30万アクセス! 人気WEB BL作家デビュー作!!

神さまは この恋をわらう

kamisama wa konokoi wo warau

神さまは この恋をわらう
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神37
  • 萌×27
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない14

--

レビュー数
8
得点
223
評価数
62件
平均
3.8 / 5
神率
59.7%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
ルナマリア(星雲社)
シリーズ
発売日
価格
¥1,300(税抜)  ¥1,404(税込)
ISBN
9784434183805

あらすじ

発行:ルナマリア

突然の訪れに、心臓がぱちんとはじけた。
そうして、俺の胸にも、とくとくとくとくと音が響く。
彼と同じものが ここに生きているのだ。

なんて 奇跡。


駅前の小さなコーヒーショップでアルバイトをしながら美大に通う拓海。
彼には長い間、絵のモティーフにしたいと観察している青年がいた。
毎日、コーヒーショップの前を自転車で通り過ぎる青年は素晴らしく美しい骨格の持ち主で、その横顔は石膏像のマルスを思わせた。
モティーフにしたいと思う一方で、一枚のガラスを隔て決して縮まらない距離は大人しく人付き合いの苦手な拓海を安心させてもいた。
しかし、ある土砂降りの雨の日に、マルスが店のドアを引いて入って来た―。

透明感のある美しい文章が織りなすドラマティック・ボーイズ・ラブストーリー。

著者:阿賀 直己(あが なおみ)
イラスト:ぱち

*公式HPにお試し読みあります。

表題作神さまは この恋をわらう

ガソリンスタンドのバイト 洸介 20~21歳
コーヒーショップでバイトする美大3年生 拓海

評価・レビューする

レビュー投稿数8

初恋のきらめき。

短い章ごとに詩や歌につけるようなタイトルがついていて、夜寝る前に一章ずつ読んでから眠るのを楽しみにしたいような、ゆっくり読み進めたいお話。でもせっかちなわたしは一気読みしてしまった。だって、ハマっちゃったんだものぉ。

ぱちさんの装画にも惹かれたので、高いけれど賭けで購入しました。挿絵はナシ。厚いのでなかなか積み本から手に取るのは億劫だったんですけど(汗)、出会えて良かったです。

美大生の拓海とガソリンスタンドでバイトする洸介の恋物語。ぼおっとした拓海と気の回る洸介の、若い恋の始まりと終わりがさらさらと、さりげなく描かれています。でもね、グイッとくるよ。恋愛中に陥りがちだけど自分たちに酔ってる感じもしないし、キザでもないし、読んでいてホントに心地良くって、清々しく感じました。それは多分、作家さまの文章のおかげ。

人を好きになるってどうしてこんなに切ないんだろう。好きな人が他の人を好きだったり。好きな人が自分のことを好きでいてくれていることさえも、幸せなはずなのに涙が零れてしまう…。

拓海と洸介のキャラも嫌味がなくて好感度高かったです。二人とも魅力的だったなぁ。絵描続ききとモデルの官能的な関係性が好きなのでそこにも萌えました。ただすぐ泣くシーンが多すぎるような気がして、ちょっと疲れちゃったかな。作家さまの年齢からして次世代BL感がヒシヒシと…。

BLセオリーに囚われずに、切ない恋物語として読んでみていただきたいです。もしかしたらそのうちBLでこのお話が読めて良かった…と思えるかもしれません。

1

気になる終わり方

『ファクトリー!』を読んでハマった作家さん。
難しい表現は少なく細かな描写で、ぱちさんの描く巻頭イラストの二人を映像化し思い浮かべなが読むことができました。
ファクトリーのような文章構成を期待してましたが、いつ攻視点や第三者視点になるのかワクワクしたのも虚しく最後まで受視点。
攻の想いが口語でしか読み取れないのが残念で仕方ない。それに、攻のメンヘラ彼女が痛過ぎる。タイトルを痛感しました。
受に想いを寄せる女性の気丈な振る舞いは好感もてた。最初は只のステータスに過ぎなかったはずなのに、恋してる受に恋した報われない所が切ない。

