美獣とケダモノ

bijuu to kedamono

美獣とケダモノ
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神3
  • 萌×25
  • 萌7
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
4
得点
58
評価数
17件
平均
3.5 / 5
神率
17.6%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
竹書房
シリーズ
ラヴァーズGREED(小説・竹書房)
発売日
価格
¥590(税抜)  ¥637(税込)
ISBN
9784812497005

あらすじ

「いいモノがあるんだけど、興味ある?」
禁欲的な容貌の幼馴染み・阿立(あだち)がバーテンを務める店で、ハードボイルド作家の男鹿(おが)は、見知らぬ男から妖しげな錠剤を手に入れた。「憎たらしい奴を跪かせることもできる」という売り文句に、長年邪(よこしま)な想いを寄せる阿立の顔が浮かび、つい買ってしまったのだ。顔を見れば暴言ばかり吐いてくる阿立に一度「ご主人様」と言わせてみたい…。そんな妄想気分で試した錠剤の効果は想像以上のもので――!?
サディスティックな美しいバーテンとスイッチが入ると鬼畜になってしまう小説家、二匹の獣の破天荒ラブ!!

表題作美獣とケダモノ

ハードボイルド作家・男鹿直忠 36歳
幼馴染みのバーテンダー・阿立裕一郎 29歳

その他の収録作品

  • 獣のススメ
  • あとがき

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レビュー投稿数4

このエロがっぱ!!

 「このエロがっぱ!」
 罵詈雑言にもいろいろあれど、中でもこれってかなりとんがってて素敵ですよね。そんな台詞をかりにも憎からず思っている相手に対して吐いてしまう男。「どの口が言うか!?」とつらつらその顔を見返せば、「真冬の澄んだ夜気」にもたとえられる冷たく冴えた美貌のバーテンダー。ヤバイです。こらえ性のない野郎ならそれだけで危うくイっちゃいそうです。

 そんな超絶毒舌美人・阿立(29)の想い人、つまり「エロがっぱ」呼ばわりされる不憫な攻めが男鹿(36)。過激な作風で知られるハードボイルド作家で、そのシブくて男くさいビジュアルも相まって「誰よりも葉巻とトレンチコートの似合う男」として業界での人気も高い。でも現実の男鹿は葉巻もトレンチコートも持ってない。暴力もギャンブルも嫌い、スーパーの袋はちゃんと畳んでしまい、米のとぎ汁を植木の根元にかけてやるような、善良な小市民なのだ。阿立とは幼馴染で、年が離れているので子供のころは何かと世話を焼いてやっていたが、思春期以降急激に色香を増した阿立に対して危うく欲情しかけてからは、軽蔑されるのが怖くてまともに顔も見られなくなった。それでも会いた続きくて、阿立の働く店にせっせと通いつめては冷たい視線と容赦ない毒舌を浴びせられ、肩を落とすばかりの日々。「一度でいい、アイツを足元に跪かせて、ご主人様とよばせてみたい」あわれな男鹿の願いは、しかし意外な形であっさりかなってしまう。怪しげな売人から手に入れたクスリ。一服盛られた阿立は豹変する。男鹿に向かって従順に脚を開き、あまくせがむ。「ご主人様・・・」その破壊力の前に男鹿の自制心も小市民的良識も吹っ飛んでしまう。その身体を思うさま貪り、さらに阿立のもとめるまま、みだらな行為はややアブナイ方向へとエスカレートする。日頃の超絶毒吐きとは裏腹に、なんと彼はベッドの上でだけドMだったのだ…

 やがて男鹿の策略が阿立にバレる日が来るのですが、同時に男鹿が阿立に盛ったいかがわしい薬の正体や阿立の秘めた思惑、イケナイお買いものの数々までもろもろ明らかになります。後半の「獣のススメ」は視点が阿立に移るため、男鹿に勝るとも劣らぬ彼の執心っぷりが手に取るように分かります。そして阿立に降りかかったトラブルを、いかにも思慮深い、彼らしいスタイルで解決し、男を上げる男鹿の姿も。

 まとまってしまえばこのふたり、ただの顰蹙もののバカップルかもですが、完全にふたりの間で需要と供給が一致しているから、誰にも迷惑かけなくって好都合。とことんプレイを楽しめそうです。ドMのMは「ミストレス」のM、そしてドSのSは「サーバント」のSってこの2人のためにあるような言葉だと改めて思いました。
 中原作品といえば①品はないけど可愛げのあるオヤジ攻め②どれだけ華やかな世界を描こうが勝手ににじみ出てくるいじましいまでの生活感③異物挿入――が三大セールスポイントだと勝手に思ってまして、個人的に③以外は大好物(お好きな方ごめんなさい。でもやっぱ苺は口から食べる方が好き…)なので、本作もとってもたのしく快調に読めました。

3

愛欲一直線な猪突猛進っぷりが潔い

『媚薬のキキメ』は攻め・男鹿視点、『獣のススメ』は受け・阿立視点の濃厚めの甘々エロ。

渋い男前な見た目と違い、年下美人の幼馴染み・阿立になかなか手を出せずにいかがわしい妄想を溜め込んでいるヘタレ男・男鹿がひょんな事から怪しげな媚薬を入手。

その媚薬を使って溜まっていた妄想を思いっきり満喫できるチャンス!!と、思いっきり乱用するのかと思いきや、常に常識と罪悪感がブレーキをかけて悩む姿が妙にいじらしい。
ヘタレってそう簡単に治らないもんなんだ…

