いとしの未来くん

itoshi no miraikun

惹人怜爱的未来

いとしの未来くん
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神24
  • 萌×27
  • 萌8
  • 中立8
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
9
得点
180
評価数
47件
平均
4 / 5
神率
51.1%
著者
 
媒体
コミック
出版社
プランタン出版
シリーズ
Cannaコミックス(カンナコミックス・プランタン出版)
発売日
価格
¥657(税抜)  ¥710(税込)
ISBN
9784829685464

あらすじ

未来くんは、僕の恋人。


「よく言えば純粋、悪く言えば馬鹿」
親友の日平からそう評され、誰にでも優しく、人を疑うことを知らない未来くん。
そんな彼が、同性から告白され付き合うことに。
心配する日平をよそに、未来くんは恋の甘さと辛さを知っていき……。

"いとしい"ってどんな感情? 心の繊細で柔らかいところに触れる、吉田ゆうこ初の長編作。

表題作いとしの未来くん

家が隣の幼馴染で同級生 杉田日平
日平の家に世話になっている高校生 遠野未来

その他の収録作品

  • Let's become a lover.

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レビュー投稿数9

恋多き未来くん

受けの未来くんが攻め以外の3人の男性と、付き合ったり別れたりします。
未来くんにとってはすべての恋愛が、真剣で誠実な恋だったんだなぁと感じました。
未来くんが誰かと恋をしてる中、日平は日平で悩んだり心配したりしてるんですね。
その二人の関係がいじらしく切なくもありました。
別れて傷つく未来くんが何とも可愛そうで…。
最終的に幸せになれそうでよかったです。
「好きだった」と言って泣く未来くんと、それを静かに受け止める日平も素敵でした。
じんわり幸せな気持ちになれておすすめです。

0

波乱万丈な恋の行く末は

主人公が毎回違った相手と恋をする連作です。
大人しくお人よしな未来がいろんなタイプの人物と次々に恋に落ちる…こういうストーリーを昔少女漫画で読んだ事がありまして、ストーリーそのものは既視感を感じました。しかしこのお話は未来が惚れっぽいわけではなく(十分惚れっぽいのですが)毎回惚れられて、告白されて、お付き合いすることになります。

未来は優しくお人よしと言うか、はためには流されているだけのように見えます。
しかし、幼なじみの日平に言う、「ほんとに好きだった」という言葉には胸を打たれました。恋ってなんなのかを考えてしまうお話です。

自分の今のこの歳で、10代の学生が「初めてお付き合い」をしたり、「初めてキス」している恋愛漫画を読むと初々しいと思いますが、この恋が最後の恋ではないだろうと思います。
惚れっぽいのが学生のときの恋で、手をつないだり、一緒に図書館に居たり、それだけで火照ってこの人が好きなんだと思うのが10代の恋なのではと思います。
未来の「ほんとに好きだった」という台詞にはその10代の恋の全てが集約されている気がしました。

ラストは予想できるように描かれ続きています。未来は何度も失恋して何度も泣きますが、最初からラストにむけての安心感は持てる作品です。
とても未来のある終わり方で、こういうラストが好きだと思えました。

2

愛しいと気づくまで。

惚れっぽいというか、だめな男とかに好意を抱かれる未来。
そんな未来を心配している日平。
未来は気の毒な子ように思いました。
言葉の端々に、認めてほしい、自分いう人間を愛してほしいという
願望が見えたように思います。
最終的に未来は本当に自分のことを思ってくれる人を見つけ、
日平は未来と気持ちが通じ合って報われたんじゃないかなと思います。

ただ読む人を選びそうな作品だと感じました。
未来は幸せなのかな、とか日平は自分の力が及ばなくて未来を守れないと
途中思っていると思うので不憫です。

2

何度でも、未来くんに恋をする。

惚れっぽくて一途で純粋で、付き合う相手に合わせて自分を変えてしまう危うさや軽率さを見せる未来くんに、魅力を感じるかそうでないかで見方の変わってくる作品だなと思います。

作品の中で、未来くんは何度も恋をして失恋をします。未来くんはその都度相手のくれる愛情を欠片も疑わずまっすぐに摂取して、すくすくと恋愛をします。
BLの様式美で、当て馬に迫られた際に(攻めさんとのキスの時と違う…気持ち悪い…)みたいな感じで最終的に結ばれる攻め以外の男を生理的に受け入れられない受けの心情描写がよくありますが、個人的にああいうのがあまりリアルに感じられず好きではないです。
なので、日平くん以外の男性ともその時々でどこまでも真摯に純粋に恋をしてしまう未来くんが、少し可哀想で、とてもかわいいなと思いました。

