一目惚れの相手は大嫌いなクライアント!? 天敵同士の勘違いラブ!!

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表題作お前になんか惚れてない!

佐藤孝士,不具合の多いシステム修正を担当するSE
鈴木潤,文系なのにシステム担当として他社に出向中

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

クライアントからの厳しいクレーム電話で腐っていたSEの佐藤は、気晴らしに行った店で超好みの強気美人♂と出逢う。意気投合してベッドを共にするが、なんとお互いがさっきのSEとクライアントだとわかって…!?
(出版社より)

作品情報

作品名
お前になんか惚れてない!
著者
成宮ゆり 
イラスト
海老原由里 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044520106
3.5

(62)

(15)

萌々

(16)

(23)

中立

(4)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
20
得点
212
評価数
62
平均
3.5 / 5
神率
24.2%

レビュー投稿数20

大人同士&ツンデレ

リーマン同士モノです、働く大人の男同士の恋愛とツンデレ受が読みたいあなたにぴったりですぞ!

システムエンジニアの佐藤〔攻〕は前任者が作って納入したシステムがしょっ中不具合を起こし、その度に相手会社からクレームが入っては呼び出されてます。
そのクレーム相手が鈴木〔受〕なんですね。
この2人がお互いにそうだと気付かずに居酒屋で出会いそのまま一夜を共にしちゃう。
先ずこの居酒屋でのやりとりもいいんですねー、馴れ合ったというのではなく互いが互いを探り合う会話を楽しむ感じ?それが先ず凄くいい。
しかもゲイだけど普段はタチの鈴木を抱くのが男を抱くのが始めての佐藤。
そしてくだんのシステムがまたエラーを起こし、その連絡が携帯電話に来た事で、情事後の2人は互いの正体に気付くっていう持って行き方も小粋というかおもろい。

その後の2人は仕事上での関係があるっていう事もあるんだけどなんだかんだで付き合いは続くのですが、その匙加減、特に鈴木のツンデレの匙加減がもう最高です。
最初から最後まで隅々まで面白かったーー!!!
贅沢を言えば佐藤の上司でムカつく部長に最後にザマァがあればもっと良かった。

7

職業モノBL作品の中で最高峰の作品です。

何のジャンルか、どんな設定のBL作品を探していたのかは忘れましたが、
初めはシステムエンジニアとは全く無縁の設定のBL作品を探していて、
その時に、この作品に出合いました。

あらすじを見て、受けと攻め二人とも職種がIT系の仕事で、
IT業界を舞台にした物語ということで、
コンピュータの勉強を始めたばかりの頃だったというのもあり、
興味を持って読んでみました。

読んでみて、
「成宮先生はIT系の仕事をしていたことがあるのですか?」
と思わず聞きたくなりたくなりました。
それくらいシステムエンジニアの仕事内容について
専門的な知識と用語を使って詳しく書かれています。
ITの仕事の内容を知ることができ、コンピュータについても
新たな知識が増えて、とても勉強になりました。

職業ものだと、あまり仕事内容を詳しく書きすぎると、
主人公たちの描写が薄くなって、
参考書や専門書のような作品になってしまいがちになったり、
逆に、主人公たちの心情ばかりを描写すると、
仕事内容の描写が薄くなって、設定が無意味なものになって
しまいがちになったりますが、
この作品は、仕事内容の描写も主人公たちの心理描写も
偏ることなくバランスよく文章が構成されていて、
内容の濃さも差が出ること無く濃密でした。


読んでいると、ITの仕事の現場の光景が
まるで目の前で繰り広げられているような感覚になりました。

一番 面白いと思ったのは、二人が初めて出会って
初めて一夜を過ごした後に、お互い目の前で電話をしながら
相手の正体を知るシーンです。

最後に受けが攻めにプロポーズした言葉の数々がカッコ良かったです。
誘い文句の数々がクールで、受けの人柄や雰囲気がよく表れていて、
クールビューティの象徴のように思いました。

最後に攻めと受けがお互いに誤解を解き合う場面で、
特に、受けが攻めに対して感じていたことや思っていたこと、
行動に表わしていたことを、受けが攻めに告白する時の
受けの話し方が可愛かったです。
受けのツンデレぶりが微笑ましかったです。

基本的には攻め視点で話が進んでいきましたが、
最後に受けの心情も全て描かれていたので、
偏ることなく両方の気持ちを知ることができました。
気持ちよく読み終わることができ、
また、読んだ後もスッキリと爽やかな気分になれたので
良かったです。

何度も読みたくなる作品です。


今回は迷うことなく「神」評価です。
イラストの評価は「萌」です。

人物設定、舞台設定、ストーリー構成、表現力(描写力)など
全て素晴らしいです。
他にもシステムエンジニアの職業モノBL作品を探してみましたが、
仕事内容と登場人物の心理描写をここまで密接に濃密に描いた作品は
他に見つかりませんでした。

4

2人もかっこいい

2人もカッコよすぎて、ドキドキしてしまいました(笑)
成宮さんは、私にとって萌をつんつん突いて下さる素敵な作者さんです。
そして、今回は、イラストもベストマッチです!

