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表題作キケンな遊戯

青嵐学園高校1年(転入生) 広瀬雅之
青嵐学園高校2年生(生徒会副会長) 祐徳要

その他の収録作品

  • キケンな遊戯 その後
  • キケンな青嵐皐月祭
  • あとがき・遠野春日
  • あとがき・金ひかる

あらすじ

完璧主義の優等生・祐徳 要は高校2年の夏休み、ハメを外して遊ぼうと決めていた。ある夜、歓楽街で出会った広瀬雅之という大人びた少年に惹かれていく要。しかし、雅之が同じ高校の転入生だとわかり、要はつい嘘を吐いてしまった。自分の名は「薫」で生き別れの双子の兄「要」が高校にいると。恋に落ち互いに夢中になる二人。だが新学期になり要の嘘が破綻する日は迫っていた。
出版社より

作品情報

作品名
キケンな遊戯
著者
遠野春日 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
キケンな遊戯
発売日
ISBN
9784861343124
2.8

(5)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
12
評価数
5
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

若いな

もちろん、高校生の恋のお話なので、主人公をはじめ、登場キャラ達の行動がそれ自体一々若いなっていうのもあるけど、この作品そのものが、若いっていうか、作者さんの若気が至っているというか、まあ、とにかく、全体の印象は「若いな」に尽きるわけで。

あ、「若いな」に尽きちゃったら,レビューの文字数が200字に全然足りないじゃん。
なので、イラストの話。
この本はイラスト目当ての表紙買い。
小説の作者も遠野先生だし、そうはずれることもあるまいと思って買ったわけだけど、まあ、誰しも若い時はあったわけで、デビュー間もない若い作者さんの作品だと思って読めばかなりの物で、全然充分おもしろかったし、それはそれでよかったからいいの。
で、イラストの話。
私の、BL小説をイラスト買いする作家さんとしてはずせないのが、門地かおりさんと、この金ひかるさん。
門地先生はエロ方面で、もうなんといって私の神だ。
金先生はねぇ、これはほんとに理屈じゃなく好き。
特に目。
他にもお上手だなと思ったり、好きなイラスト作家さんはたくさんいるんだけど、説明抜きで抗いがたく好き。
強いて理由をあげるなら、あくまでもマンガの絵なんだけど普遍的な感じがいい、の、かなぁ。


0

大人に見えてこどもな高校1年生

完璧主義の高校2年生・要(成績優秀・生徒会副会長の眼鏡クールビューティー)と一つ年下の転入生・雅之(体格が良く、成績も優秀でセックスの経験も豊富、外見はすっかり大人・・・考え方はまだまだこども)のお話。2000年発行作品の文庫版です。

いつもの完璧な自分と違う生活がしたくなり、夏休み限定でアパートに一人暮らししながら「あそんで」いた要が、トラブルに巻き込まれた際に助けてくれたのが一つ年下の雅之。お互いが一目惚れ状態で、付き合いだすには問題が無かったものの、自分の正体を知られたくない要がとっさについた嘘が「双子の兄がいる」でした。
雅之としては、転入先の学校では兄・要と顔を合わせるもののわけもわからず冷たい態度をとられ、アパートでは要に内緒で弟・薫とからだを重ねるという緊張した日々が続きますが、ある日要と薫の違和感に気づき、その後の関係がギクシャクしだします。

要はどちらにしても雅之のことが好きなので、きっぱり振られた後からそれまでの完璧さ、気丈さが揺らぎだします。
雅之は(ここが高校1年生である必要があったところなのかなと思いますが)要のついた嘘が許せず、完全に拗ねちゃっています。
ここに彼らが所属する生徒会の面々が関わってくることにより、3歩進んで2歩下がる感じで二人の関係が元サヤに納まっていきます。

ここでポイントなのが、心の広い生徒会長・真行寺彰です。(多少の腹黒さはご愛嬌)
要とは小さい頃からの付き合いで、これだけ大切に気遣ってくれているのに要はどうして恋人になってやらないのかと不思議になっちゃうくらいいい男なんです。
彼の立ち回りのおかげで、こんがらがった二人の関係が上手くいくようになったと言っても過言ではないと思います。
番外編ではさらにもう一人、要のパパの存在がちょっとした隠し味にもなっています

書き下ろしでは大学生の要と高校3年になった雅之のショートストーリーになっていますが、あとがきにもあるように、たしかに今の遠野氏の雰囲気はこっちだなと思います。なんとなく洗練されている感じ。

1

なんでだろう・・・

設定は好みのはずなのに、なぜかいいと思えないんですよね。

実際、忘れた頃に(大元の設定だけは覚えてるし、何よりイラストのいいイメージが残ってるから)再読しては『・・・あ~これだったか』と途中で興味が持続しなくなって放り出す、その繰り返し。
これが作家さんとの相性があまりよくないってことなんでしょうか。

なんというか、(特に攻)キャラクターに魅力を感じないんですよ。作品としては決してキライじゃないんですけどね~。イヤ、好きだとも面白いとも思わないんですが。

たぶん、(どちらか片方でも)キャラクターに共感できるかあるいは好意を持てれば、気持ちの行き違い・すれ違いを切ないと思えてストーリーに入り込めたのかも。

でも、雅之(攻)は、騙されてたのが許せないんだろうけどそこまでのことなのか!?と思うくらい酷過ぎるし、要(受)もまた鬱陶しくてイライラする。

とにかく、要が雅之のどこがいいのかもまったくわからなかったよ。もう真行寺(要の友人・生徒会長)でいいじゃん!そうしとけ!と思ってしまいました。

イラスト買いなので、もうイラストだけでもいいんですけどね。

2

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