未来くんの気持ちで何度もまっすぐに恋をして理不尽に失恋して…というやるせなさへの感情移入以外にも、日平くんの気持ちになって、未来くんの危うい恋愛を一番近くで見守りつつ、次々自分では無い誰かを好きになってかわいくきれいになってく未来くんにやきもき切なくなる。それでも何度でも未来くんに恋をする…と続きいう読み方もできるのかなと。
ラストは、お互いにお互いが眩しくて愛しくて、ゆっくりもじもじと進んでいく二人が本当にかわいくていとしかったです…

個人的に田中太郎さんのオトナなずるさがすごく好きなので、未来くんの無垢なまなざしが太郎さんに残したもの、みたいなものを太郎さん目線でも感じ取ってみたかったなと思いました。
繊細な筆致の、線の細い登場人物全員に独特の空気感と趣きがあって大好きな作品です。

0

切ない

個人的にとても好きな作風でした。
絵も好みでストーリーの雰囲気によく合ってます。
照れた表情がせつなかわいい。

未来くんが各話違う男の子と出会い
付き合って別れてしまうおはなし。
純粋で疑うことを知らずに相手を受け入れる未来くんが、出会いと別れを経て
最後にほんとうの恋を知る。


一話で出会いと別れがあるので、展開が急です。
でもとにかく雰囲気が好き。
切なくキュンとする場面が多くて。

読み手を選ぶ作品だと思うので評価は神に近い萌萌。

0

男運のない未来くん


第一話
第二話
第三話
で、3人の男性と恋をしては失恋をする健気で馬鹿な未来君が
最終話で幼馴染の日平と……
という話です。
純真無垢な未来くんがだんだんと無意識ビッチになるのが複雑な気分になりますが
最終話のラスト、
日平と未来くんの会話のシーンが本当に素晴らしくて!何度も何度も見返しています。
最後のシーンの日平くんは高校生らしからぬ包容力で未来くんを立ち直らせるわけですが
彼の葛藤や思考は高校生らしい青さもあって、
特に書き下ろしでの日平にはたまらないものがありました。
高校生らしい高校生BLだとおもいます。大好きです。
それにしても未来くんは男運が悪すぎですw

第一話(冬)高校の1つ上の真面目な先輩×未来くん
第二話(春)オタクコミュ障大学生×未来くん
第三話(夏)謎のリーマン×未来くん
最終話(秋)幼馴染と未来くん
書いてて気づきましたが
未来くんは1年で季節ごとに4人の男の人と恋をしてるのですね。
表紙下の書き下ろしイラストで日平とは次の季節を迎えててよかった。



収録作品
「いとしの未来くん」
第一話/Can続きnna Vol.29(2013/4)
第二話/Cannna Vol.30(2013/6)
第三話/Cannna Vol.31(2013/8)
最終話/Cannna Vol.21(2013/10)
かきおろし/表題作CP番外編「Let's become a lover.」7頁
あとがき/表紙下・描き下ろしモノクロイラスト2枚と作者直筆コメント
カバーデザイン:HIRATANI Misako
 
Cannna Comicsの背表紙の色の部分が柄付なのを初めてみました。
同柄の帯がステキです*^^*
吉田ゆうこ先生の書かれたタイトル文字もすごくいいです。書影がでたときから発売を楽しみにしていました。
書店特典のかきおろしイラストカードは、赤いマントと王冠をかぶってキョトン顔でチクビを出す未来くん・
ピンクのハートクッションをぎゅっとする未来くんで……
田舎住みのわたしは手に入れ損なって涙してます……うぅ……

1

雰囲気はいいけれど、もやもやが残ります。

吉田ゆうこさんの漫画は、カメラワークが映画的で最近気になり出して読んでいます。
初めて読んだ長編ですが、未来くんがふらふらと4人の人と関係を持つ話です。
純粋で悪く云えばおばかな未来くんが、最終的に幼馴染みの元に落ち着く話であれば……まあ、ありですかね。
無意識に貞操観念の薄い子の話は好きですが、この手のネタは短編の方がいいかなあと思いました。
最後があやふやで終わるんでしたら星は二つかも。
あの台詞に頼らない話や映画的なカメラワークは短編の方が生きる気がします。