肝心の媚薬の種明かしってのがまあ…呆気ないものの、素面な状態でお互いの想いが通じるっていう効能があって良かったじゃん、ってことで。

阿立のほうも表向きは限りなく悪態をつき、純情よりも欲望ってはっきり言いながらも、
心中は「でも、そういうところがいい」・「そこが可愛い」って答えに必ずたどり着いてしまう程のベタ惚れっぷり。
こちらも負けず劣らずで、愛してやまない男鹿に対する妄想を抱えているってのが堪らない。

見た目がそそる美人で内面はがっつり肉食系、過激なプレイも喜んで貪欲に受け入れたいって心意気がもう勇ましいし潔い続き

あまりにも真面目に欲望を追及する姿にどうもギャグに転びそうな気がしないでもないが(笑)、そこはギリギリに踏みとどまっていて、話もキャラもエロも堪能できて面白かった。

てな訳で、ごちそうさまでした~♪

2

ドSでドMでヘンタイな受

ジュネ掲載「媚薬の、キキメ」に手を加え、書き下ろしをつけた作品。
掲載作(恋人になるまで)と、書き下ろし【獣のススメ】が半々くらいの割合で
両思いになるのがちょっと早いかな~と思いつつ、
キャラの濃さと、中原さんらしい下ネタには笑わせてもらいました。


人気作家の男鹿は、ハードボイルドな作風と渋い容姿とは裏腹に、超ヘタレで奥手。
ある日、怪しい男に売りつけられた「セックスドラッグ」を
長年の片思い相手で幼馴染のバーテン・阿立に飲ませてみると…。


いつも生意気な阿立が、自分を「ご主人様」と呼び、
どんなプレイにも従順なドMに豹変!
その色香に迷い、いけないと思いつつも
拘束具・スパンキング・異物挿入(イチゴ!)とノリノリで攻める男鹿。
その後ズーンと落ち込む姿など、見た目を裏切るヘタレっぷりが面白いです。
それ本当に媚薬なのか?というのが前半のオチ。
阿立の意外な一途さ、ドSなのにドMというギャップが萌えどころです。

でも阿立。
昔から男鹿のことが好きで、男鹿の気持ちにも気付いていたなら、自分から襲ってしまえばよかったのでは?
そんな、わ続きざわざヤバそうな薬を飲まんでも~…。
性癖はMでも気質はSだから、自分から言い出すのは抵抗あったのかな?


阿立視点の【獣のススメ】を読むと、
遠慮がなさそうに見えて意外と繊細な性格なのかもしれません。
男鹿が友人に利用されていると知っても、傷つけたくなくて言い出せないあたり
優しさとか愛情が出ていた気がします。
男鹿のヘタレでムッツリなところが好きで、
男らしい一面を知ってますます惚れ直し…など、盛大な惚気が微笑ましかったです。


ただ、二人の関係に波風が立つことも、大きく盛り上がることもないせいか
色んなプレイをやっている割にエロくなく、変化に乏しい感じはしました。
収録作の二話ともサラッと事件が解決してしまい、緊張感に欠けるせいもあるのかな。

とはいえ、絡みの時だけSとMが逆転する関係は面白いです。
阿立が、
「見ろよ。俺の恥ずかしい姿を、見ろ」
と白ブリーフ姿を披露する場面!
迫り方はドSなのに、
男鹿の好みを吟味して恥ずかしい下着を選び
お仕置きされることを期待している
屈折したドMっぷりに笑いましたww
SはサービスのSと言いますが、
MだってSをその気にさせるため努力しているんですね~。

男鹿はSといっても鬼畜ではなく、ねちっこい言葉攻のオヤジという感じ。
そ~っと丁寧に剃毛したり、激しい絡みのあと阿立を抱きしめたり、甘口で愛あるSMプレイを楽しめる作品でした。

6

ヘタレでオヤジで変態で

ラヴァーズGREEDにしてはエロ度が低い気がするし、
中身もイラストから感じるようなエロティックな内容では無い気がします。
全体的に感じるのは終始コミカルな展開での7歳違いの幼なじみ同士が
互いに長年に渡る片思いを実らせる話です。

攻めのハードボイルド作家の男鹿は見た目と違って繊細でヘタレ、いつも年下の
幼なじみに悪態をつかれてへこむのですが、脳内妄想で阿立にお仕置きしてる。
美貌のバーテン阿立は男鹿にだけ毒舌で、好きな子ほど苛めたい部類ですが、
Hになるとそれが逆転するくらいのドMに変身しちゃいます。
ギャップ萌え系ですが、それは男鹿も同じで、普段は阿立にぼろくそ言われているが、
Hになると今までの脳内妄想が爆発するのかかなりのケダモノぶりです。

でも攻めがヘタレなので、告白やHなんて未知に近いが、男鹿が怪しげな媚薬を
手に入れた事から関係が急速に変わります。
もっともそれは偽薬で阿立はそれを知りつつクスリが効いている振りで男鹿に抱かれる。
何度かそんな風に抱き合いますがやはりヘタレオヤジは気弱で、阿立の身体が心配に、
それでも長年片思い続きしていたから、阿立のエロ姿を見ると暴走してしまう。

阿立の方は精神的にドSで身体がドM、男鹿はその逆、二人のギャップ姿を
コミカルに描いている作品で、同時収録作で、ヘタレ男鹿が意外に男気ある姿も
最後には見せてくれる、エロ描写は多いけれど、何故かエロエロな気がしないのは
やっぱりコミカルな雰囲気があり過ぎだからなのでしょうか、
拘束プレイに目隠し、異物混入に剃毛と結構なプレイがあるのですが、
エロエロな感じが薄いと思ってしまうのは不思議です。

6

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