メイン二人に関して。メンヘラ彼女の存在で、何度か離れたり戻ったりを繰り返すので、
『あれが最後じゃなかったんかい!』と心の中でつっこみました。
そして、受が無神経にもメンヘラ彼女の病室に行った時の攻の行動に、どうも違和感が拭えない。
色々ツッコミどころ満載ですが、後半から号泣。二人で一緒に進む道はなかったのだろうか?
受の小学生の頃のいじめっこと攻が重なったが真相は?遠くに行くと言った攻の言葉と、受の留学先って。。。

途中までは結構都合の続き良い展開だったのに、消化不良な終わりで、読後しばらくは2人の未来について、
なぜ?なぜ?の疑問符が消えなかった。どうか幸せな続きを求めずにはいられません。

キュンとしたり、悲しくて胸が詰まる素敵なお話で萌×2だったのですが、ラストのガックリが思いの外大きいので萌。

2

モヤモヤ感が半端ない…

どなたかの評価で春恋に似てるとの言葉があり「高いなあ」とは思いつつ
大好きな春恋に似てるなら、と購入したモノの…私には駄目でした…

確かに似てました。
一人が彼女持ち、一人が美大生、性格はキツイケド凄くいい娘が身近にいる、
最後は離ればなれ等々。

でもねぇ…
好きだけど一緒にいられない事情がある、は納得できます。
せめて数年後の二人がそれぞれ幸せを手に入れてる形で
終わらせてほしかったです。
春恋は数年後にお互いに相手(お互い本気ではなかったけど)が
いた状態だったので救われましたが…

お互い辛い思いのままだけど無理やり割り切っただけの形で終わったので
全然消化できませんでした。
最後さえ二人が幸せな形なら満点だったんですけどね…残念。

2

BLを読んでいる気がしませんでした。

女の子の存在感がありすぎるせいなのか、BLではない小説を読んでいるような気持ちでした。(それが良いとか悪いとかではなく、最近はBLしか読まないので新鮮な読み心地でした。)

その女の子たちを、私は最後まで好きになれず、主人公が強引な女の子に言われるがまま会ったりしているところももどかしく、その点が残念でした。

主役二人は感じがよく、話もよかったので、二人がめでたく結ばれるBLらしい結末であれば、そのせいで作品の出来が今より悪くなったとしても私の評価は「萌×2」だったでしょう。

蛇足になるような続編を先生が書いて下さるとは思えませんので、自分で勝手に、何年か後には女の子と円満に別れて二人で一生幸せに生きて行ったに違いないと思うことにしました。


追記
評価を当初の「萌」から「中立」に落としました。

読み終えてから一ヶ月の間に、女の子たちの印象だけがますます強まってしまい、通しての再読をすることはない、と思うようになったためです。

男の子が良かっただけに、とても残念です。

19

言葉選びのセンスがいい

書店で見かけて表紙買いした本なんだけどアタリだった。
イラスト自体は少ないので絵を重視する人には物足りないかなとも思ったけどぱちさんの絵は好み。

ストーリーについては他の人も書いてるし敢えて触れないけど、文章は読みやすく感情移入しやすい。
拓海と一緒に浩介に恋をしてるような錯覚を覚えた。

出てくる女の子が服やら靴やら含めて可愛くて魅力的。
みんながみんな一生懸命誰かを好きなだけだから、ヒール役の白雪姫さえも嫌いにはなれない。アフロディーテには憧れすら抱く。

章末にちょっと詩的な文章がはいっているのだけれど、それが効果的な気がする。帯に書いてあった文章もその一部。
うまいなぁとおもった。

拓海と浩介の最後の選択は意見がわれるとこなんだろうけど私的には納得できた。

優しすぎる男は罪だよね…。

新人さんのデビュー作らしいけど、次の作品も期待。

11

きらきら。

ふらりと入った本屋でふらりと購入した作品です。
シンプルに美しい表紙のこの作品の内容はどんなものなのか、単純に気になって購入しました。
新人作家さんへのわずかな期待を込めて、購入した価値はあったと思います。
さらっと読めて、面白かったな。そんな風に感じる作品はたくさんありますが、読み終えたあとも意識を本の中に残したまま、もしくは本が意識を占拠したまま、しばらく呆然としてしまうくらい没頭してしまうような作品にはなかなか出会えないものです。
そういう作品を探しているのですが。
神さまはこの恋をわらう 阿賀直己さんの本作品はまさに私が求めていたような上質な作品でした。
タイトルも気に入っています。本棚を彩る文字列としてはニンマリと笑ってしまうくらい美しく、ふとタイトルを見つめて、また意識を奪われてしまいそう。
繊細なのかと思えば強情なのかとも思える登場人物それぞれがこれから、一生、私の心の中でキラキラと生き続けることでしょう。
また、会える日までお元気で。

