小汚い男は王子様だった!?美女と野獣のようなふたりの不器用で甘いロマンス

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表題作貴方が咲かせた恋の薔薇

芹沢司,真尋を痴漢から助けてくれた男
笠原真尋,モデル志望の大学生

あらすじ

真尋は痴漢から自分を救ってくれた芹沢と親しくなる。外見ダサダサだけど優しい芹沢に徐々に惹かれていく真尋。そんなある日、芹沢との待ち合わせ場所に現れた美形にトキめくが、実はそれが芹沢の本来の姿で……?
出版社より

作品情報

作品名
貴方が咲かせた恋の薔薇
著者
榛名悠 
イラスト
みろくことこ 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044541033
2.5

(4)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
8
評価数
4
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

天然も有る意味罪ですね

今回は仕事に入ると容姿も気にしない人気脚本家と
モデルのアルバイトをしている大学生のお話です。

二人の出会いからまとまって同居一歩手前まで。

受様はモデルと喫茶店のアルバイトしている大学生です。
スカウトされて雑誌モデルのバイトを始めますが、
雑誌が休刊になって以来、顔もよく判らない仕事ばかりに。

喫茶店のバイト通いが多くなった真冬のある日、
酔っ払いに男と信じてもらえず、絡まれてしまいます。

壁に縫いとめられて絶体絶命の時、
ぬっと現れた長い手が酔っ払いをぽいっと地面に投げ捨てます。

投げ捨てたのは伸びすぎてボサボサの黒髪に無精ひげ、
時代遅れの黒縁眼鏡でくたびれたシャツとジーンズ姿。
まるで久し振りに下界に下りた仙人のような男。

あっけにとられる受様に更なる衝撃!
その髭面男は「旨そうな匂いがする」と囁いいてキスしてきたのです。
この仙人もどきが今回の攻様ですが、
一難去ってまた一難かと読者も受様と一緒にドキドキ。

しかし次に攻様の口からこぼれた一言は 「腹・・・減った・・・死ぬ」
単に食べ物の匂いに惹かれただけのよう。

とりあえず貞操の危機から逃れた受様は
寒空で餓死寸前の攻様にお礼に自宅でご飯を作る事に。
三日ぶりにまともな食事にありついた攻様は
自分好みのお味にすっかりご満悦。
攻様的には受様本人にもすっかりほれ込んでしまうのですが
単なる天然かはたまた人慣れしていないのか受様は全く気付きません。

そもそも出会いがしらにキスするような男って何様?!

以来ちょくちょく手土産持参で通う攻様に
受様も友人に贅沢な悩みと笑われた自分の悩みを
相談するまでになります。
出来るなら将来もモデルを続けたいと。

この後、攻様が売れっ子脚本家で
髪を切って身奇麗にしたら俳優も裸足で逃げ出す良い男だと判明。
その後、二人は甘い夜を過します。

会う度に攻様への気持ちが膨らむ受様ですが
攻様を取り巻く世界と受様自身の立場の違いに悩み、
更には受様にきた専属モデルのお仕事も
実は攻様が紹介したらしいと知って二人の仲は険悪に。

どうなるんだとドキドキしますが
お茶目な友人の手助けで最後は大団円を迎えますので、
最後まで安心してハラハラ出来ました。

今回の榛名さんのテーマは『美女と野獣』だそうなので
テーマはかなり違いますが
髭面もお手入れすれば良い男というシチュを1作。
榎田尤利さんの『無作法な紳士』は
小生意気な受様なのでちょっとツンデレも楽しめますよ。

3

変わりすぎです

未読本の山から見つけた1冊です。甘い話が読みたいな~と思って手に取りました。

酔っ払いに絡まれたところを助けてもらった時からお話は始まります。最初は長い前髪で黒縁メガネをかけていて表情も見えずダサい風貌だったのに、実は…なお話でした。さらさら~と読めたのですが、真尋くんは芹沢さんと数か月一緒にご飯を食べたりして過ごしていたのに、仕事について1度も聞いたりしなかったの!?と読みながら突っ込んでしまいました。それにペット禁止のマンションなのに、真尋くんに似てるからって出会った次の日に犬を購入したり…。その犬に真尋くんと同じ名前を付けてるところは可愛かったですけど。

