する尚也は、勇気を振り絞って苦手な人物画のモデルになって欲しい、仕事中の姿をスケッチさせて欲しいと頼みました。
快く引き受けてくれた昌孝ですが、モデル料として要求してきたのは…。

本当に尚也が自分を好きでいてくれるのかと、何度も試練を与えて試そうとする昌孝。
繰り返される試練にくじけそうになりながらも、健気に前向きに進もうとする尚也。

二人の想いが正面から何度もぶつかって、(もう昌孝さんはオトナなんだから、いい加減にしてあげたらいいのに)と思うほどでした。
でも、その甲斐あって、尚也の真心はついに昌孝に届きます。
ここの部分が本当によかったです。

脇役陣もキャラクターが立っていて、尚也の親友・長谷川(ゲイに理解がある爽やかな同級生)や盲目の天才造形家・天野真人(昌孝に意見がズバズバ言える数少ない人物)や抽象画の若手名手・永沢幸弘(すごいツンデレ)や画廊のスタッフ・小林さん(温厚な癒し系)など、多彩で楽しませていただきました。

孤独でシニカルな男・昌孝の、ちょっと脆い一面にキュンキュンしてしまいました。

4

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