きっと優しい夜

kitto yasashii yoru

きっと優しい夜
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神4
  • 萌×28
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
62
評価数
16件
平均
3.9 / 5
神率
25%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
幻冬舎ルチル文庫(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥552(税抜)  ¥596(税込)
ISBN
9784344809666

あらすじ

元恋人に裏切られ、恋に臆病になっている理に、厳しいが暖かく尊敬できる上司・堂上は、告白、体を繋ぐが……!?

表題作きっと優しい夜

堂上永貴 ディスプレイデザイン会社チーフ(31歳)
羽根理 恋人に裏切られ転職して来た契約社員

その他の収録作品

  • 焼き肉店の夜
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数7

イラストぴったり

静かにやんわり優しさがある中に、しっかりとした内容の作品で、ぐいぐいと引き込まれてしまいました。

0

主人公を許せるか次第

表題作と後日談的SS「焼き肉店の夜」が収録されています。羽根の目線で進んでいきます。

羽根(受け)は、元彼氏に騙されて退職し、契約社員で勤めることになりました。不安定な身分なので、正社員になりたいと常々思っていたところだったので、堂上(攻め)に告白されたとき、承諾と共に「入社試験を受けさせて欲しい」とお願いします。そして、条件付きでセックスに応じますが…。

羽根自身、堂上の弱味をついたような行動に自己嫌悪を感じています。羽根のそうせざるを得なかった気持ちを、私も頭では理解していますが、でもちょっとなぁ…と感情では納得しきれておらず、手離しで好きなキャラにはなれていません。羽根の言動が許せるか否かが、この作品のポイントじゃないかと思っています。

前の会社を退職した理由を隠そうとするのも、理解できているようで、なんだかちょっとどうなんだろうとも感じます。

歯の間に何か小さいものが挟まったかのような、もどかしさを感じた作品でした。展開的には面白いですし、攻めはカッコイイですし、サブキャラの江崎も男前で好みだったのですけれど。

スピンオフとして「ロマンチック・レプ続きリカ」が発売されています。こちらの主人公の方が共感はしやすいと思いますし、すっかり堂上と落ち着いた羽根が良い感じに登場しています。この作品はちょっとなぁと思われた方にも、気に入られた方にもお勧めです。

0

面白いです

珍しい設定や、奇想天外な発想、アッと驚く展開などとは無縁のお話ですが、面白さの要素は決してそういうところにあるのではないと、しみじみ思います。

あとがきに、「ずいぶん遅くなった」とあり、完成までに何度も見直し、推敲を重ねられたのではないかと推察しました。
さらりと書かれているように感じられるのも、うえだ先生の優れた力量によるものなのでしょう。

私は、うえだ先生の代表作を読んでから、その面白さと誠実な作風にひかれて、これまでに先生の本を、新旧とりまぜ20冊ほど読んでみました。

どの時期の本も、シンプルな筋立てであることは共通していますが、年を経るごとに洗練され、面白さが増しているように思われました。

先生がデビューされてから今日までずっと、研鑽を積まれ、努力を重ねてこられたことが伝わってきて、その素晴らしい実りをただ享受できる幸せに、感謝するばかりです。

面白い本を求めている、わりと一般的な趣味の人なら、読まないのはもったいないと思います。

3

素敵な話だけど・・・

登場人物の感情の流れが繊細でとても素敵な作品だと思うけれど好みでは無い。
恋人の裏切りで横領の罪で有名アパレルを退職し再就職した先がディスプレイデザインを
手がける会社、不景気でやっと見つかった先だが、契約社員としての採用で、
2年過ぎても正社員になれない状態ながら仕事のやりがいはあるが、受け様は安定しない
収入に若干怯え気味な設定。

そして攻め様は受け様の上司でディスプレイデザイン会社のチーフ、仕事は手抜きをしない
指導もかなり手厳しい感じながら、受け様はその手腕を尊敬をしている。
受け様は攻め様の指導の下、懸命に正社員に一刻も早くなりたくて頑張っているが、
そんな時に、ちょっと寡黙で強面な攻め様から、好きだと付き合って欲しいと告白され、
受け様はこの話を断れば正社員の道が閉ざされるのではないかと言う思いと
攻め様の自分に対する好意を知り、受け様は攻め様と付き合う代わりに正社員に
なりたいと告げてしまう。

受け様の背負った過去の恋や現在の生活の苦しさを考えれば気持ちは分からなくはない、
でも相手の気持ちを利用するのは、受け様を騙した過去の恋人と同じよ続きうな事をしてると
後に気が付くが、罪悪感を持ちながらも、攻め様の押しつけがましくない優しさに
次第に心惹かれる受け様。
しかしそんな時に自分を騙した元上司の元カレがディスプレイの仕事を依頼する為に
訪れ、受け様は動揺、更に元彼に退職した訳を今の会社に告げると脅され、
再び水増し請求を示唆されながら脅される。

まったく、若い子を騙した挙句、罪を被せ更に同じ事をさせようとしているオヤジが
感に触って仕方ない、さらに攻め様がその事に気が付き受け様のために一矢報いてやる的な
行動を起こすけれど、過去の不正まで話は及んでいない事が何となく後味悪い。
受け様は好きになってしまった攻め様だけには過去を知られたくないと悩みながらも
不正の片棒は二度としないと、でも知られるのは怖いから、言いなりになる振りで、
元彼を欺きながら、今の会社を辞めるて田舎に帰ろうと決める。

無骨で寡黙な攻め様が何もかも全て知っていたような展開なのですが、
その間受け様は一人で延々悩んでいた事になるのです。
まぁ、無骨でペラペラ話すタイプではないので、この展開になるのだろうと思うけど、
いい話だけど、個人的な趣味ではないかもと思った作品。

2

読めて良かった!

