なら、俺の声しか聞こえないようにしてやるよ。

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表題作夜の獣たち

八島正宗 ヤクザ 八州会会長 ゲイ
篝十火 元殺し屋 女好き

あらすじ

繊細な美貌を持つ十火に向けられた、強い視線。その先にいたのは、若衆に傅かれ危険な雰囲気を纏う八州会会長・八島だった。十火は、思わせぶりな台詞で自分の過去を言いあてる彼の命を助けたことから、半ば強引に八州会に引き留められることとなる。どんなに拒んでも、自身の欲望を隠さずに十火を口説いてくる八島。何のために自分を欲するのかわからないまま、体に押し当てられた熱は、過去の幻影に囚われる十火の心を少しずつ解いていき―。
出版社より

作品情報

作品名
夜の獣たち
著者
水月真兎 
イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
ワンツーマガジン社
レーベル
アルルノベルス
発売日
ISBN
9784862961259
3.5

(6)

(0)

萌々

(3)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
21
評価数
6
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

軽妙な掛け合いが◎

八島正宗(ヤクザ 八州会会長 ゲイ)×篝十火(元殺し屋 女好き)

バーに立ち寄った十火に意味深な声をかけてきたのは、東日本を牛耳る広域暴力団の会長・八島正宗だった。なりゆきで十火が鉄砲玉から八島を助けたことから、客人として八島の元に招かれるが、ゲイだという八島に日々口説かれることになり……。

ストーリーを楽しむというよりは、正宗と十火の軽妙な掛け合い(「やらせろ」「断る!」)でどんどん読み進んでしまうという作品です。後半はちょろっとだけヤクザっぽいきな臭い展開になりますが、全体的にはコミカルな印象が強く、ヤクザや元殺し屋が主人公の割には全然ディープな話ではありません。また十火を口説く正宗とそれをあしらう十火の憎まれ口でおよそ色っぽい雰囲気にはならないのですが、二人がじゃれ合っている様な感じが結構可愛くて良かったです。

ただ、正宗が霊感!?的なものがあるらしいという設定と、十火の過去のトラウマの設定が所々で出てくるのですが、その辺がもうひとつピンとこなかったことがちょっと残念でした。読み応えという点ではちょっと物足りなさは感じますが、いつの間にかに読み終わってたという位テンポよく読める楽しい作品でした。

3

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