嫉妬心や執着心の強い攻めは好きなので、私は楽しめました。疲れてる時に何も考えずに読めて良かったです。

1

美女と野獣

うーん正直そこまで面白いとは思わなかったです。
内容がありきたりで、展開が微妙に見えてしまうということが…(;´Д`)あはははw(苦笑


モデルのバイト帰り、酔っぱらいに絡まれたところを芹沢に助けられた 笠原真尋。
ボサボサの髪に無精ひげという超ダサい風貌で、正体不明の男 芹沢丞司。

見た目最悪の芹沢を真尋は、助けてもらったお礼に晩御飯をご馳走することに。それから家に呼ぶ機会があり、徐々に親しくしていくうちに、芹沢の広い知識と優しさに少しずつ惹かれていきバイトのこと、大学の友達のことなど色々と相談するようになります。

そんなある日、「憧れのメンズモデル」の話をすると、無口になった芹沢から突然食事に誘われ、疑問に思いながら持ち合わせ場所に行くと、美形に変身した芹沢がいて…!?


と、こんな感じで話は進んでいきますが、真尋はなんかトントン拍子でいい感じの人生へと。
うーん萌えはあったにはあったんですが、心の中でキャーキャーとか起こることはありませんでしたw

あとはお互い勘違いによるイザコザが起こりますが、ふーんって感じの感想しか…w(苦笑

ありきたりの内容は別に悪くはないし、どちらかというと好きですが、どこで読者が気に入るツボをついてくるかがやはりポイントですね;

あとは人それぞれですが、私にはちょっと足りなかったなーw(苦笑

でも挿し絵を描かれた、みろくことこ先生の絵には、萌えさせていただきましたw

1

ちょっと些細なところが。

 大学生の笠原真尋はバイトの帰りに酔っ払いに絡まれてしまう。
 大きな身体の酔っ払いに女と間違えられ声をかけられ、男だとわかっても襲われそうになったところを、正体不明の更に大男・芹沢に助けられた。
 ボサボサの神に無精ひげ――どう考えても全うではない格好の芹沢は「何か食べさせろ」と言い盛大なお腹の音を響かせてそのまま倒れ込んでしまう。
 その姿に同情を覚えた真尋は、彼を自分の部屋に連れて行き、チャーハンを食べさせる。
 豪快にチャーハンを食べ終えた芹沢は、どういうわけだか真尋になついてしまったようで、それからも数日に一回、真尋の元を尋ねてきて、一緒に食事を取るようになる。
 実はバイトでモデルの仕事をしている真尋は、これからのことについて悩んでいると、芹沢は親身にアドバイスをくれる。そんな彼の広い知識と優しさに少しずつ惹かれていく真尋。
 けれど、ある日真尋が仕事で一緒になった「憧れのメンズモデル」の話をしたところ、無口になった芹沢から突然、食事に誘われる。
 真尋が疑問に思いながらも待ち合わせ場所に行くと、現れたのは見違えるような美形に変身した芹沢で……という話。

 最初、いきなり真尋が女の人に間違えられて襲われかけるところから始まったので、イマイチモデルだと言われてもピンとこない。
 女の人に間違えられるくらい小柄で華奢なのに、どうしてモデル……と思っていたら、実は真尋は大きかったようで、途中で、「180センチには届かないものの男でも大きいほう」というような感じの描写があったんですが。
 180センチ弱ある人を女の人に間違えるなんて、酔ってたからといえ、それってちょっとどうなんだろう……? と思ってしまいました。
 さすがにそれだけ身長があれば、間違えたりしないと思うんだけど……という。

 それと、もう一つ。
 芹沢が、招待ばらす前と後とで、性格変わりすぎだと思うんですが……。
 まぁ、これは敢えて作者さんが今回のテーマとしてやっていることなので、それはそれでいいと思うんですが、なんだかちょっと不自然……というか、使ってるシーンが違うからそう思うのかなー……?
 なんというか、芹沢が売れっ子脚本家でイケメンだってわかった後も、もうちょっと自宅でのんびりしてるシーンがあれば、外見は変わっても中身は変わってないんだよー……というところが強調できたと思うし、私ももう少し萌えられたと思うので、ちょっと残念でした。
 まぁ、変わった後のはっきり自己主張しつつ、独占欲丸出しの芹沢も嫌いじゃないんですけどね……。

 全体としては、面白かったは面白かったんですが、些細なところが気になって、じっくり楽しめなかったのが、少し残念でした。

1

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