渦 BILLOW―硝子の街にて 9

渦 BILLOW―硝子の街にて 9
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
7
評価数
2件
平均
3.5 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
講談社
シリーズ
X文庫ホワイトハート(小説・講談社)
発売日
価格
¥550(税抜)  ¥594(税込)
ISBN
9784062555807

あらすじ

一九九七年末―日米同時公開された映画「タイタニック」が大評判となり、いつも忙しい年末年始なのに、伸行はアパートに帰る時間もない状況になっていた。
イラクと国連の政治的緊張も日増しに高まっていた。
終わったはずの湾岸戦争の火種…。
シドニーの心に残る癒しがたい傷を前にしてもノブは何もすることができないでいる。
そんな伸行に、家政婦だった洋子から突然の連絡が入る。
洋子の身に何が!?NYピュアラブストーリー。

表題作渦 BILLOW―硝子の街にて 9

シドニー・ホプキンズ/刑事/29歳
広瀬伸行/ツアーガイド/26歳

評価・レビューする

レビュー投稿数1

友情物語からラブストーリーへ

前巻まであんなに純情な友人同士を見せられていたのに、両思いになってからは普通のカップル以上にキスばかりしている2人。
幸せそうで可愛いです。

でもキスと言っても頬だったり額だったり、ディープな関係にはなかなかなりません。可愛いけどじれったいです。

ようやく恋人になったのに、一緒の部屋で寝たいと言っても伸行はシドニーにやんわりと拒否されます。
伸行のせいでなくシドニーの問題だと説明されますが、むしろ恋人になる前よりも距離が遠くなったと伸行はうっすら感じ始めます。

好きになり過ぎて遠く感じる、他人にならそこまで求めない全てを共有したくなる、でもそれには時間がかかる・・・。
わかっているけどやっぱりじれったいというか。

しかしなかなか、片思いから始まって両思いになりさらにはその先の、相手に心の全てを預けて預けられるようになるまでをこんなに根気よく丁寧に書いた話ってないんじゃないかなぁと思います。

今回は、伸行が子供のころの家政婦さんと再会し、その息子の高校で起きた事件を解決するお話。
いつもこの作品のミステリーて、解決してみれば意外と真相そのものはあっさ続きりしたものなのですが、それを微妙な心理描写で謎かけをしてきて、読み手に「真相は?」とドキドキ感を与えてくれます。
今回の事件も、謎を解いてみればそれほどってわけではないのですが、刑事という視点で捜査を整理していくお話は楽しいです。

伸行の他人とシンクロする能力がいつも事件解決のために使われてきますが、今回は子供を慰めるために使われており、初めてこれってなんていい能力というか、素敵な特技なんだ思いました。いつもシドニーを心配させているけど、他人の欲しい言葉を何も説明してなくても引き出せるってお人よしな伸行らしいというか。

しかし、今回はあまりにも2人の仲がじれったく、みていてせつなくなりました。
お互い涙が出そうになるくらい好きで好きでしかもドア一枚隔てたところに暮らしてるのに、「気持ちの整理が出来ていない」というシドニー。
その気持ちの整理とは、伸行が自分の周りに男が恋人だといえるのか?という事なんですよね。
ここでそれを持ち出すのか・・・とちょっと思ったのですが、日本でなく舞台が90年代のアメリカだから、というのもあるのでしょうか。

勿論伸行が大事だから、伸行のために言っているのだとはわかります。
何となく両思いになってハッピーなんて都合のよいところで終わらせないのがやはりこの作者さんの書き方だなあと思いました。

穏やかな恋人になれるのはいつになるのかな~。

2

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP
  • 電子書籍
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