13

夜のカフェテラス

わたしは、愛を誓い合った二人はずっとずっと幸せに暮らしましたとさ、おしまい、というような、ナニソレ面白いの?と問いたくなるようなあからさまにハッピーエンドなお話が好きです。
阿賀直己さんのデビュー作、"神さまはこの恋をわらう"はあからさまにハッピーエンドではありません。
だから、好みの作品ではありません。
けれど、まぁ、最後の終わり方には目をつむってもいいかなぁ、と思えるくらいにわたしの心をグラグラと揺らす作品でした。
確かに、胸を張って、どうしてだか、わたしが誇らしくもあります。
いい本を読んだよ!大声で叫びたいような爽やかな読後感です。
ちょっぴり痛く、ちょっぴり涙が出る。だけど、どんよりはしない。大きく息を吸って、表紙を眺める。
そっと、本棚にしまいたい。

ガソリンスタンドで働く洸介と美大に通いながらコーヒーショップでバイトをしている拓海、洸介の彼女で女子大生の白雪姫、白雪姫の友人で女子大生のアフロディーテ。
彼らはハタチの恋をします。
恋、恋なのかなぁ。難しく考えすぎでしょうか。愛ではないのかなぁ。うーん...
とにかく彼らは恋をするわけです。ここでは続き恋ということにしましょう。
拓海は、洸介に。
洸介は、拓海に。
アフロディーテは拓海に。
白雪姫は、ずっと前から洸介に恋をしている。
拓海は洸介が好きなだけ。そばにいたい。そばにいてほしい。触れてみたい。触れてほしい。触れていたい。幸せにしたい。
そう多くは望んでいないはずなのに手に入らない。自分ができること。絵を描くこと。ぶつけて投球する。この想いを絵に込めてみる。そんなことでしか、いや、そんなことをしても表せないほどに洸介を想っている。
腹立たしく思える白雪姫だって、洸介を離したくないだけ。ずっと自分だけを見てほしいだけ。
白雪姫のことを憎みきれないのは、自分だって白雪姫になる可能性があるなぁと一ミリくらいは思うからです。
恋をしたら、なにをするかわからないなぁ。人が狂うかもなぁ。苦しくて、死んでしまいたいとさえ、思うのかもなぁ。好きな人から見放されるのはこわいよなぁ。どうにかして繋ぎとめておきたいだろうなぁ。
白雪姫のような女の子にはなりたくはないけれどあらゆる可能性が捨てきれないから、白雪姫を憎めない。ずっと好きな人が突然どこかの同世代の男に恋をして、自分のことは家族のように扱っていて、恋人らしいことはしてこない。うーん。悲しいかもなぁ。
全て"かも"ですが、彼らそれぞれの立場でこの恋を見つめてみると、たくさんの感情を教えてもらうことができます。
アフロディーテだって、拓海のことが好きなだけ。彼はまさかの友人の恋人に恋をしている。そのせいで、友人の情緒が狂う。板挟みですよね。純粋に、拓海を思うだけなのに。心配なだけなのに。
わたしは、明るくハツラツとした可愛いアフロディーテちゃんとは程遠い人間で、どちらかというと白雪姫に同情します。
同情しますと言ってしまうのは憚られるのですが、やっぱり人の強さよりも弱さを近くに感じてしまうから。洸介に依存してしまうのが、少しだけわかる気がするから。わかる気がするから許すわけではないけれど。
洸介は、優しそうに見えてちっとも優しくないや。誰かのために動いているようで、自分が大切な人。
自分が、白雪姫の好意を受け入れた。自分が、拓海に触れたい。自分が、白雪姫についていく。自分で、決める。だから、がんばれる。
洸介のことを思うとき、優しさって何かしらと考えてしまいます。
拓海と、初めて愛し合う場面で、「大切にしたいのに、痛くしてごめんな」そんなようなことを洸介は言います。(読み返す気力がないので曖昧ですが)
痛くしないでほしい、大切にしたいのに、どうして、どうして、この恋を大切にしてよ。どうして、白雪姫についていくの。
一生懸命考えて、身を切るような思いで、そうするしかなかった。
納得したくなんかないのに、納得させられてしまう。
洸介と拓海の、別れを納得させられてしまう。
きっと、また会える。必ず会えるよ。そう願わずにはいられないんです。
幸せな思い出を胸に抱えて、ちょっとがんばったら、神さまは見ているから。二人を出会わせてくれた神さまなら、きっとまたどこかで。
そう信じざるを得ないのです。