SEの佐藤が飲み屋で意気投合した男、鈴木と関係を持ったところ、
この鈴木は、佐藤の取引先の厳しい担当者だったという展開です。

ツボだったのは、醒めた人に見られやすい佐藤は、
実は恋人とべたべたしたい派というギャップ。
そして、ドライな関係を求めてそうな鈴木も、
嫉妬してしまったり、ちゃんと人間味がある展開が面白いです。

お互い嫌われないように、
ドライな関係を持とうとしていたというのが、たまりません。

一緒にべたべたしている2人をもっと読みたいです。
仕事ができる男ってのは、やっぱり素敵です。

4

神っていうほど、すごい名作じゃないんだけど 非常に萌えるv

激萌え!
だからリーマンって大好きさv

見た目クールで、中身は誠実。
うっとおしがられてフラれてしまうノンケ攻め。

恋愛上手に見えて、中身はツンデレな受けは
タチ専のゲイ。

ひょんなことから知り合って
身体からスタートするお話なんだけど
お酒とか会話の雰囲気に酔って一線を越えてしまうのが
非常にスマートでよかった。

タチ専の気の強いゲイが受けなのもポイント高いし
この美人受けのツンデレ具合もよかった。
見た目攻め×攻めっていうルックスもいいし
年齢も同い年で、恋愛において対等で気持ちよかったな。
どっちかにべったり甘えたり依存してない!

男と男。攻めと受けが人間的に対等。
きちんと仕事してるリーマンモノって気持ちいいよね。
神っていうほど、すごい名作じゃないんだけど
非常に萌えるv
ありがちな話であって、ここまで萌えれたのはすごい。
でてくる脇役にもありえないっていうバカはいなかったし
地味っていうかすごくスマートにまとまってる話でした。

好きか嫌いかっていえば断然好きだし。
もう一度読みたいかっていえば断然読みたい。
そういう意味で神評価です。

3

ツンとデレのギャップが神!

あぁ~おもしろかったよぉ~!
全編通して神ってわけじゃなくて中だるみも少々あったものの、
萌じゃおさまりきれない萌があったので神にしました♪
こーゆー時、やっぱり神と萌の中間の評価欲しいって思うんですよね~

仕事にも人間関係にも疲れていたSEの佐藤は、
居酒屋で出会った超美形の鈴木と体を重ねたものの、
実は彼は天敵であるクライアントの鈴木だった。
それでも、徐々に仕事でもプライベートでも関わる時間が増え
距離を縮めていく二人。
そして、想いを通じ合わせたかに見えたものの、
急にそっけない態度を取るようになった鈴木ですが...

表紙のイラストからもわかるように、ビジュアル的に攻×攻。
でも、精神的には乙女ちっく攻×ツンデレ受って感じなんです。
「いかにも仕事できます」ってビジュアルの男前リーマン同士の設定
だけでも萌えるのに、乙女受がネコかぶってクールな自分を演じる
もんだから、心の中ではベタベタしたくて仕方ない自分と
必死に戦うハメになって...
しかも、攻視点で話が進んでいくから、受のそっけない態度に
いちいち凹んだり、悪い方に考えたり、乙女モード全開な思考で
ヘタレ具合なとこもバッチリわかるし。

一方、受の鈴木も美人とはいえ体格もいい立派な男。
しかも、タチ専門のゲイときたもんだ!
エチの時の喘ぎが「あ...くっ...」のみで、男らしさにさらに萌える!
タチ専門で抱かれる側になったことない人が
いきなり「あんあん」言っちゃぁ、冷めますよ。

途中あまりの鈴木のツンさ加減にやりにくいやつだなぁ~と
ダルさが見え出した頃、やっとタネ明かしがww
クソ~それで拗ねてたのか、鈴木!!
あぁ、ういヤツだよ~かわいいよぉ~
このツンとデレのギャップはベスト5に入るぐらいズキュンときた!
ツンの期間が長くて、そりゃさすがに佐藤も怒るだろ...と
イライラしてた時に、そのデレはキター!!
「した後にすぐいなくなるな」ぐはっ...かわいすぎっ!!
成宮さん、そこらへんのツボをよく心得てらっしゃるわww

最後の最後まで男らしさを崩さず、仕事描写もきっちりと書いて
くれたおかげで、BLにしては珍しく現実味帯びた作品に思えたかも。
知り合いにSEがいてるから余計にそう感じるのかもしれないけど...
とは言え、ラストのプロポーズにはププッとなっちゃいました。
でも、これが鈴木からのプロポーズだからいいんです!
「(自分が起こした会社で)一緒に働こう。俺がサポートするから」
ってなんて男前な受なんだ!!

3

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