まほろばの日々

まほろばの日々
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神8
  • 萌×23
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
68
評価数
17件
平均
4.1 / 5
神率
47.1%
著者
 
媒体
コミック
出版社
プランタン出版
シリーズ
Cannaコミックス(カンナコミックス・プランタン出版)
発売日
価格
¥638(税抜)  ¥689(税込)
ISBN
9784829685341

あらすじ

できればちょっとだけ急いでさ、元気んなれ タカ――
飼い猫が行方不明になってから塞ぎこんでしまったタカと、そんな彼を何よりも大切に想い元気づけてあげたいテツ。
しかし、一生懸命励ますもののテツの想いはなかなか届かない。
そんな時、謎の美少女・ハナと出会ったテツは、彼女のアドバイスのもともう一度タカと向き合ってみるが……?

(出版社より)

表題作まほろばの日々

同時収録作品まほろばの名残り【表題作後日譚】

同時収録作品綺譚、花ノ怪(上下)

その他の収録作品

  • 口絵:「花ノ怪」より
  • まほろばの日々 二日目【表題作後編】
  • あとがき
  • カバー下表1【表】「おまけの、かわいそうな芦屋くん」【「花ノ怪」ギャグ風味番外編】
  • カバー下表4【裏】「おまけの、タカとテツ」【表題作オチ有番外編】

評価・レビューする

レビュー投稿数6

そっと寄り添うあたたかなファンタジー

 kindle unlimitedにあったから久しぶりに読み返したけれど、前から持っているコミックスです。これはなるべくネタばれ無しでレビューしたい。

・『まほろばの日々』『まほろばの名残』
 愛猫が行方不明になって落ち込むタカと彼を励まそうとする同級生のテツ。一生懸命に明るく接するテツの想いは、中々タカには届かなくて…。
 どちらの想いも切なくて涙、涙です。飼っているペットの誕生日が来るたびに「おめでとう」とこの1年元気でいてくれたことがとっても嬉しいのに、これから何度この日をむかえられるのかと切なくなってしまう人は、きっと涙するお話だと思います。

・『綺譚』『花ノ怪 上、下』
 花の妖に恋する叔父と、叔父に恋する甥っこのユキ。そしてユキを好きだという友人の芦屋。お伽噺のようなお話でした。花の妖にはセリフもモノローグもないのに、伝わる想いがありました。

 どちらも日常の中にそっと寄り添うようなあたたかなファンタジー。切なくて幸せな気持ちになれる短編集です。 

追記9/27:後にkindle unlimitedからは削除されてしまったようです。

1

切なさに涙

2つのお話が収録されています。
まず、表題作。読んでいくうち、なんだかよくわからない所が出てきて頭が??ってなるけどそれが終盤で解決されると一気に切なさが襲ってきます。
テツの一途な想い。
2人とも想い合っているのに違う想い。
届かない想い。
でも最後やっとタカに届いて涙。
書き下ろしで心が温かくなって、カバー下でほっこり。笑えます。
2人が幸せでよかった(涙)

同時収録のお話も同じ雰囲気の切ないお話。
花の霊(?)が好きな叔父。叔父が好きなユキ。ユキが好きな芦屋。
勝ち目ないと思っていながら諦められないと言う芦屋。
芦屋がユキに掛ける言葉がすごく好きです。
本当は切ないはずなのに、いつもあっけらかんと笑いながら、優しくてあったかくて、こんな人に想われているユキは幸せだと思います。
きっと芦屋の良さがユキに伝わる日がくると思います。
ユキと芦屋の続きが読みたいです。



2

落ち着いて読み返せる日はくるのだろうか。

読み終えてから再読すると
全てが合致します。

頭の回転と想像力が長けている方ならきっと最初から合致しているのかも。。。

私は初回だけでは、ん?どういうことだろ。と暫し考えてしまいました。

大切にしていた飼い猫が行方不明になってしまう。飼い主は高校生のタカ。タカは猫の事が気になって仕方ない。

愛猫のテツ。タカとテツはとっても仲良しだった。

お互いにとても深い愛情で結ばれている。

空き地からみる綺麗な景色を大好きなタカに見せてあげたい。
タカを励ましてあげたい。
タカに元気になってもらいたい。
テツにかえってきたもらいたい。
タカに会いたい。

タカがいつも話してくれる学校のこと。友達のこと
タカがいる世界にいたい
強くそう願った。

テツの気配を感じるタカ。
号泣するタカの姿に号泣読みしてしまった・・・

あーー。久々にやられた。
ラブって素晴らしい。



2

透明感がいいな

表題作は、せつない系の同級生物。

かと、思わせておいての、ファンタジー。
この細い描線の軽さと透明感で、ファンタジー世界にふわっと着地。
想い残し系のファンタジーとしては基本形のお話ではあるけれど、タカとテツの日常生活の見せ方がよくて、元来、こういう繊細できれいな絵の、男の子同士がごく淡くても恋愛としか呼べないような感情を持ち合うような、そんなマンガが読みたくて、BL読み始めたのよねって、なんだか読んでいてしみじみしちゃった。

同録作品は表題作よりも、もっとファンタジーよりで、最初から人ならざらぬモノと承知で恋するお話。
「あれじゃなくて 彼」
ってセリフがぐっとくる。

こんな透明感にあふれた世界のお話は、エチ無しだからこそいいのよ。

2

こういうのが大好きなんです!

前作『in portrait』から二カ月連続刊行のcannaの単行本。
前作、juneを思わせる気持ちの見せ方の魅力に注目しましたが、今回もハートを鷲掴み!
1月に出た『つまらない二ノ宮さん』の中に同時収録されたパラレルSFファンタジーがとてもよかったのですが、それ系統のファンタジーで統一された一冊となりました。
そこにあるのは、ただひたすらに相手を思う気持ち。
それだけなのに、もう心が痛い。切ないけどあったかい。
胸に迫ってきてウルウルしてしまうのです。
これは個人的モエつぼを絶妙につかれてしまったとしか。。。

タカの飼い猫が1週間前から姿を消した。
それから元気がないタカを友人たちは心配するが、もちろんテツも心配している。
こんなに心配しているのに、僕の声は届かないの?

何も語りますまい。
そうだろうな~とは思いつつ、どうしようもない悲しさと、一杯の愛情が溢れてそれが届いた時。
主人公と一緒に涙を流す自分に出会いました。
その見せ方が絶妙です。
何て惹きこむ力を持っているんだろう!

同時収録の【奇譚】~【花の怪】もファンタジーです。
叔父続きが大好きな主人公ユキ。
だけど叔父にはとても愛している人がいる。
なんで何だよ!という疑問と怒りと嫉妬は、全てを見ることで失恋にと変わる。

エッチもキスもない、
ただそこにあるのは愛情だけ。
相手を一途に思う心だけ。
だけど、それだけにとても純粋で形あるものより一層強くて、生きているモノに負けないくらい人の心を動かす何かがあるのだよ。
と、色々な差を超越した「愛情」を見ました。

4

想いの在り処

表題作も同時収録シリーズも、日常のすぐ隣に
あり得るファンタジーです。ファンタジーと
言うよりは少し軸足のずれた世界の物語、と
言う表現がふさわしいのかも知れません。
そう。表題作シリーズも普通の学園ものに見えて
実はファンタジーです。どんでん返しとともに
世界の見え方は一転しますが、その見え方が
切なくて透明で、素敵です。
正に「まほろばの日々」の記録でしょう。

三篇からなる同時収録作は逆にファンタジーの
道具立てで普通を描こうとしたさりげない意欲作かと。
想いの連鎖が煌めき、やがて収斂して行く物語です。

3

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