すごく長くなってしまったのに、書きたいことの半分も表せていません。もどかしい。
洸介、拓海、アフロディーテ、白雪姫、彼らが心の奥に生きていて、ときどき息遣いを感じさせてくれます。
ひょっこり顔を出して、わたしを微笑ませてくれたり、ときには涙を誘うこともある。
泣くのはストレス発散になるから、いいかもね。でも、泣かせないでよ。
きっと、会えるんだからね。
拓海、泣いちゃだめだよ。いつも涙を拭ってくれる洸介だって、泣いちゃだめなんだからね。

18

”ありがとう”と言える恋

厚みもある大判書籍サイズですが、思いの他スイスイ読めてしまいます。
元がwebの小説だからでしょうか。
細かく章があるおかげで、その時々の一つ一つの出来事・やりとり・気持ち、
主人公である拓海の一人称で進行するのもあり、とても解りやすいです。
登場人物の細かい容貌の描写もなく、イラストも扉のみのせいか、彼等のイメージは絵に左右されることなく、自分の中で想像して作り上げた人物を頭の中で動かすことができます。


コーヒーショップでバイトする美大3年生の拓海が密かに”マルス”と名付ける、店の前をマウンテンバイクで通って行く男性。
いつもその姿にマルスの様と思った絵のモチーフにしたいと骨格を見るだけだった彼・洸介が雨降りの日、店に入ってきて言葉を交わしたことから、彼等は親しくなっていく。
そこに絡んでくる、拓海に気持ちを寄せ積極的に接近してくる合コンで知り合ったアフロディーテのような女子大生。
洸介の幼馴染で彼女でありアフロディーテの友達でもある白雪姫。
互いが好き同士であるはずなのに、ままならいこの恋の行方。


激しい気持ちというよりも、内に秘めた強い想いがじ続きんわりと染み出てくる様子がそれぞれのエピソードの中に込められています。
拓海は鈍くさいと言われていますが、確かにちょっと鈍感というより独特のマイペースなのでしょう。
だけど、それだからと言って人々に嫌われているわけではない。
何故か憎めない、それが魅力になっているような青年に描かれているような気がします。
イラっとするより、人の気持ちが解らない以上こういうものなのかもしれないと、妙に親近感を抱きます。
そんな彼が抱く気持ちは、アフロディーテには丸解りです。
私を見て、そっちに行かないで、
最初は金持ちのお嬢様で強引で自分に自信があって、嫌な子なのかと思いきや彼女は健気で嫌いになる要素がないのです。

洸介はとてもニュートラルでフランクで人の気持ちに入り込むのがとても上手い人だという印象があります。
一見、雑でずうずうしい(いきなり拓海にニブっていってますしw)感があるのですが、それは彼に偏見がなく素直だということではないだろうか?
でもその優しさが、彼と拓海に苦しみを与える事になってしまう。
それが白雪姫の存在なのです。
はっきり言って彼女は病んでいます。

どの登場人物達も決してパーフェクトではなく、それぞれに短所もあり全てが魅力的というわけでもなく、ともすればその魅力は好きになる相手の好意があるが故のその人だけが感じるものなのかもしれないのですが、
このキャラクター設定であるがゆえに、この物語が胸に迫るのかもしれません。

切り捨てられない洸介がゆえのこの結末。
でも彼等はまだ21歳。まだまだ先は長いのです。

印象的な言葉を特に選んでそういう風に見せようという意図よりも、モチーフの遣い方がその場面を象徴していて印象的でした。
切ない恋ではあるけれど、きっと未来があると信じたい二人でした。

10

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