この雰囲気は好きですし話としては成功していると思うのですが、何とも二人がくっついてハッピーエンドとも違うので、もやもやが残ります。
書き下ろしを見た限り、別に普通にハッピーエンドなんですかね。
まあ、このもやもやも計算されたものなのかなあと思いつつ、控えめな評価で。

0

子どもと恋

子どもが恋を知り、変化していくお話。
この繊細な雰囲気は結構好きです。

でも、評価を迷う。
未来の幼馴染みで今は同じ家に住んでいる日平が、未来と3人の男との交際を見ているうちに、未来への気持ちに気付いて結ばれる。
読後の最終印象は、そんな風に単純でわかりやすいハッピーエンドのようだけど、
未来が付き合った相手が、3人とも気持ち悪いというか、
そんなのと付き合う未来の「生来のものなのか、環境のせいなのか、良く言えば純粋、悪く言えば馬鹿」が気持ち悪いというか、
こういう不穏な感じというか、不快な感じを狙って描かれているのだとは思うけれど、
そして、それはとっても成功していると思うのだけれど、
作品の完成度としては充分優れているとは思うのだけれど、
やっぱり、自分としてはあんまりしゅみじゃなくて、
でも、しゅみじゃないって言い切るには惜しい感じで、
そんなグダグダな感じの、かなり中立よりの萌かな。

2

そして少年は恋を知る

ファーストコミック『悪玉』でちょっぴりしょっぱ痛い作風がとても印象的で好みな作家さんの2冊目は、前回は短編集だったのからまるっと1本のお話。
その内容は、このタイトルに挙げたそのものだったのではないでしょうか?
いくらか前回よりは痛さは軽減されているものの、そのお話には少し棘があるような。
読みながらチクチクと心の奥を刺激してきます。
主人公達の心の成長が、ほのかかすかに自分たちの青春期を想いださせるものがあるからかも?


冒頭、この話の主人公となる未来について幼馴染で親友の日平が分析して簡潔に述べています。
「生来のものなのか、環境のせいなのか、良く言えば純粋、悪く言えば馬鹿」
そこの言葉の裏を考えず、人を疑うことを知らない純粋無垢な未来が、人と出会い好かれ傷つけ、傷つけられ、そうやって「人を好きになる」という意味を階段を上るように覚えていくと同時に人としても悩み苦しみ成長していくお話。
同時に、何かにつけて側にいて未来を助ける日平もそんな未来を見ていることで、未来を意識して「恋」を覚えるという、
互いが未来の体験をとおして成長していくのです。


始ま続きりはずっと未来を見続けてきたという先輩からの告白。
卒業を前にしての告白は「付き合っている人はいますか、じゃあ僕と付き合って下さい」「男だと駄目ですか?とりあえず僕という人間を見て欲しいです」
それでOKしてしまう未来に、自らの選択ではあるけれどそこに「好き」という感情は存在しません。
浮かれているわけでもなく、ただ先輩が希望するならという実に主体性のないお付き合い。
だからもちろん、先輩から別れを切り出されてしまう。
そのきっかけは未来が事故に遭った時真っ先に先輩に連絡してくれなかったから。
しかしそれは高実だと思う。きっと未来の熱を感じてはいなかったからだろう。
彼とはキスまで。

次は道で偶然ぶつかったオタク。
彼はゲームや漫画ばかりで友達がなく、思考がネガティブ。
彼の場合も受け身の付き合いをうけた形。
彼の必死さにほださされそうになるのだが、電車で未来が痴漢にあっているのを凝視して、それを見ていた日平に問い詰められると、こんなゲームのような展開は二度と見られないと言う。
この彼と未来の関係は日平が水を差すのですが、日平の気持ちが動いたことも示します。
このオタクの彼とはBステップまで。

そして最後は公園で偶然出会った会社員です。
彼とはセックスまで行きます。
そして、初めて未来は自分から好きになったようだと言うのですが、その直後会社員はお金を置いていなくなります。

この会社員の男性がいなくなった時、未来は変化を見せるのです。
嘘をつく、人を疑う。
それまで誠実だった彼が、裏切られたことにより成長したともいえるのですが、
3人と付き合う間に日平の介入度合いも変化しており、また日平も悩む。

まさに子供が大人になる階段を上がるような、そんなお話だったと思います。
キュンとか素敵な恋愛とか、そういったものではないけれどとても心に残ります。

7

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