久しぶりな、うえだ真由さんの作品。
発売を知ったら、もう、即購入でした。

武骨で職人気質な堂上と、
健気だけどちゃんと自分の足で立とうとしている羽根のお話。
受である羽根が、攻に甘え切る性格ではなく、
一人前になりたいと前を向いているところがとても良かったです。

羽根は、
ショーウインドウなどのディスプレイデザインの会社で
契約社員として働いています。その会社の上司が、堂上です。
羽根はどうしても、正社員になりたいと思って、
毎日頑張っているところに、堂上から告白されます。
そこで、羽根は、正社員試験を受けさせてほしいと願うのでした。

羽根は、元々、アパレルの販売員をしていたのですが、
付き合っていた男に横領の汚名を着せられ、
恋に破れ、仕事も失くしたという経験があったので、
どうしても、正社員になることで安心したかったのです。

正社員試験に合格し、念願の正社員になれるのですが、
羽根は自分が元彼に利用され、辛い思いをしたはずなのに、
それと同じようなことを堂上にしてしまったと気づき、
後悔します。そして、堂上に惹かれていく自分に気続きづいたから、
なおさらでした。

そんな中、羽根の元彼が、仕事の客として現れたて!

という展開です。
仕事中心のお話なのですが、そこが潔く感じました。
イラストも素敵でした!

2

よいおはなしでした

久しぶりの新刊でしたが、しみじみと切ない、いいおはなしでした。

主人公の受けの、おびえきったところと、それでも誠実で真面目なところが、まさに長所と短所は表裏一体というかんじで、ハラハラしながらも、途中で、あまりにもかわいそうで、涙目になりながら読み進めました。

はっきりいって、BL以外で、こういったネタや展開を読むのはつらいんですが、BLなら絶対にラストはハッピーエンドだと安心して読めるのは助かります。

予定調和でも、テンプレでも、王道でも、世の中の現実はつらいことが多いので、せめておはなしの中では収まるところに収まって、主人公には幸せをつかんでほしい・・・そう思って、BLを読んでいる自分のような読者には本当に有り難い。

ちょっと往年の月村さんを思い出すような、人のこころの、ちょっとズルいところ、怖いところを見せつつ、それでも、ちゃんと人と向き合い、自分の気持ちに正直に生きていれば、きっといいこともあるよ、と思わせてくれるところがよかったです。

でも、イラストは、あっさりしすぎだったかも?
主人公の前彼はイメージが違いました。
表紙は、とてもきれいだっ続きたんですが。

2

切なくて、誠実。

久し振りのうえださんの新刊です。あえて言わせてください、いくらなんでも久し振り過ぎです。

すごく楽しみにしてた反面、同じくらい不安だったんですが(勝手に期待し過ぎて裏切られることが大変多いので)、杞憂でした。

こちらは、最初に予告が出てからもう4年?5年かな?随分待たされました・・・正直、一時はもう出ないものだと諦めてましたので、今回の予告が出たときは『また延期か中止になるんじゃ・・・』と実際手に取るまで半信半疑でしたよ(いえ、延期にはなりましたが、同じ月のうちなので)。個人的には出てくれただけでも嬉しいんですが、その上好みだったのでホントに嬉しい。

とにかく、うえださんと金さんという『大好きな作家さんの組み合わせ』で、否応なく上がった期待にもきちんと応えてもらったという感じです。待ってた甲斐は十分ありましたよ。

ストーリーもですが、メインキャラクターも2人とも結構地味です。
永貴(攻)は、仕事はできるけど特に完璧な人間というわけでもないし(←私は完璧な攻は好みじゃないのでそのほうがいいんですが)、理(受)も過去の苦い経験からも恋愛には懲りていて、恋愛の意味で続きは別に好みじゃない・特別には思っていない上司に告白されて、謂わば交換条件を出してしまうような狡さを持ちながらも、決して開き直れず負い目を引き摺ってしまう。

そういう良くも悪くも『人間的』なところがとても丁寧に描写されていて、ただ綺麗なだけのキャラクター・ストーリーではないんですが、かえってそこがよかったです、私は。

そして、この永貴は私は好きだなあ。寡黙で武骨な男前。ぶっきらぼうだから一見『俺様』なんですが、その実ホントにいい男でした。身勝手な俺様攻は大キライですが、こういう攻は大好きだ!

お仕事ものの要素も入っていますが、個人的には『仕事ばっかり』ではないところもよかったです。
ただ、メイン2人のラブに加えて仕事に理の過去にとあれこれ盛りだくさんなので、すべてを深くしっかりとは行っていません。予想通りに落ち着いたと言えばその通りでしょう。まあ、ちょっとあれどうなったの?というところもありますが・・・(理の過去の男に関わる顛末がね)。

それでも私は物足りないとまでは思いませんでした。少なくともまるきり放置といった部分はなかったと思うし、それなりにはきちんと纏まっていたんじゃないかな。

『ああ、うえださんだ』という感じの、確かに地味だけど静かで素敵な作品でした。好きですね。

7

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